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大塚 愛 大塚 愛
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Excite:一番古いのはどの曲で、いつ頃作ったもの?

大塚 愛:「蚊取線香」です。これは「さくらんぼ」とか「Happy Days」と同じくらいの時期に作った楽曲です。

Excite:確かにそのへんのテンションに近いものがありますね(笑)。

大塚 愛:そうですね(笑)。でも本当はこの楽曲、この世に存在させることをしないでおこうと思っていた楽曲で。その当時は、明確にリリースする理由もなかったので(笑)、作らなくても良いんじゃないかと。それがここにきて、本当に蚊をどうにかしたいと思い、制作しました。

Excite:今年は沢山蚊に刺されたんですか?

大塚 愛:そういう時もありました。今日もさっき刺されたし…。もう本当、戦いたい(笑)。

Excite:この曲、一番最初に蚊の飛ぶ音が入ってるじゃないですか。それがもうリアルで、聴いてるとゾクッとしちゃうんですよ。

大塚 愛:この楽曲、自分で聴いててもすっごいイライラするんです。日常では聴かない方が良いと思うような1曲で(笑)。イライラしてる時に本気で歌えばイライラが収まるんで、そんな時にはオススメですけど。

Excite:テンポも早いし、ライヴで歌うのは大変そう…。

大塚 愛:多分、メンバーが何人か倒れると思います。テンポはレコーディングの時に「もっともっと上げて!」って言ったんですけど、手が回りませんって言われました(笑)。

大塚 愛
Excite:テンポといえば、今作は結構アッパーな曲が目立ちますね。新録曲のミディアムナンバーは5曲目の「クムリウタ」と6曲目の「星のタンゴ」の2曲くらい。それも前向きなメッセージが入っているのが印象的でした。

大塚 愛:「クムリウタ」は特に、このアルバムに必要だなと思った1曲なんです。「星のタンゴ」は、他の楽曲があまりに“強い”ので、“ゆるいけれども意識はハッキリ”という、癒し系の楽曲として入れました。

Excite:「星のタンゴ」でこだわった点は?

大塚 愛:とにかく「痛いんだ」ってところ(笑)。というのは歌詞の面で、とにかくサウンドがとても心地よくて。なんとなく、だらんとしたくなる感じの楽曲なんです、「星のタンゴ」は。外で聴いていたいっていうか。自分でも気に入ってます。

Excite:「クムリウタ」の方は、まずタイトルが気になるところなんですが。

大塚 愛:タイトルに大きな意味はありません。最初は“クモリウタ”にしようと思ったんですけど、“モ”が。カタカナの“モ”っていうのが、見た目的にあんまり良くなかったので“ム”に変えました。

Excite:そうだったんですね(笑)。これはやっぱり曇りの日に書いたんですか?

大塚 愛:その日が曇りだったかは覚えてないんですけど…なんとなく、ポロッと出てきた楽曲で。その時にはもう<曇り空、泣くな>っていう歌詞が浮かんできたので、そのまま書いたんです。今までにないくらいにハッキリとしたすごい歌詞だったんで、ちょっと自分でもビックリしました。

Excite:この曲はすごく強い曲ですよね。<心は本当は強い>とか<自分を見捨てるな>という歌詞もそうですが、歌声にも芯の強さが出ていて。それこそ、今まで目を逸らしてきたものに向き合えるようになったかのような、タフな部分を感じます。

大塚 愛:今の自分の頑張りが、いつか報われると信じられるか信じられないかっていう時に、思えば小さい頃から「なんとかなる」と信じてきたことがあんまりなかったんです。何かを信じたり、誰かを信じたり、そういうのが全然ない子供だったんです。だからもし今、これを乗り越えることができたら人を信じられるかもしれない…って、この楽曲の終わりぐらいに思いました(笑)。

Excite:今はまだ乗り越えたというのではなく、歌詞にもありますが<通過点>みたいな感じ?

大塚 愛:そうですね。

Excite:そして、さかのぼりますが、1曲目の「未来タクシー」。アルバムの始まりに相応しい、疾走感溢れるナンバーですね。

大塚 愛:「未来タクシー」は、ちょっと“紺色”っぽい楽曲を入れたいと思って作りました。“紺色”っていうのはサウンド的に。GirlよりはBoyっぽい、ちょっと中性的感じで、更にちょっと不思議な感じもあって…。とにかく疾走感が欲しいというのが、絶対的なイメージとしてあったんです。でも、歌うのはすごく難しい!一番難しいかもしれません。

Excite:具体的にはどんなところですか?

大塚 愛:ちょっとこう、若干スタッカート気味に歌ってるんです。ぽーんと抜けるというか、ふわーっと息を出す歌はラクなんですけど、クックックッて止めていかなきゃいけない音符の並びだったので、すごい腹筋が疲れるんです(笑)。しかもサビはすごく高い音程だし。すごく難しかったです。

Excite:そうだったんですね。作る段階では、歌う時にどうかというのは考えない?

大塚 愛:あんまり…。だから、いざ歌う段階になって「私以外が歌ってくれたら良いのになぁ」と思ったりします(笑)。

Excite:あははっ。他にもそういう曲、あるんじゃないですか?

大塚 愛:「クムリウタ」も、酸欠になって大変でした。情緒豊かに歌った後、最後のサビを力強く歌うのにすごく力を使うんです。その挙げ句、最後に高音の伸ばしが入るので、そこで酸欠なんです(笑)。

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