Excite:ところでアルバム・タイトルをアンテナ≠ニ付けたのは?
佐藤:マスタリング前に長い時間、悩んで付けました。4人が集中して演奏をしていて、それぞれの音がクリアというか、音のひとつひとつが真っ直ぐに向けられている感じがしていて、例えば頭がボ〜っとしてても、すごく惹きつけられるものになったんじゃないかと。そんなメンバーから発信された音を気持ち良く受け取ってもらえたらなぁと思って付けました。
Excite:アルバムを聴かせていただいたんですが、特に「Morning Paper」の変則的なメロディ展開が印象に残りました。
岸田:初めてクリストファーと合わせた曲なんです。曲の中でいろんなパートがあって、速さが変わったりとか、急に止まったりとかしているんですが、そんなに細かく決まってなかったんです。最初に彼とジャムセッションのように合わせた時に必然的にいろんな仕掛けが決まっていきました。その中には偶発的なものもあったし。
クリストファー:この時、通常とは違ったメンバーのエネルギーを受け取りました。自分の師匠から「初めてのセッションの時は、演奏しないで心を広げなさい」と言われていて。でも、ドラムをセッティングしている時にギターやベースの演奏が始まって、自分もすぐに参加しました。その時に叩いた音は決まっていた訳じゃないんですが、自然の流れで出てきました。僕はセッション・ドラマーとしてずっと活動してきましたが、彼らと演奏することによって、また違う視点から音楽をやる喜びを感じましたね。
Excite:また、「Race」では懐かしい歌謡曲風の要素も感じました。制作する際に考えたこととは?
岸田:どの曲もそうなんですけど、曲を作る際、「こういうのをやろう」と思って作ったものは、だいたい失敗するんです。だから、何も考えずに出てきたものに対して、どのようにアレンジしていくかってことを考えました。この曲も変わった曲ですけど、ギターリフができたのも一瞬だった。
佐藤:最初、イメージしにくい曲だったことは覚えてますね。歌謡曲的なイメージでもなかったし。でも、ギターのリフを聴いて正直に進めていくと、日本人的な楽曲になったんじゃないかなと思います。
大村:ホント、やっていて楽しかった曲ですね。
クリストファー:出来上がりを聴いた時、お化け屋敷のような雰囲気がしましたよ。
Excite:「Hometown」で女性アーティストがコーラスで参加していますよね。
岸田:五島良子さんです。この曲を作っている時、女性が歌っているイメージがしたので、お願いしました。他の人のライヴに出演している五島さんを見たことはあったし、面識もあったんですが、共演したのは初めてで。いい感じに仕上がりました。
Excite:また、「花の水鉄砲」はリズムが気持ち良かった。
岸田:この曲は、割とメンバーによって、受け取り方が違う。エモーショナルな曲ですけど、僕の中ではアルバムで1番、平坦な曲。それは歌詞の世界からもあるんですが、他の曲よりも展開がある分、それを繋いでいるものは、しらけた気持ちで・・・。4人全員、別々のことをやっているので、人によってイメージが違うと思います。
Excite:「バンドワゴン」ではアコギも楽しめますね。
岸田:今回のアルバムを録るちょっと前からあった曲。半分、弾き語りみたい感じのものもアルバムの1曲としてあった方がいいかなと思って入れました。
Excite:で、ラストにはシングル「How To Go」のTimelessバージョンが入ってますね。こちらの聴きどころは?
佐藤:シングルとは違ったバンドサウンド。今回、アルバム全体に言えることなんですが、その瞬間、瞬間を大切にしました。
Excite:このようにしてバラティに富んだアルバムに仕上がったんですね。そして、全国ツアーもいよいよスタート。どんなステージになりそうですか?
岸田:これから練習をしていって、そこから考えようと思ってます。見どころは全ヵ所!
クリストファー:ファンにはハッピーな場所にいて、僕らの音楽をそのまま受け止めて欲しい。今回は細かく回ることができるので楽しみです。それと、メンバーが行った先をいろいろと案内してくれるので、そっちも楽しみなんですよ。あと、大切なのは、それらの土地の人たちをロックさせること!
Excite:それでは最後に読者にメッセージをお願いします。
佐藤:自信作なんでアルバムを必ずゲットしてくださ〜い!
クリストファー:そして、お気に入りの場所に行って、ヘッドホンでじっくりと聴いて。
岸田:ホンマにええアルバムになったと自負しているので、どんな聴き方をしてもらってもええから、まずは聴いてみて欲しい。
大村:その後は、とにかく、ライヴに遊びにきてな!
(取材・文/藤津 毅)