Excite: アルバム以来ということなので、リリースはちょっと久しぶりな感じですね。
アンジェラ・アキ: ですよね。
Excite: でも、ライヴがあったりして、そんなに空いている 感じはしないんですけど。
アンジェラ・アキ: うん、自分自身もしてないですよ(笑)。
Excite: 2006年は目標だった日本武道館でのライヴも実現し ましたし、すごくいい年になりましたね。
アンジェラ・アキ: はい。エキサイトミュージックでも、最初から「目標 は武道館!」って言っていましたし、それが叶った今でもまだ夢みたいな気持ちですけど、すごく充実した年でした。
Excite: そして、2007年の第一弾作品は、武道館ライヴで 初披露した「サクラ色」!
アンジェラ・アキ: はい。
Excite: ライヴでは、この曲を聴いて泣いている人が私のま わりにもたくさんいました。初めての曲だけど泣ける というのは、みんなにちゃんと歌詞が伝わっていた からかなって思いました。
アンジェラ・アキ: ホント、嬉しいですね。
Excite: この曲は武道館ライヴのために書いた曲なんですよ ね。実際に武道館で歌ってみてどうでしたか?
アンジェラ・アキ: 「サクラ色」っていうタイトルから、「この春にリリー スするために作った曲なんですか?」って聞かれることが多いんですけど、ホントに武道館ライヴ用に 作った歌で、これを武道館に来られたみなさんに私が歌える唯一のメッセージ・ソングであると思ったの で。10年経って、ここに立っているという不思議な感覚も含めて、夢を追いかけている時代の曲を作ろ うと思って歌ったので、ホントに良かったなぁって。
Excite: ライヴのMCでも言っていましたが、ワシントンDCで生活していた頃を思い出しながら作った曲ということですが、今その頃を振り 返るとどんな時代でしたか?
アンジェラ・アキ: 大きく言うと青春時代だから、甘酸っぱくもあるし、ほろ苦くもあるし、バカな自分もいるし、なんか大人ぶっている自分もいる し(笑)。いろんな自分がいて、そのまわりに大人がいたり、音楽があったりして。自分はシンガー・ソングライターになるん だって決心したにもかかわらず、迷っていた7年間だったから、ひと言では言えないですね。迷いに迷って、夢を諦めたり、 どん底を這っていた時期もあるし(笑)。
Excite: ひと言では言えないぐらい、色んなことがあったんですね。
アンジェラ・アキ: もう夢も仕事も恋愛も全部ダメやった時期でもあったし、色んなことがあった7年間なんですよね。だから、その7年間をたっ た一曲に収めるのって難しいと思うんですけど、漠然と振り返った時に、そういうことがあったということを忘れてはいけないと 思ったんですよ。
Excite: それがキッカケだったんですか。
アンジェラ・アキ: そうなんです。めっちゃ人を好きになって、ドップリとハマってしまって、自分のピュアネスだったり純粋さを奪われてしまって、 放り出された時には何にも残ってない抜け殻のような人だったかもしれないけど、恋愛をしたということ自体が大事なんですよ。 忘れてはいけないことなんですね。自分に向けて、「こういうことを忘れたらあかん」って気持ちで。誰にでも青春時代はある し、十代だけじゃなくて、三十代で迎える青春でもいいし、そういうことって、たまに振り返りながら、今との比較も大事だなって。
Excite: キレイな思い出だけじゃなくて、辛かったことや苦しかったこと、悩んだことがあったからこそ、今の自分があるわけですから。
アンジェラ・アキ: うん。それが今に繋がっていますから、きっと。
Excite: 過去の自分と今の自分を比較することで、今の自分というものを確認することもできたんじゃないですか?
アンジェラ・アキ: そうですね。今の自分て、後ろを振り返らないと分からないところはありますからね。
Excite: 実際にこの曲を作ったのはいつ頃だったんですか?去年の秋頃はZepp Tourもありましたが。
アンジェラ・アキ: そう、その10月ぐらいですよ。
Excite: Zepp Tokyoで「武道館ライヴをやります」って発表した頃?
アンジェラ・アキ: そうなんです。これは、次のシングルっていう気持ちは全然なくて、「On & On」が次のシングルかなって思っていたぐらいで すから。だから、「On & On」の方が先に亀田(誠治)さんとレコーディングしているし。ホントにこの曲ができて、この曲を 武道館で演奏するってスタッフに聴かせた時に「いいじゃん!」って話になったんですけど。「サクラ色」っていうのは、作り ながらも思ったんですけど、サクラのシーズンだけじゃなくて、もっと自分にとって大きな意味があるんですよ。「HOME」が徳 島から始まったストーリーであれば、「サクラ色」は第二のホームであるワシントンDCのことを思って作った歌ですから。