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オフィシャルサイト アーティストデータ 前回のインタビュー(2004.11.19)
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HITOMI YAIDA
INTERVIEW3 矢井田 瞳
矢井田 瞳 矢井田 瞳
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矢井田 瞳 excite そもそも彼らと一緒にやることになったきっかけは何だったんですか?
YAIKO これも出会いが呼んだ出会いと言いますか。KiLAはアイルランドで有名なバンドなのでアイリッシュ音楽好きな私としては知ってたんですけど、面識とかは全然なかったんです。で、彼らの来日公演が名古屋であるって時に、洋さんもギターを弾きに行くということで私は大阪から観に行ったんですよ。その時に初めて生KiLAを観て、もう口が開きっぱなしになるというか。ひとりが育てる景色とか、ちゃんと独立している強さとかを、圧倒的に感じたんです。なんかもう大地の匂いすらしてしまうというか。とにかく感動して、近いうちにアイルランドでレコーディングできるんだったらKiLAとぜひやりたいってお願いしたのがきっかけです。
excite それはたしか去年の話でしたよね?
YAIKO はい。
excite 去年は、50本以上のライブをこなすなど動きこそありましたが、それまで年1枚ペースで発表してきたアルバムを出さなかった年でもありますね。アルバムを出さないという選択って、ファンにとっては残念ですがヤイコさん自身にとっては実りある大きい1年だったんじゃないですか?
YAIKO そうですね。「あのー、早くアルバム出してよ」っていう声に結構揺らぐというか、そんなこと言わないでよっていう気持ちももちろんあったけど…。期待されるものに応えたいなっていう気持ちやプライドもすごく大事なんだけれども、そういう近道の選択ばかりしていくとポキッと折れる日が来るか、もしくは燃え尽きる日が早めに来てしまうと思うんですよ。そうじゃなくて、ちょっと遠回りをしながらでも着実に関係を築いていくなり、着実にきちんと失敗する時間も貴重やし。自分の目で見て感じてやっていかないと、結局は共倒れだなと思いまして。そういう想いはスタッフの人にもうちは伝えてて、みんなもちゃんとそうなってくれました。冒険をするとか新しい出会いをするとかって、やっぱり流れ作業じゃないんですよね。起こるであろう出来事を箇条書きにしてやっていくわけではないので、1個1個の作業に時間がかかるんですよ。
excite 大抵のミュージシャンの方が言いますけど、1年に1枚ペースってすごく大変なんでしょうね。
YAIKO いろんな形があると思うんですけど。例えばシンガーとして曲は他の方にお任せしてっていうのだったら違うやり方があるだろうし。でもきっと私が求めているのはそうじゃなくて、責任を持って0〜100までちゃんとやりたいと思うから。それにはやっぱり時間がかかるし、責任を持ちたいっていうのもエゴじゃなくて信頼する人にはボールを預けたいっていうのもあるし。なんかそういうのをしていると自然と2年の月日がかかってしまって。
excite このアルバムにかかった2年という月日は、かかるべくしてかかった時間。 矢井田 瞳
YAIKO そうですね、まさに。
excite そうして丁寧に作り上げた13曲、曲順も悩んだんじゃないですか?
YAIKO 悩みましたね〜。
excite インスト曲の「believe or doubt」が真ん中の7曲目に入っているのがいいですね。なんか、この曲を中心にアルバムの流れがまとまってる感じがします。
YAIKO おぉ、うれしいですね。今回インスト曲も作りたいと思っていてこの「believe or doubt」を作って、それが美しく真ん中に入っているというのは気持ちいいですよね。自分でもヨシと思います(笑)。曲順は、前半戦は結構パッパッパッと思い付いたというかココにあるべくしてあるなと納得できたんですけど、後半戦がね。結構悩みましたね。なんかどれで終わってもアリみたいな、そういう要素がある曲だなと思ったし。みんなの助言もありつつ、やっとピタッと終わりました。
excite 13曲ってこれまでで一番多い収録曲ですもんね。これまでは11曲でしたけど、2曲増やすってことは決めてたんですか?
YAIKO ん〜、これまでずっと11曲というのでやってきてて、そのミニマムな潔さみたいなものも好きなんですけど、そうじゃない主張みたいなのもしたくて。曲数での主張だったり、インスト曲を入れることでの主張だったり。それを今回やってみたんです。
excite 今回のアルバム、私は今年ずっとツアーのアコースティックサウンドを聴いていたこともあって、いろんな意味でしみじみ聴かせていただいたんですよ。アコースティックとバンド編成というサウンドの違いはあれど、でもやっぱりどちらにも共通して1曲1曲きちんと向き合って作っていることが伝わってくるんですよね。
YAIKO 今回のアルバムの曲は1曲1曲がちゃんと、曲の始まりから終わりの間に揺れてるんですよね。その楽器の向こうにある、その人にしか出せなかった、それは手グセでもズレでも揺れでもいいんですけど、そういった“人間汁”みたいなものが結構出てると思います。
excite 早くみんなに聴いてもらいたいんじゃないですか?
YAIKO このタイムラグがね、毎回もどかしい。マスタリングが終わった次の日からいろんなところに配りたいんですけど(笑)。それしたらあかんと思って。
excite 自分では聴いてる?
YAIKO 聴いてます。ベッドのココ(頭の上)にステレオ置いてるんですけど、そこで毎晩聴いてます。
矢井田 瞳 excite そして夏は、アコースティックからいきなり野外ライブへと大変身。バンド編成ということで、アコースティックではできなかったことをやろうみたいな、そういう沸々としたものもあるんじゃないですか?
YAIKO アコースティックでできなかったことというより、あのツアーで学んだことを夏の野外のバンドメンバーとでも向き合いたいというか、伝えたいというか。そういう気持ちですね。だから、できなかったことをっていうんじゃなくて、そこで思ったことをまたバンドと共にゼロからのスタートっていう、そういうことがしたいです。
excite その後も10月に平安神宮でのライブ、12月には東京と大阪でのライブが決まってますが、そのへんについてはさすがにまだ詳細は決まってないですよね。とりあえずはこのアルバムの曲を中心に?
YAIKO そうですね。今回のアルバム自体さまざまな人とやった曲ばかりやから、それをずっと同じ人で演奏するっていうのはアルバムとはまた変わってくるでしょうし。楽しみです。
excite 今回のアルバムやアコースティックライブがきっかけになった出会いが、今後さらに膨らんでいきそうな予感もします。
YAIKO ですね。しかもパーカッションとピアノとバイオリンというあの編成は、まだまだ無限なものを秘めてるなって自分でも思うので。しかもそれはあのメンバーだからこそだと思うし。なのであのツアーでおしまいではなく、機会があれば集まれるような、そんな家族になればいいなと思ってます。
excite 私も楽しみにしてますね。それでは最後に読者へのメッセージをお願いします。
YAIKO 『Here today-gone tomorrow』はほんまに作り終えた後の達成感がこれまでとは違う感じやったし、充実した内容になってくれてると思うのでぜひ聴いてほしいなと思います。それから夏の野外。“夏フェス1年生”として私もドキドキしてるんですけど、空の下、一緒に楽しめるのを待ってます。遊びに来てくださいね。
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