INTERVIEW INTERVIEW My旬RANKING PRESENT INTERVIEW DIGEST 1M HIGH VIDEO DIGEST 1M HIGH

interview with CRAZY KEN BAND

Interview page 1 2 3
Excite:早速、今回のアルバム『ZERO』についてですが、これはもう、何と評して良いのか分からないぐらいの…。
crazyken:ははは、そうですよね(笑)。
Excite:とにかく、素晴らしく濃い作品に仕上がりましたね。
crazyken:ありがとうございます。でも曲数多いから混乱しますよね。
Excite:トータルで23曲。前作『SOUL電波』からちょうど1年、前作リリース後はツアーも回られていたので、一体いつ制作したんだろう、と。
crazyken:春ぐらいですね。
Interview Excite:今作にはコンセプトを設けたんですか?
crazyken:今年は歌メロが抜けるような作りにしよう、と。“歌力”というテーマを設けました。割とここ数年、CKB自体が“歌も含めてサウンド”っていう考え方――歌とサウンドではなく、サウンドの中に歌もあるという感じで、曲の中で歌が突き抜けないように、馴染むように意識しながら作ってたんです。でも今年は珍しく“歌ものアルバム”みたいな感じにしたいなという意識が出てきて。それを念頭に置いて取り組んで、結果的に曲によってそういうのもあればそうじゃないものもあるんですけど、全体として歌ものの曲が多くなりました。
Excite:“歌もの”が一つのキーワードだったんですね。
crazyken:そうですね。なんかここ数年、自分の音楽ではなく人の音楽で「おっ!」とか思うのが、歌が力を持った曲が多かったんですよ。例えば米国のジョン・レジェンドや、エステルというイギリスのシンガーとか。もちろんサウンドも抜群に良いからこそ歌も立ってるんですけど、アカペラで歌っても良いぐらいのちゃんとした歌っていうかね。上手いとか下手とかっていうことだけじゃなくて、歌の中に言葉じゃないメッセージがあるんですよ。それは、犬の鳴き声、猫の鳴き声と同じで、言葉にならないけど何か訴えてるような…。指に指紋があるように声にも声紋があって、それがその人のIDになってる。例えば僕の声はザラついてて、ガラガラ声で。それが昔はコンプレックスだったんですけど、今は自分のIDとして愛さないといけないなと思ったんです。世界で一つの声だと思ったら、アグレッシブな気持ちになりました。
Excite:今回23曲中、イントロとアウトロを除いた21曲が歌ものになったのには、そういった心境の変化があったことがきっかけだったんですね。
crazyken:そうなんです。
Excite:以前お話を伺った際、サウンドに関しては「頭の中で鳴っている音をそのまま出している」とおっしゃっていましたが、その作り方は今回も同じですか?
crazyken:それはもう、小学校の時から変わらない作り方です。作るというより出すという感じは変わらないんですけど、出たものを磨くという感覚で書いていったのが今年です。ソースはずっと一緒なんですけど、それをどういうふうにトリートメントしていくかっていうところで、今年は歌が立つようなやり方をしたという。ドラムの音色やベースの音色が膨らまないように。膨らんだらちょっと削って、とか。そういう“磨き作業”が重要でしたね。
Excite:良い意味で計算し尽くされた作品なんですね Interview
crazyken:でもまぁ、僕、計算弱いんで(笑)。答えは合ってるけど式は出来ない、みたいなね(笑)。でも、ない知恵を絞って一生懸命やりました。計算と言って良いかは分からないですけど。去年は「考えるな、感じろ」と言ったけど、今年はちょっと、ない知恵絞ってやった感はあって、その分時間がかかっちゃっいましたね。
Excite:こんなに早いリリースのスパンにも関わらず、剣さん的には時間がかかった、と(笑)。
crazyken:そうそう。春のツアーと被る部分があったんでね。でもそのおかげでエンジンが回ったというか。レコーディングなど物づくりをしてる時って、一段のギアに入れるまでが結構大変なんですけど、一度回っちゃえばもう全開。ツアーと重なった部分があったのは逆に良かったかもしれません。今、一番曲が出来てる状態なんですよ。
Excite:2年前にも同じ言葉を聞いた気がします(笑)。
crazyken:そうなんですよ、絶好調なんです。もったいないんですけどね。そんなに沢山作っても、リリースが間に合わないから。
Excite:今作を聴き、いつも以上にライヴ感があるように思えたので、それはてっきり歌ものが多いせいかと思っていたんですが…
crazyken:うん、僕もそんな気がしますね。
Excite:でも、先ほど言っていた、ツアーと制作が重なったことも大きかったのでは?
crazyken:そう、それも結構あるかもしれません。
Excite:メンバーの方には制作の前から“歌力”の話はされていたんですか?
crazyken:言いましたね。…言ったといってもメンバーは12人いるので、全員にちゃんと行き渡ってるかどうかは分からないですけどね(笑)。まぁ言わなくても以心伝心で伝わる部分が結構ありますから。逆に説明しない方がケミストリーが生まれたりとか、誤解から良いものが出ることもあるんで。あんまりカチッとはやらない方なんです。例えば、ジェイムス・ブラウンとPファンクの違いと言ったら、ジェイムスは結構カチッと作るタイプで、Pファンクはメンバーに任せる、みたいな。僕らはせっかくバンドでやってるんで、そこはある程度メンバーの中から出てくるものをやった方が面白いかなと思いますね。
Excite:いつも、剣さん以外が歌うパートは、歌う本人に丸投げしてるとおっしゃってますよね。

 

Back Page Top Next