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interview with スガシカオ interview with スガシカオ
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Excite:「FUNKAHOLiC」とは逆に、手こずったという曲は?

スガ:2曲目の「NOBODY KNOWS」。これは大変でした。

Excite:「NOBODY KNOWS」は今年5月にリリースした曲ですから、アルバムの中でも割と早い段階の曲になりますね。では逆に一番最後に作った曲は?

スガ:8曲目の「潔癖」です。本当は「潔癖」と、11曲目の「sofa」がなくて、そこにすごく良いバラードが1曲入る予定だったんですが。それをなんか、制作サイドに抜かれてしまいましてですね。「これは良い曲なんで今後にとっておきます」と(笑)。

Excite:そういうこともあるんですね。

スガ:そうそう。それに僕の方でもちょっと、『HUNKAHOLiC』ってタイトルだし、12曲目の「宇宙」もバラードだから、バラードが2曲続いてもなっていうのがあって、その提案を承諾して。でもそれを言われたのがアルバム締め切り2週間ぐらい前だったんですよ。そこから「潔癖」と「sofa」を作ったんです。

Excite:すごい集中力…。

スガ:そうですね。バラード1曲抜くとバランスが崩れちゃうので、2曲ぐらい必要かな、と。で、ちょっとメロウなファンキーな曲と、すごく色の違うファンキーな曲が出来たんです。

Excite:ファンクと言っても、何と組み合わせるかで全く毛色が変わってくるもので…。

スガ:そうなんですよね。今回、純粋なファンクミュージックって多分2曲ぐらいです。タイトルにもなった「FUNKAHOLiC」と、1曲目の「バナナの国の黄色い戦争」と。5曲目の「Call My Name」もまぁファンクと言えばファンクですけど。でも後はもう、エレクトロとファンクとかポップとファンクとかロックとファンクとか、合わせ技ですね。

Excite:中でも9曲目の「13階のエレベーター」はすごく新鮮でした。エレクトロなテイストも入ってますけど、スガさんとエレクトロってあんまり結びつかなかったので。

スガ:エレクトロ、大好きなんです。昨年の終わりぐらいからかな、狂ったようにエレクトロばっかり聴いてたりとかしてて。そのせいでメロディものとか出来なくなっちゃって、“エレクトロ禁止令”が出たりとかもして(笑)。あと、エレクトロほどではないけどヒップホップにも一時期すごくハマってました。

Excite:そうやってインプットしてきたものは、どのタイミングで発揮されるんでしょうか。

スガ:アレンジですね。作曲はもう、パッと作っちゃうんで、それをどういう風に料理するかみたいなところで。誰かと一緒にやる時もあれば、完全に自分一人でやる時もあるんですけど、特に誰かと一緒にやる場合は「最近こういうのが好きで聴いてるんだよね」みたいな感じで、実際に聴いてきたものを聴かせたりとかします。

Excite:自分でも驚くようなアレンジが生まれた曲もあるんですか?

スガ:それは「バナナの国の黄色い戦争」ですね。この曲は森 俊之にお願いして、こういう風にしようと思って計画的にやったんですけど。「スガが思ってるようなことをするんだったら、こういう人で、こういうメンバーでやらないとできないよ」って森さんに言われて。

Excite:プレイヤーにもよるんですね。

スガシカオ
スガ:そう。完全にプレイヤー指定でやらないと多分無理だからって。で、そのプレイヤーも、ホーンセクションも含めて10人以上なので、全員のスケジュールが合うのが半年先。昨年12月の中頃に作った曲だから、スケジュールが合った6月まで、ずーっと待ってたんです。誰がやってもその形になるっていう曲じゃないので。

Excite:今回のアルバムで、The Family Sugarの皆さんの参加は?

スガ:沼澤(尚)さん、森(俊之)さん、(松原)秀樹さんはかなり密にかかわってますね。

Excite:逆を言えば、それ以外は色んな方を迎えて?

スガ:そうですね。今回総勢38人。

Excite:おぉ、それはスガさんのアルバムでは多い方じゃないですか?

