秦 基博
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秦 基博 秦 基博
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Excite:9月20日の【Excite Music Festival’08】では素晴らしいステージをありがとうございました。
秦:こちらこそ、ありがとうございました。
Excite:初出演の感想はいかがでしたか?
秦:お客さんがすごく温かく迎えて下さったので演奏し易かったし、僕自身、とても楽しめました。
Excite:実はその頃、既にアルバムを作り終えていたんですよね。ニューアルバム『ALRIGHT』については制作段階で悩むことも多かったそうですが、完成後に改めて自分で聴いてみた感想から教えて下さい。
秦:そう、作ってる最中はかなり悩んだというか、「本当に完成するのかな」っていうぐらい難しい部分もあったんですよね。それがこうして出来上がってみて、すごくポップなものに仕上がったのは良かったな、と。悩んでいた分、独りよがりな作品にはしたくないっていう気持ちがあったので。作り終えてから時間を置いて、少し客観的に聴けるようになった時に、割とポップさが表現出来たと感じられたのにはホッとしましたね。
秦 基博
Excite:2ndアルバムを作るにあたって目指すビジョンはあったんですか?それともそこを悩んでいたという感じですか?
秦:目指すビジョンに関しては、1stアルバム『コントラスト』をリリースして、次を模索してる中で見えてた部分があったんですよ。それは、より自分らしい作品を作らなきゃいけないんじゃないかなっていうことで。最初、曲作りの段階では、ライヴでもっとこういう曲があったら良いなとか、自分がこれまで聴いてきた音楽の要素を取り入れたりとか、ある意味バリエーションの豊富さが先に立ってた部分もあったと思うんです。もちろんそれによってすごく楽しみな作品になるっなってイメージも持てたんですけど、じゃあ果たしてそこで何が本当に自分らしいのか、みたいなことはちょっと考えたんですね。その中で、やっぱり自分が12歳の頃から慣れ親しんでいる“アコギを弾いて歌う”っていうことは切っても切り離せないことだし、今までもそうやって曲を作ってることに思い当たって。そこをもう一回・・・今までも決してないがしろにしてたわけじゃないけど(笑)、もう一度見直したいなって思いました。あとは、もっと自分の言葉っていうのを強く出していきたいという想いもありましたね。それは自分の内面を突き詰め、掘り下げていく作業で、それを最初にやったのが「虹が消えた日」だったんです。昨年末のツアー中に作ったんですけど、そこで割と今回のアルバムの1歩目というか、「こっちにあるのかもしれない」みたいな方向が見えたような気がします。
Excite:そう考えると、結構早い段階から光のある方向は分かっていたことになりますね。
秦:そうですね、はい。ただ、そうやってオリジナリティというか自分らしさばかりを追求すると、ポップスという意味で矛盾してしまう部分があって…。自分らしさばかつまらなくなっちゃうんじゃないかという想いもあって、自分の枠を作りつつ、逆に作り過ぎないようにする意味も込めて「キミ、メグル、ボク」でポップスの可能性を探ったんです。この2曲で自分の中の振り幅をシングルとして形に出来たので、いよいよ2ndアルバムへということで曲を書き始めました。
Excite:その上で最初に世に出たのが、最新シングル「フォーエバーソング」だったんですね。
秦:はい。「フォーエバーソング」を作ったことで、より一つの事柄や想いにフォーカスし、強い気持ちを歌うべきなんじゃないかということを感じました。「キミ、メグル、ボク」でもそういうことはしてるんですけど、自分自身を掘り下げる作業をしつつも、やっぱりそれをポップスとして聴いてもらわないと意味がないわけで。その時に、じゃあどういう言葉で伝えるべきなのかってことを「フォーエバーソング」の時にすごく悩んだんです。結果、一つの形というか答えが自分の中で見出せた。やっぱりシンプルに、一つのことを歌うことこそが、自分の中で歌になるんじゃないかなと思えたので、そのまま2ndアルバムの詞を書くことに繋がったんですよね。だから本当にシングル曲の段階を経てアルバムを作っていった感覚なんですよ。
Excite:アルバムの曲は「フォーエバーソング」を作り終えた後に書いてるんですか?
秦:シングル以外の詞に関してはそうですね。曲は今年の1月、2月に集中して作ってた時期があるんですけど、そこでもう(アルバム曲の)全曲プラス4〜5曲作ってて。その中で自分なりにどういうアルバムにしようかっていうことを色々考え、その時点でほとんど曲順も固まっていたんです。弾き語りのデモの状態で、歌詞もおぼろげな言葉しか入ってなかったんですけど、この曲はこういうアレンジにしようとかイメージしながら曲順を考えて並べて聴いて。結果的にそのままアルバムになったという感じで。
Excite:そこまでは割と順風満帆で、その後歌詞を書く段階で悩んでしまったということなんですね。
秦:そうですね。「フォーエバーソング」の歌詞を書く辺りから。何が本当に相応しい言葉なのかとか、…それはきっと答えがないと思うんですけど、2ndアルバムの時点での自分が歌う意味っていうのを考えた時に思い浮かべたのは、やっぱり聴いてくれる人がその先にいるということで。その人達がちょっとでも迷ってたり、痛みを抱えているのだとしたら、僕の曲を聴いてくれることで勇気みたいなものが芽生えてくれたら嬉しい。ポジティブな何かが芽生えてくれることで初めて、僕が歌う意味もあるんじゃないかなって気がしたんです。その想いを言葉にする時に<大丈夫だよ>という言葉が出てきて。
秦 基博
Excite:それは12曲目の「新しい歌」のことですよね。すごく個人的なことですが、この「新しい歌」のまさにその<大丈夫だよ>という言葉に涙腺を緩まされました。
秦:実は僕自身もこの<大丈夫だよ>って言葉で前に進んで来れたというか。それはミュージシャンとしてだけじゃなく一人の人間としても。それに加えて歌い手としては、何を表現出来るかっていう時に、今度は聴いてくれる人達に<大丈夫だよ>って想いを届けられること=歌う意味でもあるなと。その二つの想いがあってアルバムタイトルの『ALRIGHT』にも繋がっているんです。僕にとってこの「新しい歌」と1曲目の「夕暮れのたもと」はすごく大切な曲で。この2曲が対にもなっているんですよ。どちらも割と最後の方に揃って詞を書いたんですけど、このアルバムの核となる2曲だなってことは自分でも感じています。
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