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ありがとうございました。
  Excite: 早速新曲の『ハローグッバイ』についてなのですが、この曲はCMでもおなじみですね。
  YUKI: そうですね。私もモデルさんが出てくる前のバージョンをよく見てました。声って不思議ですよね。「この声聴いたことある!」って、声で振り向いてしまうみたい。それでファンのほとんどは「YUKIじゃないか?」って気付いたみたい。
  Excite: 最初の頃に流れていたCMはYUKIさんの名前が入ってなかったような気がします。だから私も「むむっ!?」と思って振り向いたりしましたよ。
  YUKI: そういうの、うれしいです。友達に「人には惹き付けられる声っていうのがある。YUKIは、歌は上手くないけど人が聴きたい声を持ってるから。自信をなくさないで(笑)」みたいなことを言われたんですよ。私も「ありがとう!」って(笑)。声は本当に大事だなと思いました。
  Excite: 聞くところによるとデモテープの段階で「ハローグッバイ」と聞こえる箇所があったそうですね。
  YUKI: そうなんです。デモテープってだいたい作った人が歌っていたりするんですね。この曲も蔦谷(好位置)くんが適当な言葉で歌ってたと思うんですけど、そのときに「ハローグッバイ」って聞こえる部分があって。「ハローグッバイ」、いい言葉だなと思って、そこから書きました。出会いと別れ、どっちもすごく切ないですよね
  Excite: でも、曲の印象はとても前向きです。出会いと別れは誰もが経験していることですし、それをハローグッバイというわかりやすい言葉で表現していることもあってか、同じ目線で共感できる作品だなぁと思って。等身大のYUKIさんが浮かぶというか。
  YUKI: それは、友達にも言われました。私、仲のいい友達と何かの拍子でダメになった時でも、無理矢理引き止めたりしないんです。もちろん納得いくまで話したりはするけど、そこに「私たち親友でしょ」みたいなのは入れない。これは小学校の時からです。
  Excite: 早熟な子供ですね〜。
  YUKI: あはは。でも今思えば、そうなったのにはきっかけがあって。私、小学校の時までは人に嫌われるのがイヤだったし、みんなが私のことを好きじゃなきゃ怖かったし、そういう意味では臆病だったと思うんですよ。でも小学校の高学年の時に初めてイジメられたんです。その時ものすごいショックで学校を休んでしまったんですね。ショックで、悲しくて、泣いて泣いて、この世の終わりみたいに思って。でもある日、無理やり行った学校の帰り道に、泣いて過ごした何日間がすごくもったいないと、急に思ったんです。そこから自分の好きな道を極めていこうという気持ちや、人に何を言われても関係ないという気持ちがすごく強くなったと思います。それは今の友達との関わり方にも繋がっていて、そういうことを踏まえてきた上での関係だからとっても楽。人との距離っていうのが楽になりました。それに、さよならしても縁があったらまた会えるんだろうなって気持ちがどこかにあるみたいです。友達に「YUKIって人との間に執着しないよね」と言われて、自分でもそうかもしれないと思いました。
  Excite: そういうのもあって、グッバイという言葉が入っているにも関わらずジメジメとした感じがしないんでしょうか。
  YUKI: 私の今までの経験から、こういう風になったんでしょうね。
  Excite: そんな『ハローグッバイ』を再始動の年にリリースするのは象徴的でもあるのでは?
  YUKI: そうですね。ハローと同時にグッバイもあるってことですね。新しい物事を始める時って、新しい血を入れようとするじゃないですか。一方で愛着があるけど捨てなければいけないものもあり。それはちょっと切ないんだけど、何日か後、何か月か先の自分を思い描いたときに、それを捨てて良かったんだと思えるような選択を私はしてきているつもりなんです。私ももう(音楽活動を始めて)12年くらいになるんですけど、2003〜2004年は長年一緒にやってきたスタッフとお別れしなければいけなかったり、そういうことがすごく多かった。『ハローグッバイ』にはその影響も出ているのかなって思います。
  Excite: 逆を言えば、曲を制作した蔦谷さんとはハローな関係になりますね。
  YUKI: 蔦谷くんはすごくいい出会いだったと思います。そうですね、蔦谷くんとはこれからもずっと一緒にやっていくと思います。この間のソロツアーのときもオープニングのSEを彼が作ってくれて。あと、オープニング映像を作ってくれた高城くんって人とも新しい出会いだったんですけど、彼らとはこれからもずっと、何か一緒に仕事したいなって思います。今年は本当に出会いと別れの年でしたね。切なくもあり、でもやらなきゃダメじゃん! って。
  Excite: 今回初めて全編を聴かせていただいて、CMからは想像しなかったハードなギターが入っていたのでちょっと意外でした。想像以上にバンド感が伝わってくるというか。前回のインタビューでも「バンドでやるのが楽しい」とおっしゃっていましたが、『ハローグッバイ』はやはりバンド・サウンドを意識した部分があるんですか?
  YUKI: その流れはありますね。その前までは打ち込みの曲がおもしろいなと思っていて、結構作っていた時だったんですよ。カップリングの『舞い上がれ』は『ハローグッバイ』よりも前に作っていたので、打ち込みの音なんです。そしたらその反動で今度はロックンロールがやりたくなってしまって(笑)。『ハローグッバイ』はその時に作った曲なのでバンド・サウンドというか、生バンドになっています。
  Excite: アレンジは蔦谷さんと一緒に進めていったんですか?
  YUKI: そうです。蔦谷くんが結構考えてきてくれて。最初からかなりビートルズなアレンジをしてきていましたね。途中の『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』みたいなメロトロンの音とかも最初から入ってたりして。もともとのタイトルは違ったんですけど、「ハローグッバイ」のフレーズでちょっとつながっちゃいました。
  Excite: じゃあもうアレンジは最初からあまり動かさずに。
  YUKI: そうですね、動かさずにやりました。