interview with Salyu
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Salyu Salyu
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Excite:昨年11月にリリースした初のベストアルバム『Merkmal』は、ご自身にとって、どんな一枚となりましたか?
Salyu:昨秋のリリースのタイミングというのは、小林さんと出会って丁度10年が経った時期でもあったんですね。10年前、高校三年生だった私が小林さんと出会い、すぐに“リリイ・シュシュ”の話が来て。リリイ・シュシュとして始まり、『呼吸』というアルバムを出し、Salyuとしてデビューしてから、『landmark』と『TERMINAL』という2枚のアルバムを出して。私自身、ヴォーカリストとして、これからどう躍進していくかを切実に問うようになり、「Salyuというヴォーカリストのアイデンティティはなんだろうか」っていうことを考えた中で行き着いたのが、やはり“小林武史ワークス”だったんですよ。この先、どんな日常を選び、どんな音楽を奏でていったとしても、小林武史さんのエスコートによって生み出してきた音楽が私のアイデンティティであり、ヴォーカリストとしての心臓として鳴り続けるんだっていうことを再確認させられたと思いますね。
Excite:ベストアルバムリリース後としては最初の一枚となるシングルが、2曲共小林さんの曲というのは意外でした。シングルとしては2年振りですよね?
Salyu:2007年は、色んなアーティストさんのスタンスも知ってみたいし、社会を知るためにも自分自身で作っていきたいっていう話をしてて。小林さんも「やってみたら良いんじゃないか」っておっしゃっていたので、こんなに早く一緒にシングルの制作をするとは思わなかったんですけど、2曲ともふいに、思いがけず飛び込んできたお話だったんです。ただ、体感としては、Salyuとしてのデビューシングル「VALON-1」を頂いた時に感じたのと同じ化学反応があったし、10年間というものをさらに感じられる作品になったと思います。時を経て、私も自分の声の変化や色んなテンションを持てたことを感じたというか、心のカラット数が増したことを実感出来たんですよね。
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Excite:『LIBERTY』、『ris〜しあわせの箱〜』と2枚のシングルで、小林さん以外の作曲家やプロデューサーさんとの制作を経験したことが反映されましたか?
Salyu:そうですね。色んな方の音楽への取り組み方や姿勢を、わずかながらも知っていく中で、小林武史さんというアーティストのオリジナリティやユーモアをより客観的に見ることが出来るようになったと思いましたね。それに、小林武史とSalyuのコラボレーションが、今となっては当たり前のものではないと感じられるようになったことで、より問題意識を持って、コラボレートすることで生まれる化学反応を感じることが出来るようになったんじゃないかと思っていて。そういう意味では、特別な変化を感じながら歌えた2曲だと思いますね。
Excite:シルク・ドゥ・ソレイユの公演『コルテオ』のイメージソングになっている「コルテオ〜行列〜」は、まず、歌詞に新鮮な変化を感じました。
Salyu:私にとっても新鮮な歌詞でした。今まで私と小林さんが制作してきた歌詞の世界観は、全部がそうであったわけではないんですけど、絵画のようというか、少し抽象的であったり、観念的であったりしていて。インナースペースにある色彩を描くようなイメージの歌詞が多かったと思うんですけど、この曲は、しゃべり言葉の温度だなって思ったんですよね。すごくストレートな想いを感じたので、私は新鮮な印象を受けて。
Excite:<毎日の家路をたどる/長い行列にまぎれて>という歌い出しから、いわゆる普通の人々の生活の息吹を感じるし、何気ない日々の重さや美しさも描かれてますね。
Salyu:最初に聴いた時に、当たり前のことが尊く描かれていたので、慈しみや愛おしさをポップな雰囲気で表すことがとても大切だと思ったんです。あとは、“命”という言葉ですよね。命というのは、誰にとっても他人事ではない言葉だし、どんな感情の時も、どんな状況の時も、誰しもが持っているもので、大変リアルな言葉じゃないですか。それを、ポップスのフィールドで、愛嬌も、リアリティも、気持ち良さも、説得力もあるように響かせるのはどう歌えば良いかっていうことに注意を払っていて。当たり前にある人の営みと命の尊さ、計り知れない程大きな実像が描かれた楽曲だなって思ってます。
Salyu Salyu
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