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何か話を聞いていて思うのは、“森に迷い込んだ”っていうことを、割と全員がポジティヴに捉えているってことなんだけど。 |
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そうですね。迷い込んでいたというか、要は僕ら全員が同じモードにあったっていうことなんですよね。今までは、「この曲はこういう感じで作らない?」とか「こういう感じのサウンドが良いぜ」みたいなことを話し合ったりしていたんですけど、今回は特にそれを話さなくても、みんなの気持ちが同じところにあるなって思えて…。だから、森に迷い込んで途方に暮れていたというよりも、今の僕らがやるべきことを、この4人が全員で共有出来ていたんですよね。そういう気持ちで、今回は制作が進んで行った気がしますね。 |
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あと、「森に迷い込んで〜」とか言うと、インナーで混沌とした音楽だと思いがちだけど、実際、このアルバムで鳴っている音は全くそういうものではなく、むしろエネルギーに満ち溢れたキレキレでポップなサウンドというところが非常に面白いと思った。 |
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それは、今回の曲作りの取り組み方にも繋がっている話だと思うんです。俺、このアルバムの制作中に一回、実際に森の中に行ってキャンプをしたんです。夜はずっと森の音を聴いて、近くに川も流れていたんですけど、木がざわめくし、虫も鳴いているし、色んな音に溢れているんですよね。で、そこにはもちろん何のメッセージも無いし、ただそこにあるだけの音なんですけど、ずっと聴いているうちに、何かの秩序というか、音楽を奏でているような気分になって行って…。もちろん、森は森としてざわめいているだけなんですけど。ということは、自分の心がそう捉えたっていうことじゃないですか?それはhozzyの曲作りの姿勢とかとも同じで、「自分の中のざわめきを聴き取りたい」というか、「それをそのままとして出したい」っていうことだと思うんですよね。そういうところが森に繋がって来るのかなって、思ったんです。 |
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言ってしまえば、自分の生き方とかを、もっと音楽で出したいんです。ロックスターのスタイリッシュでカッコ良い生き方に憧れを抱く自分もいるんですけど、それ以上に迷わせるものが世の中にはいっぱいあって…。僕は、常に何か騙されているような気分が、根本的なところであるんですよね。普通に生活している中で、どこまで情報を信じて良いのかとか、テレビを観ていても疑問に思うところがいっぱいあるし…。で、そういうものを音楽で解消して行こうって、無意識にずっと音楽を始めた時から僕はやっていたんだと思うんですよね。だから、(これからは)そういうものを自覚的にガンガン音楽にぶつけて行こうかなと。 |
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そういう悩ましい気分を、そのまま音楽で表現するのではなく、それを振り払うために音楽があるっていうこと? |
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そうですね。だから音楽に対しても、自分が音楽に振り回されるんじゃなくて、自分が音楽を使いこなすぐらいになりたいっていう。 |
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今回のアルバムが生々しいのにポップで、かつ力強いものになっているのは、そのせいなのかな? |
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そうなんですよね。これは前から個人的に思っていたことなんですけど、今回のアルバムって凄いエネルギーが込められているというか、聴いていて音がぶつかってくるような感じがあると思うんです。だから、そう言ってくれる人に会えてちょっと嬉しいです(笑)。 |
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(笑)。じゃあ最後、そんなアルバムをどんなふうにリスナーに受け止めてもらいたいと思っている? |
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正直言って、一回聴いて「なるほど、こういうことが言いたかったのか」って分かるようなアルバムではないと思うんですよね。というのは、hozzyも藤森も、この言葉を出すために、何回も自分の中を見直して行ったような気がするので…。だから、一回聴いて「なるほど、心得た」っていうふうにはならないかもしれないけど、何回も聴いているうちに「ああ、これってこういうことなのかな」ってジワジワ染み込んで来るような、そういうアルバムになっていると思いますね。だからホントに、とりあえず何回も聴いてもらいたいなって。ある歌詞の意味が別の歌詞を聴いているうちに分かるようなこともあると思うし、今回は色んなことを歌っているようでいて、テーマは割とシンプルだったりすると思うので。 |
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さっきhozzyが言ったように、テーマの一つに“存在”っていうのがあると思うんです。それが理由で、リスナーが引いちゃったら仕様がないですけど、それでも引かないでむしろそれに惹きつけられてスーッと入って来る人だったら、きっとこの音楽がむちゃくちゃ必要な人だと思うんですよね。 |
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今回のアルバムは凄くエネルギーが込められている作品になっているというか、その音以上の何かがあるような気がするんです。耳から入って来る以上の何かが絶対にある。だから、出来れば片手間に聴くとかじゃなくて、受け止めるようにして聴いてもらえたら嬉しいですね。 |
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このアルバムのリリース後には、密度の濃い全国ツアーが始まるようだけど、それはどんなツアーになりそう? |
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正直、余り分からないんですけど(笑)。というか、今までは何となく「こういうものにしよう」と思いながらやっていたんですけど、今回は、もっとその場で起こる現象とか、お客さんのリアクションとか、そういうものに集中して、その場でライヴを作って行くような感じで取り組んで行けたらなって思っているんです。だから、演出とかはもちろん考えていますけど、それ以外の部分は、あんまり考えないで臨もうかなと。 |
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最初の話じゃないけど、今は「とにかく走りたい」気分なのかな(笑)? |
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そうですね(笑)。もう頭で考えることは相当考えてしまったので、あとはそれを身体でぶつけるしかない。 |
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やっぱり、音楽を伝える相手っていう意味では、ライヴって正に目の前にその伝える人がいる訳じゃないですか?だから、より伝わることもあるだろうし、今(田中)ユウイチが言ったように、その時の雰囲気とかテンションとかで、きっと変わって行くものだと思うんですよね。で、そこでの伝える術っていうのは、まだまだ未熟な部分があると思うので、そういうところもきっちり学びながら、次の曲作りにも活かせるようなツアーにしたいと思っています。 |
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