今回のアルバムでは「こういうことをやろう」と思っていたこととかありましたか?
おおまかに。明るくしたいなっていうことはあったけど、そこに向けて音をすり合わせていくということではなくて「明るくなれば良いなぁ」 っていう軽い感じでしたね。今回収録した曲は休みのときに作った曲が多かったから、テーマらしいテーマがなかったのもあって「こうし よう」っていうのはなかったですね。
オレは毎回ないですね。もう本当に、そのときに貰った音を聴いて、その音から浮かんだ詞を書いて、歌う。基本、オレはメッセージ 性とか、個人的に発信したくなくて、メッセージを伝えたい!という熱いものではなくて、好きな歌詞を書いて、好きな歌を歌って楽しん で、それを聴いた人が感じてくれたものがオレの歌の答えになると思っているから。意味を前提ではなく、気持ちで歌っていきたいと毎 回、思っていますね。
それはいつもステージで歌うHIROKIが全身全霊で楽しんでいる様子を見ていたら伝わりますね。瞬間の幸せを共有する、CDならHIRO KIの歌声の楽しさを“共有する”。
それが良いなって思うんです。
オレの場合は、制作に入る姿勢なんですけど。力を抜いて歌詞も書いて、歌えたら良いな、と。力を抜いて音楽をすることを第一にし ましたね。
オレはHIROKIと一緒だな。あんまり考えないように。そのときそのときに感じたものを歌にしたいってことで。メッセージというのもあるけ ど、やっぱりメッセージって聴く人によって感じ方も違うし、その人なりの受け止め方をしてもらえるように。考えすぎても賭けなくなっちゃ うし、だから自然に任せて。それで書いていけましたね。
オレは『ИATURAL』のとき、だいたいの自分の役割を見出せたので、そこを広げていって、あとは休みの間に楽曲を作らなかった分 を…ちょっと焦りましたね(笑)。
なるほど。YOHを焦らせたほど休み明けのNAOTOのデモ は今のアルバムと変わらないということですが。今作には 『チャンピオーネ』を始め、数々のシングル曲も収録されてい るけど、このシングルは「シングルを作ろう」と作ったわけで はないってこと?
そういうわけではないですね。17曲の中から「こういうシング ルが良いね」っていう話があって、合いそうなのを選んでいっ たんです。
なるほど。
本当にそう。
じゃあ17曲ありきの『ORANGE RANGE』の制作だからシン グル曲をどのポジションに置くか悩むことは皆無?
ないない。
とにかく“自然体に”。“ムリをしない”っていうその姿勢は音 に溢れている気がします。作るときも楽しんでいたんだろうな ぁ…という感じで。
時間があれば結構、はかどるもので。ゆとりがあるとはかど るっていうのがありましたね。
ゆとりだ。
しかもオレたち、(レコーディングが)始まるのもかなり遅い時間でしたからね。
午後の3時くらいだったね。
1時に集合して、まずは飯を頼んで、それが2時に届いて、飯食って、ちょっと話をして、3時くらいに始まっていた。
ペースもナチュラル(笑)。
そうそう。
ゆとりと楽しみとを持って作ることの出来たこの『ORANGE RA NGE』を今、聴いてみてどんな感想を持ちますか?
1枚目、2枚目、3枚目のアルバムの総括というか。 集約した…というよりも1枚目、2枚目、3枚目のアルバム の“現代版”。あの世界観を、今風にするとどうなるか、と いうことですね。
やっていることはずっと変わっていないよってことですね。
パフォーマンスのやり方とかなら変化するかもしれないけど、 やっていること自体は変わらないですよね。
今回もバラエティに富んだ、掴みきれない音楽性を思う存分 に出していたけれど、それもファースト・アルバムの頃から変 わってないですよね。楽しい1枚ですね。本当に。
バラエティがありすぎてとっちらかってないですか?
それはないですね。
でも、まとまってはないと思うけどな。
曲順が違っていたらまた違った印象だったかもしれないよね。
あとはこの曲たちをライヴで聴く日を楽しみにするばかりですね。
もうライヴでは「Hello」と「SAYONARA」と「風林火山」を演っていますけど、それ以外の曲はまた今度。今、まだツアー中で、そ のファイナルに向けては気合いを入れます!
新曲は再来年あたりのライヴで…。
再来年!? 遠っ!
冗談です(笑)。
まずはツアーファイナルでのライヴに期待しています!