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interview with MISIA
MISIA
excite:新作を聴き通してみると、一般的なバラードのイメージからはみ出るようなリズム・アレンジの豊かさがまず印象的ですが、それは意識されたことですか? それとも、いいアレンジを目指した結果がたまたまそうなったという感じですか?

MISIA:どちらかと言えば、結果的にそうなってしまったという感じなんです。確かにバラードというと“こういう感じで”という一般的なイメージがあると思うんですけど、私のなかにはそういう枠みたいなものはないんですね。ピアノが鳴っていてオーケストレーションが鳴っているものがバラードだという感覚もないですし。敢えて言えば、涙が出るかどうか、ということかな。ただ、元々ソウル・ミュージックであったりR&Bが好きなので、リズム・セクションとかベースのラインというのは音楽のいろいろな要素のなかでもものすごく重要な役割を果たしていると思っているんです。私は、そういうものが音楽のなかで心臓のハートビートにあたるものだと思っていて、例えば好きな人と話しているとドキドキドキ!とすることもありますよね。心臓がドックン、ドックンってひとつのリズムを耳に届けるような刻み方をする時もあるし。そういうものに歌詞が乗って心情とリンクしてくると、より自分の胸に迫ってくるようで涙が出てくるんですよ。私のなかではピアノやストリングスというのは音楽の要素のなかでも上もの(上のほうで響いてくるサウンド)というふうに考えていますが、リズムというのはそうした上ものだけではなかなか表現しきれないものを伝える、とても重要な要素だと思っています。
MISIA
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excite:そのリズム・アレンジの豊かな表情とリリックの内容やメッセージとがちゃんと呼応していると感じられることも印象的でした。

MISIA:いまはコピー&ペースト、またループという方法ですごく簡単に楽曲が出来上がるじゃないですか。でも、そういう作り方ってどうなんだろう?と思ってしまうというか。というのは、人生って継ぎ接ぎではやっていけないから。歌も、ライヴではアタマから最後まで歌うことによってひとつの楽曲として伝わるわけだし。私はメロディーを聴くと、コピー&ペーストした部分がなんとなくわかるんですね。そうすると、歌詞は先に進んでいるのに頭の中では過去に戻ってしまう感じがして、すごく気持ちが悪いんです。特にライヴをやっているとそのことをすごく思うんですけど、生演奏でその人の気持ちに沿った形でやっていくほうがやっぱりお客さんも盛り上がるし。だから、リリックも自分の気持ちの流れに沿った形で作っているので、アレンジも演奏もその流れに沿って制作していただくようにしています。だからレコーディングの時に、作家さんから私に「歌って」とリクエストされるんですよ。そうすると、曲の流れがよくわかるからって。だから、私は楽器の録音の時にも歌って、本当に一緒に作っていく感じで進めていくのが好きなんですよね。
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