Excite: それから今回の作品では、旅を感じる言葉が散りばめられていますけど、そういう旅情感っていうのはどういうところから生まれたんだと思います?
鬼束: 分からないです。でも、何となく、「今回のアルバムは旅だな」って思ったら、小林さんがそういう風に曲順を並べてくださったんで、そういうイメージになっていると思うんですけど、仮に曲順を変えたら、その印象は変わるかもしれません。
Excite: その旅とは?
鬼束: さすらう感じですかね。ただ、その旅は多分続いていくんじゃないかと思います。
Excite: それからアルバム・タイトルの『LAS VEGAS』についてなんですけど、この言葉って、歌詞には出て来ませんが、どこから出てきたものなんですか?
鬼束: 4年10ヵ月前に『Sugar High』っていうアルバムを出した時から決めていました。いつもなんですけど、1つ前のアルバムが出来た時に考えるんです。
Excite: 前作との連続性は?
鬼束: それは特にありません。
Excite: では、タイトルとアルバムの内容の関連性は?
鬼束: 全くないとは言わないけど、希薄ですね。ラスベガスって、砂漠にある街だし、旅の途中で通る街かなって思うから、そういうリンクはあると思うんですけど。
Excite: 鬼束さんの詞世界って、光があって、闇があるっていう二元的なものですけど、ラスベガスも一見華やかなようでいて、その街は砂漠にあるっていう二面性がありますよね。そう考えると、『LAS VEGAS』っていうタイトルはご自身の二元的な世界観が反映されているのかなと思うんですが。
鬼束: あるのかもしれないですけど、明確には分からないですね。

Excite: 「everyhome」は映画『フォレストガンプ』にインスパイアされて生まれた曲とのことですけど、その他にもアカデミー賞受賞映画と同タイトルの「Rainman」という曲もありますよね。そう考えると、鬼束さんの曲は映像作品からインスパイアされることが多いのかなって思うんですけど。
鬼束: 「Rainman」は特に映画からというわけではないんですが、「Sweet Rosemary」は『ギルバート・グレイプ』っていう映画を観て書きましたし、映画からインスピレーションを得ることは多いです。その上で私のフィルターを通したものになっていると思います。