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interview with THE BACK HORN
THE BACK HORN THE BACK HORN
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excite なるほど。では、この10年で一番、乗り越えるのが大変だった壁というと何?
松田晋二 俺は『心臓オーケストラ』が出来たってことかな。壁を乗り越えた感はすごくありますね。あの時、曲が全然出来なかった印象があって…。
岡峰光舟 あまりに曲が出来なくて、沖縄に飛ばされたよね。何をやっても煮詰まっていたから「気分転換してこい」ってことになって。沖縄に行ったら台風が来てさ。
松田晋二 しかも沖縄に行ったところで曲が出来たかって言えば、出来なかったし(笑)。(1st・アルバム)『人間プログラム』の時はメンバーが一人いなくなって、俺らどうするんだ?でもTHE BACK HORNを続けるからにはなんとかやらなくちゃいけないっていう、絶望感から這い上がろうっていうパワーみたいなものの勢いで完成出来たと思うんだけど、その後、次へのパワーみたいなものが出てこなくて。曲のイメージが形になりにくくて、でも『人間プログラム』を超えたいっていうのはあって、それだけ自分たちの中でもハードルをあげて制作に向かっていたアルバムでしたね。だから出来上がって、壁を乗り越えた感はすごく強くて。そんな思い入れもあって『心臓オーケストラ』は今でもよく聴きますね。
菅波栄純 俺は、最初将司と2人で住んでいて、その後一人で引っ越した6畳間のアパートに4年くらい暮らしていたんですよ。その4年間に家にゴミとか本とかが溜まったんですよ。いるものといらないものとが4年でごちゃごちゃに積もったんですよ。(12th ・シングル)『初めての呼吸で』に入っている「ハッピーエンドに憧れて」っていう曲は部屋を片付けていく話なんですけど、部屋を片付けていくのって頭の中を整理していくのと似ている気がしていて。ちょうどその4年分の荷物を一個一個整理していっていた時が(5th・アルバム)『太陽の中の生活』の頃で。バンドもあのアルバムで一歩、モヤっとしたところから抜けた時だったんですよね。捨てても捨てても無くならないゴミとか、捨てきれない執着とか。THE BACK HORNはこうあるべきだ、とか。もっとドロドロしてなきゃいけないんじゃねぇか、とか。今の自分っていうのを見つめるよりも、目の前にある4年前の思いとかを整理して今の自分に辿り着くまでに苦労した気がします。『太陽の中の生活』って曲作り自体はスムーズに進んで行ったし、海外にも行ってエネルギッシュに活動していたんだけど、俺の思い出としてはあそこで自分と向き合うために色々なものを捨てたり整理した時期だったから、アルバムが出来た時は感動したなぁ…。
山田将司 俺も同じくらいなのかなぁ。『太陽の中の生活』みたいなアルバムが出来たり、「カオスダイバー」みたいな曲が出来たりとかした頃が印象的ですね。俺もちゃんと自分で自分をコントロールしてかなくちゃいけないし、課題がいっぱいあるから、そことちゃんと向き合おうとし始めたのがその頃で。切なかったりやりきれなかったりっていう感情をただぶつけていくだけじゃなくて、もっと自分が包み込んだりしていく歌い方を、優しい歌をずっと歌っていきたいし、そのためには叫ぶし。その根本は何だろうってちゃんと見つめて、自分の私生活からケツをひっぱたいて色々と我慢したり努力したり、もっと良い歌を歌いたいなっていうことに向き合えたのがその頃だった。
岡峰光舟 俺はその時その時は毎回悩んだりもするんだけど、今、考えると大したことじゃないなぁって。「小さいことで悩んでいたなぁ」っていうことを繰り返していますね。
菅波栄純 1回悩んだことは後悩まなくなるの?
THE BACK HORN
岡峰光舟 なる。どういうきっかけかはわからないけど、最後は「小さいことで悩んでたな」って思えるようになる。最初の合宿がトラウマでしたけど、段々やってわかってきたし。『心臓オーケストラ』を作るのが大変だったっていうのが俺は初めてその時に合宿に行ったから、THE BACK HORNってこういうバンドなんだ…って。キツかったなぁ。どうしても曲が出ないから、無言になっちゃうんですよ。合宿中。変なテンションになってサンバみたいなのを作ったり、ひたすら人生ゲームをしていたり。昼間から。そこからスタートしている分、その後のある程度のことは我慢出来るんですよね。
excite そんな10年があって。「冬のミルク」という10歳の曲の収録された今作には0歳の新曲「刃」も収録されていますね。
松田晋二 これは(6th・アルバム)『THE BACK HORN』を録り終えてすぐに映画「魁!!男塾」の監督から「本当に男泣きする熱い映画を実写で撮るからぜひTHE BACK HORNに主題歌を作ってもらいたい」って言われて、作った曲なんです。合宿で色々と曲のアイディアを出していたら、栄純が「やるならすげぇテンションをあげて難しいことを考えないでドカーン!ってやった方が良い」って言い出して。でも俺としては男泣きした後にエンディングでしんみりと弾き語りで「男には〜♪」みたいなのを想像していたんだけど。でもそういう潔いのは好きで。ダサかろうが、痛快にドカーンと一発やった方がカッコイイ。そこに変にドラマティックさを求めてこざかしいことやるよりも、ドカーンと花火を打ち上げた方が映画と俺らとの関係性は成立するって言って栄純がメロディを持ってきて、バンドでドーンとやって完成しました。
菅波栄純 和太鼓入れたり、応援団の人のホイッスル入れたり、スタッフも巻き込んでみんなで歌ったりしたら、男塾の世界に追いつけましたね。
THE BACK HORN
松田晋二 久々に痛快なレコーディングでしたね。
山田将司 栄純メロだなぁって思いましたね。歌っていて。熱い気持ちで歌いましたね。
excite なるほど。その「刃」も含め、今回のベスト盤を引っさげてのツアーも2月からスタートですね。ライヴもベスト盤に沿う感じで進めていくの?
松田晋二 もちろんライヴでのベストってことでもあるから、アルバムはメインにしつつ、またさらにカップリングの曲とか、そういうのを上手く組み立てて10周年にふさわしいライヴをしたいと思っています。
excite そして、ツアーを廻った後、10周年のお祭りとして6月に日本武道館!!
菅波栄純 楽しみですよね。「よっしゃあ!」って気持ちになりますね。
松田晋二 2004年だが2005年だかの新年会でメンバーと「とりあえずライヴでは日本武道館でやれるとこまで頑張ろう」って話をした記憶がある。それが理想とか目標とかってことじゃなくて、単純にやりたいからそのためにも良いライヴをしていこうって話してた。それがようやく…。いよいよ現実味を帯びてきたなっていうところです。まだ日程的には遠いけど。
山田将司 すごく楽しみですよね。上から見下ろされる感じも体感したことがないから。歓声が上から降ってくるみたいに感じるって聞いているし。
岡峰光舟 俺はすごい嬉しい。ディープパープルもレインボウもやっているし。誰でも知っている会場でやれるのは正直嬉しいし、小さい頃から俺も知っている場所でやれるんだ…。ロック少年の夢ですね。
松田晋二 でも俺らの感覚としては、いつもやっているライヴの感じが良い意味で増幅されればきっと良いライヴになると思います。
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