Interview with YUKITOPインタビューMy 旬 ランキングメッセージプレゼント
YUKI
Excite: 時期的には、いつ頃からこのアルバムを意識し始めたんですか?
YUKI: 制作としては前作のアルバム『joy』と同時進行でシングルの「長い夢」と「ドラマチック」は作っていたんです。それと「メランコリニスタ」、その次に「夏のヒーロー」と「歓びの種」が出来て。でも去年はライヴをやっていたので、そこから結構、間が空くんです。やっぱりライヴ中はライヴだけに専念したいなと思ってスタッフの方にお願いをして。9月にひととおりのライヴが終わって、10月は少しお休みをいただいて、それからゆっくり曲集めに入るのかな。それで、去年の秋冬ぐらいから「ぼちぼちやりますか」って始めたんです。
Excite: 今作のキーワードになった曲はどれですか?
YUKI: 「あおぞら」ですね。あの曲は、ジョージ秋山さんの漫画『浮浪雲』に近いものがあります。いつも風に流されて、人に説教をするわけでもなく、つらいとか苦しいとかもなく、ふわふわと浮いて、自分の哲学に基づいて生きている人なんですけど。怒ったりもしないし快楽主義者で、自分のためだけにいろいろやるんだけど、結局、すごく人に好かれていて…というキャラクターの人で。苦しみの世界から遠いところ、今の私、そういうところに行きたかった!みたいな感じですね(笑)。「あおぞら」はすごく象徴的だと思います。
Excite: そのテーマって「メランコリニスタ」にも通じるものがありますよね。
YUKI: そうですね。そこからきているかな。ひとつの物語からどんどん枝分かれしていくという。大河ドラマ的ですよね(笑)。「ユメミテイタイ」もそうなんですけど、世の中にはそんなに大事なことなんて多くないということを書いています。それは『joy』の時から自分で言っていたんですけど。例えば、人間関係で何かあっても、全然大したことないんですよ。だからこそ、ほんの少ししかない大事なことが見つけやすいんです。そこを軸にさえすればいいんだなという気持ちがここ1年ぐらいあって、それがきっと詞になっているのではないかと思います。例えば<もっと人は、ドラマチックな人生を歩めるんじゃないか>という夢というか<もっといろんなことがあるんじゃないか>みたいなことを生きる上で考えて、人と関わったりしているんだけど。実はそんなに、みんな変わらないというか。そんなに多くの種類の感情はないんじゃないかと思うんですね。もっとシンプルなんじゃないかって。
Excite: だからこのアルバムのシンプルさっていうのは、YUKIさんの中にある核心なわけですよね。
YUKI: そうかもしれないですね。『joy』の時も「シンプルになったな、自分」と思いましたけど、さらにシンプルになったなと(笑)。これが何年もやっていくということなのかな。私の好きな椅子職人さんが言っていたんですけど、「自分の作ったもので“いいな”と思うものの枝分かれの作品を作っていくことになる」って。やっぱり好きなものがあって、その好きなものの形を少しずつ変える、という作品をどんどん出していく。そのお話はすごくよくわかるなと思ったんですね。それをやっていくと、すごくシンプルになるんです。何かを付けていくということはあまりなくて、抜いていくほうが多いんです。だから私も、何が言いたいのかよくわかる歌になってきているかな。それ以外に言うことがない、言う必要がないんです。
Excite: 楽曲のクレジットには、これまでもYUKIとのタッグで次々と代表曲を生み出してきた蔦谷好位置さんらの他に海外からの強力ミュージシャン&ソングライター陣も名を連ねていますが、どのような制作だったんですか。
YUKI: いろいろな方からデモテープをいただいて。でもそれが誰からいただいたものなのかを知らないまま、あえて先入観無しで聴いて、歌いたいと思った曲を選んでいった感じですね。
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