Interview with 絢香
絢香
Excite: まずは、今年2月のデビューから、今までで得たもので一番大きなものは何でしたか?
絢香: デビューしてまだ1年も経っていないんですが、やっぱり人との出会いが、凄くたくさんあって、その色んな人との出会いの中から得るものが多かったですね。例えば、今まで出会いに対して感謝する気持ちって持ったことは少なかったし、改めて出会いについて感じたことも無かったんです。でも、人と人との繋がりから、私はデビューすることが出来たんだろうし、そういうことを感じるようになって、出会いに感謝しながら「頑張らなきゃいけないんだな」って、改めてそういう気持ちになれるようになりましたね。感謝の気持ちを忘れてしまった時点で、私は音楽をやっていけないと思います。
Excite: では、アルバムの話にいきましょう。『First Message』は、ファーストアルバムということで思い入れもあると思います。絢香さんにとっての、これまでの集大成でもあるんですよね。
絢香: そうですね。曲を作り始めてからの3年くらいの中で40曲くらい作ったんです。その中から選んだ15曲です。“3年間の絢香”がびっしり詰まった1枚になりましたね。
Excite: どのようなアルバムにしようという想いがあったんですか?
絢香 絢香: とにかく色んなことに挑戦した3年間だったので、テーマを決めずに、逆に様々なタイプの曲を入れました。最後に入っている「message」は、絶対にファーストに入れたいとずっと思っていたんです。というのは、私が初めて作った曲だったので。それまで、曲を作りたいと思ったことはなかったんですけど、この曲を作った時に、自分の言葉をしっかり歌いたいなと思えたんですね。<歌いたい、伝えたい、それが私の幸せ>って、凄くストレートな歌詞なんですけど、ほんとに自分の原点だし、忘れたくないことなので。この曲が入ったことによって、それがアルバムのテーマになったんです。言っていることが一曲一曲違ったとしても、“歌の意味を伝える”ってところで統一していれば、問題ないんじゃないかなって思えましたね。
Excite: 色んなタイプの楽曲があっても、ここで集約できると。
絢香: はい。最後にその曲が入り、タイトルが『FirstMessage』ってついた時点で、しっかりしたテーマがあるアルバムになったと思います。
Excite: 作曲のほとんどの曲を手がけている、絢香さんの音楽の師でもある西尾芳彦さんには、メロディや楽曲の雰囲気をこうしたいって絢香さんが伝えるんですか?
絢香: はい、言います。というか、お互い楽器を持って、一緒にメロディをどんどん繋げていくので。こんな曲が欲しいねって作ったり、音楽を聴いてインスパイアされて作ることもあるし、自分の家で1人で作ることもあるし、色々ですね。
Excite: 歌詞はあとから?
絢香: 歌詞は、あとが多いですね。曲のテーマは先にあったりするんですけど、しっかりと書くとなると、メロディに言葉をはめるって順番になりますね。
Excite: 音やメロディからどんどん言葉も出てくる?
絢香: そうですね。メロディに言葉を呼ばれることが多いので。
Excite: では、今回の15曲を選んだ基準は?
絢香: 色んなタイプの曲を入れたかったんです。例えば、デビュー曲の『I believe』で知った人や、『三日月』『Real voice』で知った人もいると思うし。“バラード色が強い人”と思う人もいるかもしれないし。絢香のアーティスト・イメージって、人によってバラバラだと思うんです。それをさらに広げたかったというか。色んなことにチャレンジしたいという気持ちが強いので、この一枚を通して驚かせたかったのもあるし。「どれがほんまなん?」って思われるぐらい(笑)、今は1つに決めず、色んなことをやりたいなって気持ちから、ファーストでは好きなもの、今入れたいものを入れましたね。
Excite: では、曲それぞれについて聞かせてください。「Start to 0 (Love)」は、ファンキーで勢いがある曲ですね。
絢香: この曲は、去年の夏頃に書いたんです。ちょうど東京に出てきて、ちょっと経ったくらいの頃で、いきなり大人の中にポンと入った時に、矛盾に感じることが凄く多くて。「なんでこんなことがあるのに、平気な顔してられるんだろう」とか、冷静に周りを観てしまう時期だったんです。何もかもが嫌になったり、これからやっていけるのかって不安に思った時でした。そうやってつまずいた時に、1回スッと落ち着いて「もしも失敗したらゼロに戻ってやり直せばいい」って、そういう余裕を持ってやっていきたいなって気持ちになれたんです。その意味を込めて、『Start to 0 (love)』というタイトルにしたんです。矛盾に感じた気持ち、でも“前を向いてちゃんとやっていくぞ”って気持ちを、“ほんとにスタートするぞ”ってデビュー前に書いた曲だから、アルバムの一曲目に迷わず決めましたね。
Excite: 東京に出てきての気持ちから出来た曲なんですね。やっぱりそこには葛藤もあったと。
絢香: ありましたね。寂しいのももちろんあったし、子どもなのにもう大人でって、どっちでいたら良いのか分からなかったり、色々悩むことはありました。
Excite: そこから前向きな気持ちになれたきっかけは?
絢香: やっぱり、ライヴを演って凄く良い結果が見えた時に、大人とか子どもとかは関係ないな、自分らしく頑張っていれば良いんじゃないかと。“自分らしさ”が一番だなって。
Excite: なるほど。さて、サードシングルでもある「Real voice」は、勢いのあるロックチューンですが、こういうタイプも絢香さんの中のものなんですね。
絢香: そうですね。ライヴで凄く盛り上がる曲なんです。みんながジャンプしちゃうような、「ライヴで盛り上がる曲欲しいよね」って話をしていて出来た曲なんです。歌詞の世界観も、外にそのまま放つ感じなので、挑戦ではありましたね。『I believe』でデビューして3枚目でこれを出すのも挑戦だったけど、毎回毎回チャレンジしたかったし新しいことをしたかったので。
絢香
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