トップ > インタビュー > 奥田民生 アルバム『OTRL』 インタビュー1


トップページ インタビュー フォトギャラリー プレゼント
インタビュー 奥田民生
PAGE 01 02
エキサイト 今年の1月にレコード会社の社員食堂で、【ひとりカンタビレ】のリハーサルをやったわけだけど。
奥田民生
はい。まずは時間がどれだけ掛かるかチェックしないと。ま、成り立つかどうかをチェックしないとさ(笑)。あの時に5時間ぐらい掛かっていたら、無理ですってことになって、ツアーを止めていたかもしれないからね。
エキサイト 相撲みたいに、12時ぐらいから始まって6時に終わるみたいな(笑)。
奥田民生
相撲か〜(笑)。そんなに深い音楽好きじゃなかったらさ、ドラムとかベースとかをシコシコ録ってるとこは見なくてもいいかなっていう人も居るかもしれないからね。今回はツアーもこの数本しかないから、ドラムからレコーディングしても見ていてくれたけど、もし俺がこういうツアーを一生やるとしたら、みんな途中から来るでしょ(笑)。
エキサイト (笑)そうだよね。よっぽどレコーディング好きじゃないと、見ないでしょっていう。
奥田民生
そうね、まあでも、それを無理矢理見せるっていうところに今回の意味があったんで。だからリハーサルは、どれぐらいのことをやれば見ている人が退屈じゃないのかなとか、どれぐらい質問が来たり、どの程度説明しながらやるのかっていう、そういうチェックだった。3分、4分ぐらいの曲だとしても、それを何回繰り返すのかも分かんない訳ですからね。普段はそんな時間なんか計ってレコーディングやってないから。例えばドラムを3回も4回もやっていちゃ時間が足りなくなるぞとか、そういうのが分かりましたけど。
エキサイト 結局、レコード会社でのリハーサルは、どれくらい時間が掛かったの?
奥田民生
何だかんだで、4時間ぐらい掛かっていたんじゃないの? もっとかな? で、これはいかんということで、せめて3時間にしなくてはと。最初は2時間でやろうと思っていたんだけど、完全に無理だと。
エキサイト もう一つ、プレッシャーとしては、人前でドラムを録り、ベースを弾き、レコーディング行為自体をするのは?
奥田民生
俺、普段は人前でドラムとかあんまりやったことないから、出来るかなと思ったけど。まあ、結果、そんなに出来なかったね〜(笑)。
エキサイト (笑)思ったほどは。
奥田民生
思ったほどは。
エキサイト 逆に、歌とかはあんまり変わらずにやれたのかな?
奥田民生
歌はなんつーうんですか? 感じは変わるよね、家でやっているのと。
エキサイト 座ったまま歌うのにビックリしている人が多かった。
奥田民生
歌に限らず。やっぱり違いますよ、普段とは。いつものレコーディングの場合、色々試しながらやっているからね。で、「途中のアレが良かったから、もう一回やるか」みたいな感じだったりするでしょ。でも今回はそれをやってっちゃ時間的にダメなんで、決め打ちしないとね。良かろうが悪かろうが、これでいかないと。ていう感じのモード。ライヴと一緒の感じだった。レコーディングっつったって、やっぱりライヴでしたね。ちなみにアルバム・タイトルの『OTRL』の“RL”は、レコーディング・ライヴってこと。アルバムの中に「RL」って曲があるんだけど、あっちは“右左”っていう意味。
エキサイト この前、くるりの岸田くんと話していたら、ネット中継を見ていて、ドラムがヨレてるぞと思っていたら、そのあとにOT(奥田)が「これも思い出ですから」って言ってて、「やっぱり民生さんは大人だな」と思ったって言っていた。
奥田民生
大人じゃないよ。それをもう一回やっている暇がないんだよ(笑)。でも確かに、ヨレてるのが“思い出”だっていうのは、そのヨレた場所を覚えていて、そのあとベースやギターを入れていく上でヨレたなりのことをするわけじゃない。で、特徴のある音楽になっていくというとこも見せたかったわけですよ。キッチリやりゃいいってもんじゃないわけで。音楽っていうのはそういうもんなので。ヨレるのは、間違えたっていうのとは違う。それはそれで、後で聴いてそこを思い出したりして、曲の特徴の一つになるわけでしょ。最近はプロトゥールス(レコーディング用コンピュータ・ソフト)ですぐ直しちゃうから、そういう特徴のある音楽があんまり無いよね。そういう俺もプロトゥールス使っているけど(笑)。
BACK PAGE UP NEXT
トップページ インタビュー フォトギャラリー プレゼント