Excite: アルバムとしては前作『Sugar High』から4年10ヵ月ぶりの作品になりますけど、今、その期間を振り返って、どんなことを思いますか?
鬼束: 作品は発表したいなとは思っていましたけど、特にこれといった感慨はありません。
Excite: 今回の作品は2005年春以降に少しずつ書かれた作品が基になっているということで すが、その期間に曲を書いた鬼束さんの気分というか、創作モードはどういったものだったんでしょうか?
鬼束: 昔はぶちまけるように書いていたんですけど、ここ最近は自分で自分のことを眺めるように曲が書けるようになりました。どうしてそうなったかは分からないんですけど、気が付いたらそうなっていました。
Excite: 創作のスピートに関しては?
鬼束: さらっと出来た曲もありますし、逆に3日間かかった曲もあります。2006年末にディレクターから「書きなさい!」って言われて、今回はそこから火がつきましたね。無理に書こうとするとうまくいかないことがほとんどですが、今回はそこから降りてきて。
Excite: 今回のアルバムはYEN TOWN BANDをお好きな鬼束さんたっての希望で、その作品を手掛けた小林武史さんにプロデュースをお願いしたんですよね?
鬼束: はい。あのアルバムはすごく良い作品で…どこが良いのかは上手く説明出来ないんですけど、アルバムのことをずっと覚えていたし、一度お会いして、一緒にやってみたいなって思ったんです。
Excite: 実際にお会いした小林さんの印象は?
鬼束: 目が怖かったです(笑)。実際に話してみて面白い方だなとも思ったんですけど、その怖い印象は変わらないですね。
Excite: 実際のレコーディング作業を通じて、怖いと思う瞬間があったんですか?
鬼束: それはなかったですけど、印象として仕事がすごく早い方でしたね。

Excite: アルバムを作る上で、小林さんとはどんな話をされたんですか?
鬼束: 私が歌った歌に後からアレンジで音を加えるっていうレコーディングで、その作業は小林さんに全部お任せしたので、特に具体的な話しはしませんでした。上がってきた曲に関しては、「小林さんのアレンジが利いてるな」っていう曲もあれば、「こんな風になるんだ」っていう曲もあったりとか、意外にバラエティに富んでいるのでびっくりしました。
Excite: 今回のアレンジが意外に感じたとしたら、鬼束さんは自分が求める音楽的なイメージが何かあったわけですか?
鬼束: やっぱり、生楽器にこだわっています。打ち込みは好きじゃないんです。