Excite: 大学生活も、卒業制作までキチンと終えて卒業したということで、気持ちの区切りというか、ロンドンでやるべきことはやったという感じなんでしょうね。
Rie fu: そうですね。大学をちゃんと卒業することが出来たことは大きいと思います。大学を辞めたりして、中途半端で帰ってきたら、ロンドンでの生活に未練があっ たかもしれませんから。
Excite: 気持ちもスッキリと。
Rie fu: はい(笑)。
Excite: 今回のアルバムは、留学生活の終盤で作られましたが、卒業後は日本に帰って、日本で活動するんだということを意識した上で作られた作品なのかなって。
Rie fu: はい、そうですね。高校生の時に作った曲もあるので、すごく制作期間が長いというか、時間の幅も一枚の扉で超えるっていう感じがあって。今まで、音 楽活動でも留学生活でも自分のイメージと違っていることが起こったりして、最初はガックリしたりするんですけど、でも逆のその方が良かったりとか、思って もみなかったことが自分にプラスになったりしてて。そういうことが起きるっていうのは、未知の発見だなって。今回のアルバム・タイトルを『Tobira Album』 にしたのは、扉を開けたら新しい発見があるんじゃないかなという思いもあったからなんです。新しい発見があることを楽しみに、これからの活動をやってい きたいなって思いますから。

Excite: 今回のレコーディングはどんな感じでしたか?歌とギターだけのシンプルな曲もあり、 スタジオライヴっぽいバンド感のある曲もあったり、いろんなタイプの曲が収録されて いますが。
Rie fu: かなり楽しかったです。アレンジャーの方もたくさんの方に参加していただきましたし、 いろいろと勉強になりました。11曲目と12曲目にかけてはセッション・スタイルで レコーディングをしましたし、曲によって録り方も変えたりしましたね。
Excite: 楽曲のバリエーションが増えていますが、レコーディングのスタイルも増えてるので、 さらに幅広くなってるんですね。
Rie fu: そうだと思います。セッション・スタイルでレコーディングした時も、ギターの方のリフ からヒントを得て、自分では思ってもみなかったアレンジになったりもしましたし、その セッションを通して感じたものから新しい曲を書くことができましたし。
Excite: 曲と曲がそうやって繋がっていたり。
Rie fu: はい、そうなんです。セッションするのが、すごく楽しくて。自分が思っていたのとは違う発想が他のミュージシャンの方から出てきたりして、自分の曲なのにドンドンと一人歩きしていくというか、成長していくのが分かるんです。そういうふうに、ミュージシャンの方から新しい刺激を受けながら作れました。
Excite: ミュージシャン、アレンジャーなど、いろんな人と一緒に制作をすることによって、や りたいことがもっと広がってきているんだと思いますし、ファースト・アルバムを作った 頃とは違う楽しさを今は感じてるんじゃないかなって思うんですけど。
Rie fu: それはありますね。いろんなミュージシャンの方の音を聴くことで曲作りの時から音を イメージし易くなりましたし、アレンジャーの方が自分では気付いてなかった個性を引 き出してくれたりして、自分の枠が広がっているのを感じます。先行シングルとしてリリースした「あなたがここにいる理由」は、笹路(正徳)さんにアレンジしてもらったんですけど、他のアーティストとは違う、Rie fuらしさを出してもらえましたし、そういうことがすごく嬉しかったし、幸せだなぁって思いました。Rie fu自身も幸せだし、楽曲も幸せだなぁって。


Excite: 作った曲が、アレンジャーや他のミュージシャンの手が加わったことによって独り立ちしていくのを見ているのも楽しいことなのかも。
Rie fu: そうですね。成長を見守っているお母さんみたいな心境です(笑)。