同じ月を見ている
同じ月を見ている公式ブログ エディソン・チャン
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土田世紀による名作コミックを映画化した『同じ月を見ている』で、約2年ぶりに映画本格復帰を果たした窪塚洋介さん。久々に映画の現場に戻った感想は?
「撮影現場に戻ったときは、もうとにかく嬉しくて嬉しくて仕方なかったです。嬉しすぎておのぼりさん状態になってしまいました(笑)。初心に戻りすぎてしまい、あ、音とるやつだ〜とか、あ、光あてるのだ〜という感じだった(笑)」
そんな状態も最初の2、3日だけで、すぐに勘を取り戻していったそう。
「心は焦っていたし、浮ついていたんだけど、体はすぐに慣れた。まだ体調が不安定だったから不安ではあったんだけど、撮影に入ってしまえば自分が何をしているのがベスト、どう動かせばベストかということは体がやっぱり覚えていてくれたし。そういうふうにすぐ勘を取り戻せたのは、東映さんが僕が前に仕事したスタッフを中心にしてくれていたからかも。撮影当時はあ、顔見知りの人がいる安心だなーぐらいに思っていたんだけど、あとでそれは心遣いだというのがわかって本当にありがたいなって思いました」
 映画は、無垢な魂と絵の才能を持つドンと、彼に嫉妬し、裏切ることになるエリート、鉄矢の友情を描く。誰もがドンを演じる窪塚さんを想像するはず。しかし今回、彼はこれまでの“窪塚洋介”のイメージを自ら覆し、観客の共感を得にくい鉄矢役に挑戦している。
窪塚洋介
窪塚洋介
「原作のマンガを読んだとき、鉄矢は僕にとって魅力のないキャラクターだったんです。最初はドンを演じるつもりでマンガを読んで、脚本の第一稿も読んでいたんだけど、それがあるとき変化して。魔が差したというか、浮気心と言うか(笑)、ドンから鉄也にふっと視線が動いたんですよね。すごい自己中でどうしようもない主役が魅せることができるのだろうか? そんな抜本的な疑問が浮かびつつ、見せれるかどうかって言われたらそりゃ見せられるでしょ!っていう俳優としての血が騒いじゃったんですよ(笑)。そこが鉄也を演じることを決心した一番大きな理由ですね」
その想定外の役どころに挑んだことで、自分の中にある変化があったという。
「いままでは、この役でこういうふうに自分を伝えたいからやる、という感じだったのが、映画を楽しんでもらいたい、という一歩退く感じになった。前は映画と自分が同じ位置にあったし、下手したら自分の方が映画よりも前にいっているんじゃないかって思う瞬間もあった。でも今回は僕は完全に後ろにいるし、映画あってこそって思うからその点は以前と全然違いますね。ドンあっての映画、ドンあっての鉄矢なんですよ。ドンに影響を受けて変わる役を見せることでドンを伝えることができるかなって思って。そういう意味では監督の駒になるというか、今まではそれがすごくカッコ悪いことだと思っていたんですけど、それに徹する覚悟をしました。徹して楽しめるかどうか僕自身も感じてみたかったし。正直、出来上がりを観るまで不安だったけど、作品を観てみたらこれもありだって思えた。これから自分が役を選んでいく上でのひとつの基準になるかなと。そういう意味でもすごく大きな作品ですね」
「ドンをみんなの近くまで届けたい」。インタビュー中、そう何度も口にした窪塚さん。そのドンを演じた香港の俳優エディソン・チャンに対しては厚い友情、敬意を表していた。
「この映画の貢献者はエディソンだと思う。彼が演じたドンって原作を読んだことがある人が想像するドンではない。でもエディソンは、僕たちがその方向でいきたいと思っていたドンのもっともっと奥まで到達してしまった。本当にすごいことだと思う。彼とは友だちだし、役者としてもドンと鉄矢のようにつながれたことがすごく嬉しい。まぁ、撮影中はくだらないことばっかり話していたのでそんなに褒めるなんて恥ずかしいけど(笑)」
本作で日本映画の最前線に帰還した窪塚さん。映画と新たな関係を築き、進化していく彼の今後の活躍が本当に楽しみだ。
(撮影:冨永智子、取材・文:杉嶋未来)
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