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Interview with 森山直太朗 Interview with 森山直太朗
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INTERVIEW
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Excite: じゃあこの歌を歌うのは、そんな自分に向けてでもあり。
森山: まぁ本当に、全てにおいてそこからの始まりだと思うので。だから人によっては「もうそんなこと分かってるよ」って人もいるだろうから、非常に厚かましいだろうなあと思いながら歌ってますね。でもこうやって同じ時代に生きてて、みんなも分かってると思うんですよ。どっかで、自分達の豊かさやハッピーの価値観っていうのが、物質的なものに恵まれてる状態ではないって事は。実際そういう時代は何ももたらさなかったし、今そのしわ寄せが来て、「なんで俺達が掃除してるんだろう?」ってね。でもやっぱり共同体というか、共生してるから、きっと何かの役回りなんだろうなって。じゃあ何が豊かなことなんだろうって考えると、例えば美味しいものを食べて幸せって思うのって、もう少し突っ込んで言うと、美味しいって気持ちを誰かと共有出来てるからきっと幸せな気持ちになるんだろうなって思うんです。だから、満たされる豊かさではなくて、どんな小さなことでも良いから分かち合うってことが、きっと自分達が生きてる世界の、もしかしたらすごく贅沢な、恵まれてることなのかなって思うんです。で、少しずつそういう方向に、個人としても全体の無意識としても向かっていくような気さえするんですよ。だからみんなが未来は明るいって本当にそう思えば、絶対にそうなると思うし。でもみんな色んな利害があるし、色んな立場で生きてるから、そういうことばかりは言ってられない。もう少しリアルな問題がね、俺もそうだし、みんなあるからそれどころじゃないっていうのが今の現状なのかなって思うけど。
Excite: みんなが強く思えば未来はきっと明るくなるとツアー最終日のMCでもおっしゃってましたが、音楽は、それを実現させるための手段だということでしょうか。
森山: そうですね。何か一つ言語を持つような感覚っていうのかなあ?サッカーとか音楽をやってると、それが“言葉”だから、英語とかスパニッシュが喋れなくてもコミュニケーションが取れるんですよ。だから最近、言葉って最終的な手段なんだなってつくづく思うんです。ちょっと質問の答えから離れますけどね。俺ら、泣く泣く喋ってんだって、特に言葉が通じないようなところに行くと思うんですよ。だって言葉なくても何とか通じるじゃないですか。腹減った、こんにちは、愛してる、おやすみぐらいで事足りる(笑)。だから、あんまり言葉が氾濫し過ぎちゃうのはもしかしたら健全な自然な形ではないのかもしれないですよね。
Excite: 音楽には言葉の壁を越える力があるけど、日本語という共通の言語の中でさえ、色んな解釈が生まれてしまうところが面白いですよね。
森山: そう、特に音楽は、我々が洋楽を聴いて言葉は分からないけれど、何か胸が熱くなったりするように、響きで伝わるものが絶対にあるし、そこにこそ、普遍性があると思う。だからそういう意味では、歌っても歌っても自分の理想というところに対して100点はないし、だからきっと歌うことは今の一手段ですっていう考え方ではあるし。その他全ての分野の表現方法の中の一選択肢で、それがたまたま音楽だった。今もまだ自分にとっては一選択肢で、色んな可能性が多分沢山落っこちてると思いながらも、でもやっぱり歌と呼び合ったというか、引き寄せあったということは、もうこれは大切にしなきゃいけない一期一会の始まりなのかなっていうのは思いますね。
Excite: これから、すでに大きな反響を呼んでいるこのシングル「生きてることが辛いなら」が、ライヴという場所からではなく、CDという形でリスナーの元へ放たれるわけですが、今の心境はいかがですか?
森山: レコーディングはライヴと違うし、ライヴもレコーディングとは違う。レコーディングにはレコーディングの、あの密閉された中でスタッフと共に耳を凝らして、瞳を閉じて、全ての自分達の感性のアンテナを立てて、ぶつかり合って作ったものなので、誰に聴いてもらっても恥ずかしくないものを、自分達は精一杯作ったという自負はあります。だけど、CDはいわゆるコピーしてコピーしてっていうものを一つの情報として供給しているから、最終的には、生で聴きたいって思ってもらえるような、そういう一枚にしたいなと思っていて。だからこそ生々しくなきゃいけないと思うし、臨場感がないとやっぱり昂揚しないと思うし。僕はライヴが一番のコミュニケーションだと思ってるので、このCDを聴いて、やっぱり生で聴きたいなと思ってもらえたら良いなと思っています。
Excite: CDのような音源は、言うならばこの地球が滅びるまできっと残っていくもので、いつの時代にどんな人が聴くか分からないわけですよね。それでもやっぱり生で聴きたいなあと思った人が聴けるように、歌い続けて頂きたいなと思いました。
森山: うん、そうですよね。なんか冗談というか、身から出た言葉だから俺の中ではすごく本当のことを言ってるんだろうなと思うんだけど、「自分の体がなくなったって魂の続く限り歌います」ってライヴで言ってて。
Excite: はい。最終日にも言ってましたね。
森山直太朗
森山: 何でこんなことを言っちゃったんだろうって(笑)。時々、俺変なことを口走るんだけど、でも俺はそんなことを言ったつもりはどこかなくて、どっちかっていうと、誰かの言葉を代弁してるようなそんな感じがあるんですよ。「来世でも会おうぜ!」とか言ってるけど、そんなこと考えてないのになんでそういう調子良いこと言っちゃったんだろうみたいな。でも、言った言葉にすごく自分が成長させられるというか。そういう意味では、…この曲の話なんですよね。実は。俺が歌いたいとか歌いたくないとか、気持ち良いとか良くないかっていうのは、今まで話してきたことと弱冠矛盾しちゃうかもしれないけど、究極的にはどうでもよくて、その曲がここに生まれたって事実が、一番大事なことなんです。あとはそれが人から人に伝わって、例えば受け継がれたり歌い継がれたりすることっていうのが、きっとそこにみんなの魂が宿ってるっていうことになるんだと思うんです。作ってる最中に進行形でそう在れとは思ってないけど、でもこれだけ魂削って作ったんだから、そうなったらきっと、作り手としてはすごく本望だなと思う。それこそ、くたばる時は半笑いで死ねるみたいな(笑)?
Excite: はい(笑)。
森山: 楽曲だけは永遠に歌を歌い続けて欲しいって、常に思います。魂でね。
Interview with 森山直太朗 Interview with 森山直太朗
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