板尾創路インタビュー 魁!!クロマティー高校 THE☆MOVE
 
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  週刊少年マガジンで、その圧倒的なスケールのボケと含み笑いをかもしだす笑いのセンスで圧倒的な支持を得ている「魁!! クロマティ高校」。 誰もが映像化不可能と思われたシュールの前衛作品に山口雄大監督が挑んだ。 そして、そこには吉本きってのシュール派の金字塔・板尾創路が、制作面からどっぷりと参加。 日本映画界きっての鬼才と、お笑いの奇才が織り成す、新たな笑いについて板尾兄さんに聞いてみた。  
 
 
---「魁!クロマティ高校」の映画製作の話は、ある作品の打ち上げの席での監督からの直談判だった。

この作品に関わる前に山口監督と「穴」というタイトルの映画を作ったんです。4人の監督が創るショートムービーだったんですけど、その中の山口監督の「怪奇穴人間」というのに出演させていただいて。役どころはそのまんま穴人間(笑) それが監督との初めての仕事でしたね。で、その合同的な打ち上げがあって、その打ち上げの席で監督から「1年ぐらい前から、魁〜の映画化を進めているんだけど、企画構成で煮詰まっているんです。板尾さん、よかったら知恵を貸してもらえませんか?」と言われたんです。

---俳優として出演してくださいというオファーではなく、クリエイター的な依頼だった。

よくよく話を聞いて見ると、まあ原作を読んで知っている人はおわかりだと思いますが、作品が作品なんで。アイデアを出す役で参加してください、みたいな。まあ出演も監督の中では視野に入っていたようですけど、出演が決まったのはその後なんですね。オファーがあったときは、脚本構成だけでなく、キャスティングの細かいところも決まってなくて。監督の中では、マスクド竹之内は僕しかいないと密かに決めていたようですけどね(笑)

---クロマティの原作を読んで、主人公の神山=板尾さんをイメージする読者も多かったはず。しかし当人はマスクド竹之内。このギャップについて本人はどう思っているのだろうか。また制作スタッフとしての自分のキャスティングをどう見ているのだろうか。

もともと、この作品自体を知らなかったんで、ギャップも何もなかったですよ(笑) 監督には「僕、作品知らないですけどいいですか?」みたいな。監督と脚本の増本さんといった脚本チームは、もともとこの漫画が好きで映画にしたいと思ってたらしく、やはり思い入れが強い。ちょっと固定観念にとらわれすぎているところがあると。
だから逆に読んでない、思い入れもない僕が入るほうが、世界観が広がっていくというか、アイデアとしていい方向に向かうというか。そういうやり方だったですね。


ということは、本来板尾さんが持っている実力が出しやすかったということになる。そんなのびのびとした環境で映画作りに携われるのはなかなか珍しいことだ。

だから、どこかで一線引いているような距離感で作品を見つめられているので、僕が言っていることが「作品を知っている側」からしてみれば新鮮なわけですよ。だからどんどん意見が採用される。僕としたら、無責任なことがどんどん言える(笑) それをうまく原作の中にひっぱりこんでいくの作業が脚本家や監督の役割なんで、いいスタンスですよね、お互いにね。面白いミーティングが多かったな。

監督から「それはいいね!」と太鼓判を押されたアイデアで、特に際立ったものがあるのだとか。

一番喜ばれたのは、阿藤快さんについて。ネタばれになっちゃうので、あまり多くは語れませんが、このポイント、この核となる要所に阿藤さん的な個性をお持ちの方を入れたらいいんじゃないかという提案をしたんです。原作にはない、特殊な役に特殊なキャスティングというか。キャスティングに関しては、監督から意見を聞かれたりはしましたけど、最終的には監督とか製作部の人がいろいろ考えたようなのですけどね。

 
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