スガ:最多ですね。最小5人ってやつがありますからね(笑)。ほとんど僕が演奏してるという。

スガシカオ
Excite:やはり、色んな人が参加することによってプラスされる要素も多いのでは?

スガ:沢山ありますね。あとはやっぱり、キャリアを積んできたので、僕がどういう音楽をやっているとか、どんなミュージシャン、どんなプレイが好きかっていうのを、みんな分かってくれるようになったんですね。逆に「スガはこういうの好きでしょ」っていうのが、向こうからどんどん出てくるようになって。今まではそういうことなかったんですよ。自分の音楽のポイントを理解してもらうので精一杯だった。でも今はそんなこともなく。ただ、その38人のほぼ全員から「こんなにやっちゃって良いの!?」みたいなことを常に言われてましたけど(笑)。

Excite:と、いうのは?

スガ:例えば「バナナの国の黄色い戦争」みたいなことをやっちゃうと、演奏ばかりに耳がいっちゃって歌が聴こえないよ、と。なのにそんなことやっちゃって大丈夫なのか、と。でも全然、演奏とかに耳をいかせないから大丈夫ですみたいな(笑)。自信はあるので。普通の人が歌ったら、歌なんか多分、何にも聴こえないですよ。

Excite:また、そうしたインパクトある曲の一方で、ストーリー性に富んだ歌詞が多いのも印象的ですね。

スガ:それは、さっき言った経験値のない人にもちゃんと伝わるようにってことを心掛けてたからですね。特に4曲目の「プラネタリウム」なんかは映像が浮かび易いんじゃないかなぁ。「sofa」とかも浮かびますけどね。でも僕は最後の「宇宙」がすごい好きで。これは映像は浮かばないけど、心の中の不安感みたいなのを一番リアルに描けたと思ってるんです。

Excite:色んな意味で“濃い”アルバムを引っさげ、10月からは全国ツアーがスタートします。今回はホールツアーに加え、ライブハウス仕様の【SUGA SHIKAO FUNK FIRE'08】も昨年に続き開催されるという。どんなツアーになりそうですか?

スガ:ホールの方はちゃんとアコースティックな場面も作ろうと思ってますし、バラード、ミドルテンポ、ファンクをバランス良く配置する予定で。盛り上げるところは盛り上げるし、聴かせるところは聴かせるし。お客さんには本当に自由に聴いていただければと思ってます。照明なんかもちゃんと組めるので、アルバムの雰囲気、曲の雰囲気、スガ シカオの世界観を伝えられるようなライヴをしたいですね。

Excite:【SUGA SHIKAO FUNK FIRE'08】の方は今回も相当の盛り上がりが期待出来そうですね。

スガ:そうですね。本当、バラードは演らないし、ポップな曲もそんなに演るつもりがないので。もう踊って歌って、どっちかって言うとクラブノリですよね。公式サイトに注意書きで書いてるんですけど、「FUNK FIRE」は普通のエンタテインメントのライヴではないので。言ってみればお客さんと一緒に作るパフォーマンス。そこら辺を勘違いして来られると、ライヴハウスのオールスタンディグは成立しないのでね。場所とかもね、あってないようなもんじゃないですか。「場所取られた」って言う人が結構多いんですよ。そういうことが嫌な人は「FUNK FIRE」に来ない方が良いと思います。本当、僕と一緒にアホになれるような人が向いてる(笑)。その代わり、楽しいですよ! んな楽しいライヴは他にないですね。でも楽しいのはやっぱり、お客さんがそう作ってくれるからであって、お客さんが棒立ちだったら全然楽しくない。「FUNK FIRE」は僕とお客さんとで作るライヴなんです。

Excite:もう一つ、スガさんが一人で回る【Suga Shikao TOUR 2008 「FUNKAHOLiC」】も含め、そういった様々な形でのライヴが成立するのは、曲自体の芯がしっかりしていることも大きいと言えますね。

スガ:そうですね。一人で演ってもちゃんと曲として成立するので、それはあるかもしれません。

Excite:11年目に突入し、新たな10年に向けての目標ってありますか?

スガ:何ですかねぇ。ん〜、もうちょっとなんか、スガ シカオの音楽が市民権を得たいですね(笑)。

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