| カエラ: |
サビの部分をパッと見た時は、「あぁ、男の人が書く詞だな」って思ったんです。女の人も、辛かった思い出を引きずることはありますけど、終わらせる時はキッパリ終わらせると思うんですよね。ずっと引きずっているというのは、ちょっと男の人っぽくて、私にはない感覚だから、それが面白いと思って。 |
| Excite: |
では、逆に共感した部分は? |
| カエラ: |
やっぱり、一つ一つの感情について歌っているところですね。恋心だったり、温かい気持ちだったり、当たり前の感情だったり。そういう部分は、全てにおいて共感出来ました。本当に素敵な詞だと思います。 |
| Excite: |
最近のバラードには“泣かせる”曲が多いと思いますが、この曲はそうではなく、もっと静かに歌い上げるものになっていますね。 |
| カエラ: |
そうですね。バラードというと、一つの恋の物語や、一つの景色をテーマにしたものだったり、誰もが持っている思い出について歌うような曲が、すごく多いと思うんです。そうじゃないものをテーマにして、バラードにしてしまうというのが、今回新しく挑戦したところでもあって。バラードと呼んで良い曲かどうかは分からないですけど、「寒い時期だし、ピッタリなんじゃない?」みたいなノリで始めたのが(笑)、すごく良い歌になったので本当に嬉しくて。みんながバラードとして受け入れてくれたら良いな、というのが率直な気持ちですね。 |
| Excite: |
確かに、あるシチュエーションを作って、リスナーを迎え入れるバラードが多い中で、この曲はむしろ問いかけるような部分があります。 |
| カエラ: |
まさに、問いかけられている感覚がありますよね。そして、「あの時はこうだったよなぁ」「こうじゃないといけないな」って、自分に問いかけるきっかけにもなると思うんです。悩むことでさらにドツボにハマってしまう人だったり、楽しいことばかりを追いかけてしまう人だったり、世の中には色んな人がいて、色んな悩みがある。だけど、悩むことも、楽しむことも含めて、感情が動くことは当たり前の感覚ですし、それがどこに向かうかなんて、誰にも分からないんですよね。いつの間にか乗り越えられていることもあれば、ずっと乗り越えられないこともあって。それでも、こうやって客観的に人の感情を考えてみると、「ああ、人間って面白いな」って思うんです。 |
| Excite: |
この曲に触れることで、少し引いた視点になれるんですね。 |
| カエラ: |
そうですね。自分ひとりだと考え込んでしまうこともあるけれど、こういう歌があると、ちょっと救われるんじゃないかなって。感情の変化を当たり前のこととして受け入れられる自分がいると、気持ちも楽になりますよね。 |