Excite: 今回のシングル「Yellow」は、主人公=強気な女の子の気持ちが、よく伝わってくる曲に仕上がっていますね。
木村: 強がった自分を見せてしまう時期って、誰でも必ずあると思うんです。素直に人と接するのは、簡単なようで難しい。素直に言葉を伝えているつもり でいても、いらない言葉を付け加えて話している自分がいることに、最近気付いて。本当の意味で「素直に話す」ためには、心が強くないといけな いんですよね。聴いてくれる人の中には、友達や恋人とケンカしたり、仕事で上手くいかなかったりしたときに、強がってしまう人もいると思うんです。 そんなときにこの曲を聴いて、「この主人公みたいになっていたらダメだな」「もっと素敵な人になろう」と思ってもらえればなって。
Excite: この曲の主人公も、段々とほぐれていく感じがしますね。
木村: そうですね。出だしはかなり強くて、サビでは少しほぐれているかな。
Excite: 『Yellow』には、“黄色信号”という意味もあるそうですが“黄色信号”とは、具体的にはどんなイメージでしょう? 
木村: 女性って、“女だから”という部分で躊躇して、自分にストップをかけてしまっている人が多いと思うんです。この曲では、その状態を“黄色信号”に例えてみました。男性には人を守る力があって、女性には心の温かさや強さがある。どちらがどうということでなくて、いつでも男女がフェアな状態にあれば良いな、と思ってこの詞を書きました。最近は、男性と同じように働く女性も増えていますよね。そこで、女性としての見ら れ方を気にして、ストレスを感じている人も多いと思うんです。だから、女性が集まるとグチ大会になるんですよ(笑)。そうして、一人になったとき に落ち込んでしまう。そういうことをしない、本当に心の強い素敵な女性が増えたら良いなって思います。もちろん、自分自身も含めて。
Excite: カエラさんが「素敵だな」と思う女性は近くにいますか?
木村: 私の周りには、子どもを産んでからも仕事をしている女性が何人かいるんですけど、 その人たちは本当に素敵ですね。仕事も素晴らしいし、家庭もしっかり守っていて。 パッと見ても、にじみ出ているものがあります。芯の通った“強さ”を感じるんですね。
Excite: カエラさんの書く歌詞には、言葉遊びを駆使したものなど色んなタイプがありますけど、 今回は非常にストレートなフレーズが印象的でした。
木村: 強がっている女性が使うような言葉を選んだので、そうなったんだと思います。 本当は「ありがとう」と言いたいのに、「そんなことしてくれなくてもよかったのに!」と言ってしまう感じですね。
Excite: カエラさんが「素敵だな」と思う女性は近くにいますか?
木村: 私の周りには、子どもを産んでからも仕事をしている女性が何人かいるんですけど、 その人たちは本当に素敵ですね。仕事も素晴らしいし、家庭もしっかり守っていて。 パッと見ても、にじみ出ているものがあります。芯の通った“強さ”を感じるんですね。
Excite: 歌詞の面での“強さ”は、サウンドのイメージとも重なっているように思います。このサウンドについては?
木村: シノッピ(作曲の渡邊忍)と話していたのは、「TREE CLIMBERS」に近いんだけど、 新しいイメージの曲がやりたいねと。とくにAメロはロックのリズム感じゃなくて、ラップ 的な縦ノリのリズムですよね。そこにあえて日本語を乗せるのが面白いなって。
Excite: 渡邊忍さんとの作業はスムーズに?
木村: そうですね。バンドメンバーとして何年も一緒にやっているし、曲を書いてもらうのも3 曲目になりますからね。私の声質も、声の出し易いメロディも全て分かっているので、 聴いた感じ難しい曲でも、すごく歌い易くて。この曲も気に入っています。
Excite: カエラさんの歌唱法を踏まえて、曲が作られているわけですね。
木村: 自分のクセって、すごくイヤなものですよね。なので、普段はなるべくそれを消そうと思って、サビにしか出さなかったりする。でも、今回は「全編 にわたってそのクセを出してくれ!」と言われました(笑)。
Excite: ポップでメロディアスな部分はもちろんあるんですけど、シングルとしては音楽的にかなり冒険した曲になっていますね。
木村: そうですね。やっぱり冒険するのは面白いです(笑)。これまでも、いわゆる“どポップ”なものはやっていないので、みんなが応援してくれて、 アルバムがチャート1位になったときはすごく驚いたんです。一番驚いたのは、「TREE CLIMBERS」を出したとき。英語があまりにも多いし、激しい 曲だったので、当初はアルバム曲として考えていたんです。「いくらなんでも、シングルとしては無理だろう」って。でも結果はリリースしてみなきゃ分か らないし、自分が良いと思うものを出すのが一番なのかなって。