Interview with クラムボン
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クラムボン
Interview02 123
excite その役が一番楽しいと、原田さん自身も思ってるんですよね?
原田郁子 そう。すっごく楽しい。
ミト 2人の話を聞いてると、やっぱり基本的には同じでしたね(笑)。というのは、今、郁子が“現場感”って言いましたよね。大助が言ってたのもそういうことだと思うし、僕もそっち側なんですよ。それはどういうことかというと、アイデアを色々考えてってやってると、僕はもともと理屈っぽい人なので理論上に収めてしまうんですね。そうすると新鮮じゃないんですよ。自分自身にとって。だから、何かを思い付いたときにそれを触れないんだったら、そもそもそれを考えたくないというか。でないと、その思い付きが面白くなくなっちゃうんですよ。現場に行ってやっと触れるっていうときに、ドーンと出るものが面白いんであって、それまでは、なるだけ形を作らないでおくっていう。あるいは、何か先にアイデアがある場合に、それをその現場に収め込もうとするんじゃなくてアイデアを思い付いたときのパッションをそのまま出すってことがとても重要なんですよね。たとえば誰かの音楽を聴いて、「わぁ、すごいなあ。これ、今度使えるな」と思ってやっちゃうと、そのまんまなんですよ。そうじゃなくて、そこで受けた衝撃をどういうふうに自分で出すかっていう。それはまさに、現場感というか、現場での瞬発力こそが大事なんですよ。だから、3人で違うかもしれないって言いましたけど、同じでしたね(笑)。
excite では、クラムボンの現場に向かう場合のきっかけというか、モチベーションはどういうことなんですか?
クラムボン ミト 自然にそうなるというか、クラムボンという場所でこういうものを作ると良いなっていうイメージがお互いにあると思うし、その間にはこういうことが出来るなっていう、漠然とした前を見据える感じっていうのがあるように思うんですよ。その中で、クラムボンにシフトしていくその仕方っていうのは、ホント感覚でしかないというか。で、その感覚と、例えば活動にかかる費用とかその内容というようなことがグチャッと混ざり合って、お互いに話し合ううちにまとまっていったんです。それで今回は、2ヵ月という短い期間で作ることによってCDの値段が下がる(税込み¥2,625)じゃないかということにもなりっていう。もちろん、やっている最中はすごく色んなことを考えるんですけど、そこに持っていくまでのところは、その方向にシフトしようと思わないのにそうなっていくっていう感じなんですよね。
excite バンド以外の場で色んなことをやっているメンバーにとって、バンドはしばしば“家”に例えられますが、その例えに倣えば、クラムボンの3人は“家”がしっかりとしているのに出かけてることが多い、音楽的放浪癖の持ち主たちという感じでしょうか?
伊藤大助 確かに、家は嫌いじゃないけどほとんどいないっていう状態ですよね(笑)。でもそれは、家にいたくない、あるいは家以外に楽しみがあるから出て行ってる訳じゃないから、なんですけど。結局、やっていることは同じで、自分が音楽になろうとしている、あるいは楽器になろうとしている、みたいな意識というのは、どれをやってるときでも、どんなやり方をしてるときでも同じだなってことはやればやるほど思うんですよね。だからこそ、クラムボンを帰って来る“家”と例えるなら、まさにその通りだと思うんですよね。
excite 今回の“家”での制作は、まず小淵沢のスタジオに入るところから始まったんですか?
ミト いや、今回は久々にデモを作ったんです。初期の3作と同じように。短い時間でやらなきゃいけなかったから、そうしないと間に合わないと思ったし。それで、久々にやったらけっこう楽しく出来たんですよ。昔はデモを作るというのが結構ストレスになってて、それで止めてたんですけど。今回は1週間くらいデモを作る時間があって、かなりの数を作ったんですけど、そのなかから厳選していって。で、そこからはさっきの現場感の話につながるんですけど、小淵沢でみんなでセッションして。しかも、一番最初に「Bass, Bass, Bass 」みたいな曲が出来てきたんで、「これはもう、まとめようがないなぁ」って思って。ただ、今回はデモを作ってたんで、効率良く集中して出来ましたね。
excite 今回も大変でしたか? クラムボン
伊藤大助 大変という感覚でもなかったというか、大変じゃなかったらおかしいんだと思うんですよ。ドラマーから見て物理的に可能かどうかっていろいろ考えるのは意味がないと思うし、そうじゃなくて曲をどうしようかってことに集中してるんですよね。「オレが何をするか?」みたいなことよりも、目の前の曲がどうなっていけば良いのかっていうことだと思うんで、曲が言ってることをひたすら聴こうとしてる感じというか。「どうなっていきたいと思ってるの?」って曲と相談するような気分なんですよね。
excite なるほど。デモをみんなで聴いた段階ではどれくらい曲があったんですか?
ミト 7曲ですね。で、「sweet swinging」「17」「Long Song」「tayu-tau」の4曲がセッションで出来た曲です。
excite その“曲と相談をする”際に、デモを聴いて取りかかる時にはアルバム全体のことは考えずに曲単位での“相談”になるんですか?
原田郁子 そうですね。全体像は本当に最後にしか見えてこないから、1曲1曲のことだけを考えていれば良いと思ってやってました。
excite 特に今回は、1曲1曲がそれぞれに主張している感じが強いように感じました。
原田郁子 それぞれの曲が色んな方向を向いていて、そのままになってるんですよね。
クラムボン
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