interview with 忌野清志郎 | Imawano Kiyoshiro
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ありがとうございました。
excite. というところで、これからは、ミュージシャンとしてのモード全開に入られると思いますが、最後に音楽以外の活動についても、すこし。まず、画家・忌野清志郎の側面から。先日、絵本としては2作目となる、『おとうさんの絵』が刊行されたばかりですけど。前作『ブーアの森』、そしてこの『おとうさんの絵』も原作は他の方が書かれてるわけですが、すでにあるお話に絵を描くというのは、ご自身でもエッセイを書く清志郎さんとしては、どういう感じなんでしょうか
(Excite註:『ブーアの森』は、せがわきり、『おとうさんの絵』は相馬公平が、それぞれ原作を担当している)。
   
忌野清志郎 まあ、絵はあくまで趣味なんですけど、すでにある話に絵をつけるのは、大変じゃないっていうか、楽しいですね。
   
excite. 今後も絵本作家としての活動は続けられる感じですか。原作もふくめた全部、清志郎さんの手による絵本もぜひ読んでみたいという人も多いと思いますが。
   
忌野清志郎 そうですね。また依頼があればね。原作もそのうち、やってみたいとは思ってます。
   
excite. それと、もう1つ、清志郎さんには、俳優としての顔もありますよね。昨年は初主演作の『チキン・ハート』、そして『カタクリ家の幸福』と、役者としての活動も盛んでしたが、今後の予定はどうでしょうか。木村拓哉さんと共演されていたTVドラマ『ギフト』のときのような、味のある演技をぜひまた、見てみたいですけど。
   
忌野清志郎 いや、今のところ、予定は全然ないです。俳優は正直まあ、本気ではやってないですよね。出来ないし(笑)。ただ、映画とかドラマの撮影現場が好きなんで、引き受ける感じですかね。なんか、面白いんですよ。大の大人が遊んでるでしょ、それも一生懸命に(笑)。
excite. そのほか、本当にさまざまな活動をされていますが、そういう音楽以外の部分は清志郎さんの中では、どういう形で存在しているんですか。もちろん、すべての前提にミュージシャンとしての立場があってのことだとは思いますが。
   
忌野清志郎 それぞれフィードバックはしてますよね。でも、じつは単純に好きなんです。それぞれが。だから、逆にあんまりプロにはなりたくないっつうか。絵を描いてっていわれたら描くし、出てっていわれたら、映画に出るみたいな。やっぱり、プロになると、いくら好きでも、いろんなことがあって、大変になるんで。やっぱり、そこは、とっておきたいなって。
   
excite. それと、このインタビューの最初でも、アルバムの完成をサイクリングにたとえてくださいましたが、自転車にもかなり熱中されてますよね。サイクリングの魅力って、どういう部分にあるんですか。
   
忌野清志郎 魅力はいろいろあるんですけど、すごくね、音楽というか、ライブやってる感じに近いんですよね。体の感覚とか、走ってるときの爽快感とか、そこらへんがね。
   
excite. なんにせよ、ファンの多くが、清志郎さんに期待してるのは、あらゆる権威みたいなものから、いつもスルリと抜け出してしまう、自由な姿勢みたいなところだと思います。以前、「来たれ21世紀」という曲のなかで、「絶対におれは自由 21世紀も1日たりとも働くつもりはない 逃げろ」みたいなことを歌われてましたが(笑)。そういうマインドで、今後も変わらずに、楽しませてくださると、うれしいですよね。
   
忌野清志郎 いや、もうそうですよ。働きたくないですから(笑)。だって本当に、今年なんか、自転車のって、絵を描いて、曲作ってねえ、ライブやってるだけなんで。もう、遊んでるようなもんでね(笑)。しかも、子供なんかよりいいですよ。子供はさらに学校に行かなきゃなんないですけど、ぼくは行かなくていいんで(笑)。
   
excite. で、いろいろあっても、最後はやっぱり音楽にかえっていくわけですよね。当面はソロ活動を続けられるそうですが。本当に、じっくりでいいんで、これからもいい曲と作品を期待してます。
   
忌野清志郎 うん、時間をかけて、なんかこう、いいバンドになりたいなって。今一番思ってるのは、やっぱり、そのことですよね。
  (取材・文/蟹井利之、撮影/田中純一)
 
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