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| Excite: | 世の中には、まずは自分だけは幸せでありたいと願っている女性が多い気がしますが、一青さんの人生には、ちゃんと時事性があるんですね。 |
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| 一青 窈: | 自分一人が幸せになんて…。何によって幸せと感じるかですよね。沢山お洋服を買っても、美味しい物を食べても「美味しいね」とか「可愛いね」と言われないと幸せにならないでしょう(笑)。そう言ってくれる人が周りにいることが重要だと思うんです。人が繋がっていることが重要なんだと改めて実感しますね。メディアを通してではなく、実際に触れないと分からないことがありますよね。1日1ドルで暮らしていても、豪邸に住んでいても寂しいと思う時はきっと寂しいでしょう。全く言語が分からない人達の中で「日本の有名なシンガーだ」なんて紹介されて、「何か歌ってくれ」と言われて「もらい泣き」を歌ったこともあります。それまで仕事をしていた人もわ〜っと集まってくれる。私が歌って喜んでくれる人がいる。それだけで、“来て良かったな”と思うんですよ。 |
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| Excite: | 世間が思い描いている一青さんのパブリック・イメージとは大分違っていて、実は随分と活動的なんですね。ご自身の世間的なイメージを、どんな風に捉えていますか? |
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| 一青 窈: | いつも真面目に本を読んでいて(笑)代読してくれる、みたいな感じなのかもしれません。あるいはそれこそ癒しとか泣きとか。あまり、行動的なイメージはないかもしれない。でも私の表現は凄く静かな所から生まれている訳ではなくて、物凄く足を運んでガムシャラに生きていて(笑)、そこから生まれてくる凄く静かなものを呈示しているつもりなんです。その結果、涙を流してくれる人がいるなら、それは光栄なことだと思います。 |
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| Excite: | 少し極端な想像かもしれませんが、熱心な聴き手は一青さんの独特な生い立ちを知っているはずです。台湾人のお父さんと日本人のお母さん。でも若い頃に2人とも世を去ってしまった。孤独という恐怖を抱えた女性なのだろうという予測も手伝って、聴き手は自分の苦しみを捨てるとか解消するために一青さんの曲を聴いている部分も少なからずあるのではないか、と。 |
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| 一青 窈: | でも、私は多分そんなに苦況にいた訳じゃないんです。波瀾万丈な生活を送ってきた訳でもない。例えば頂くファンレターに悩んでいることや、苦しんでいるということが書いてあるとしたら、その人のことを考えながら、自分に置き換えて考えたりします。それはもしかしたら、知らないことを凄く知りたいと思うことから全てが始まっているのかも知れませんね。 |
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| Excite: | いわゆる“トラウマ”と呼ばれるものが行動の原動力ではない。 |
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| 一青 窈: | 違いますね。 |
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| Excite: | なるほど。実はインタビュー前に、大学在籍時には某ゼミに入ってサブカルチャーを学んでいた、という話も聞いたんですよね。それを聞いたからか、初めてお会いした一青さんは、利発で勉強好きな大学生のような印象を持ちました。 |
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| 一青 窈: | ずっと勉強している感じはあるかも(笑)。両親を早くに亡くしたせいか、いつも自分で模索してきたので、今でも勉強したい欲がとても強いですね。そこで自分で考えて選んで生きていくのが…。一生、大学生っぽいんですかね(笑)。 |
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| Excite: | 表現者としての生き方は、もちろん歌も歌うのだけど、詩人としての拘りが強いでしょうかね。いや、あるいは芝居も好きだと言っていたから、戯曲家かなぁ。 |
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| 一青 窈: | 多分、詩なんだと思いますよ。それはやっぱりマイナスしていくことの作業が好きなので。詩という形態が好きで、それは短歌とか俳句とは違う。あそこまで凝縮されると何か違うテクニックも必要になりますし。私は詩の形態が好きなんです。それは、子守歌のような形に近いと感じるんですけどね。多過ぎず、少な過ぎず…みたいな。 |
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| Excite: | 子守歌…。言葉の響きも歌の量もちょうど良い感じですかね。 |
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| 一青 窈: | 純粋に詩だけなら、もう少し難しいことが言えたり、違う言葉遣いが出来るんですけど、歌には、子守歌のように子供が聴いても分かるという広がりを期待出来るから、というのがありますね。 |
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| Excite: | なるほど。日本のお母さん、お子さんをおんぶしながら「受け入れて」をぜひ歌ってあげて下さい!それは素敵な選曲です。 |
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