トップ > 特集 > BUMP OF CHICKEN アルバム『COSMONAUT』インタビュー(インタビュー02) BUMP OF CHICKEN アーティストデータ

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Interview with BUMP OF CHICKEN 全ての曲がリスナーに聴いてもらって初めて完成する
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藤原 いや、まだ家で書いていましたね。曲でいうと、「モーターサイクル」が"家籠りスタイル"の最後の曲ですね。
   
Excite で、家から出たのが――。
   
直井 家から出ない人みたいな(笑)。
   
Excite (笑)じゃあ言い換えて、靴を履いたのが――。
   
藤原 それでいきましょう(笑)。ああ、そうだ! 家スタイルのラストは「モーターサイクル」ではなくて、「透明飛行船」です。時系列を整理すると、まず「HAPPY」、「セントエルモの火」、「66号線」をポンポンと書けて。それから4ヶ月くらい書けなかったと。で、30歳の誕生日直前に「魔法の料理 〜君から君へ〜」が書けて。その数日後、30歳になってすぐに「モーターサイクル」が書けたんです。で、そこからまたポンポン書けるんじゃねえかと思っていたんですけど、書けなくて。また2、3ヶ月うだうだと家に籠って作業していたんですね。スタジオの予約を入れてくれていたスタッフに「ゴメン、やっぱり曲出来ませんでした」って言うことが多くなって。そんな日々の中で、一人でノートとギターをもってジャカジャカ弾いていたら、間もなくしてプロデューサーから連絡が来て。「曲は出来てなくていいから、スタジオに入ろうよ」って言ってくれたんですね。「分かった」と言いつつも、僕にもやっぱり意地があったみたいで、それまで全く書けなかったのに、次の日スタジオに行くまでに寝ないで書いたのが「透明飛行船」だったんです。だから、「透明飛行船」は意地の1曲です(笑)。
   
Excite

その意地が、この緊張感と疾走感に富んだサウンドに表れているのかも(笑)。

   
藤原 なんか、久々に会うプロデューサーに、「俺はちゃんと曲が書けるやつです」って言いたかったと思うんです(笑)。
   
Excite

その想いもまた、歌詞にも通じる。

   
藤原 そうかもしれない。自分の頭の中を引っ掻き回して出たものだから(笑)。プロデューサーに「俺は意地で1曲書いたよ」って言ったら、「良かったな」って肩を叩いてくれて。それは涙が出るくらい嬉しかった(笑)。それからスタジオに入って、プロデューサーに「お前が最近面白いと思ったフレーズや歌メロをラララで録ることから始めよう」って言ってくれて。今までは全部一人で籠って作っていたので、よくメンバーからも「鶴の恩返しみたいだ」って言われていたんですけど(苦笑)。初めてそういうことをやってみて。それから曲作るのがすごく楽しくなったんですよね。それまでは、楽しいという側面をなかなか感じづらくなっていて。「早く書けないかな」、「なんで書けないのかな」って思うと楽しい側面ってどんどんなくなっていってしまうんですよね。そうやって頭でっかちになっていたところを「やっぱり基本はこれだよな」って立ち返ることが出来たんです。
   
Excite

自分が音楽を、曲を、歌を作る根源に立ち返った。

   
藤原 そうだと思います。
それから曲作りのためにスタジオに入るようになって、プロデューサーからの"お題シリーズ"が始まったんです。
   
Excite 「4つ打ちの曲を」というリクエストから、「宇宙飛行士への手紙」が出来たり、「シングル曲を」というリクエストに苦悩しながら(笑)、「R.I.P.」が出来ていったんですよね。
   
藤原 そうそう(笑)。「R.I.P.」のお題は僕らにとっては「愛って何かね?」、「平和って何かね?」みたいな、そういう禅問答みたいなもので。「シングルとは何ぞや!?」って悩んでしまって。それから「今、俺がやりたいことが答えだ!」と思って「分別奮闘記」が出来て。ただ、この曲は自分でもシングルとはほど遠いなと思ったんですけど(苦笑)。
   
Excite でも、アイルランド民謡のテイストが入ったサウンドと夢をあきらめることをゴミ捨てに喩える歌詞は、BUMPのスタンダード感がありますけどね。
   
藤原 確かに自分がその時やりたい音、書きたい歌詞だったんですけどね。でも、プロデューサーもこの曲をお題の答えとしてもっていった時は笑ってました(笑)。それから「シングルでも速い曲が良い」って言われて、じゃあ速いけどゆっくり聴こえる歌メロにしようと思ったり、音のテーマが自分の中で決まっていって。そうやって「R.I.P.」が出来ていったんです。そうだ、あと一昨年のツアーが終わってすぐくらいにレスポールを買って。それをガンガンに歪ませたいなという気持ちがあって。個人的な趣味でいえばギターを歪ませるのはあまり好きじゃないんですけど、実際レスポールを鳴らしてみて歪ませてみたいなと思った。あとは、ポップに響くけど変拍子、というアレンジもやってみたいとか、そういう色々が全部「R.I.P.」には詰まってます。
   
Excite その後、お題がなくても順調に曲は生まれていったんですよね?
   
藤原 そうですね。曲作りが楽しいことなんだって再認識してからは勢いがつきました。
   
Excite その勢いはアルバム完成した今も続いていますか?
   
藤原 1回落ち着きましたけど、ふとした時にまたスタジオに入りたいと思いますね。テンションは今も維持されているみたいです。
   
Excite そして、『COSMONAUT』というタイトルについてですが、これまでもBUMPは、宇宙の存在を音楽世界の重要なキーワードに据えてきました。そして、今作では全ての楽曲や時間軸の強大な受け皿として位置づけられているように思います。改めて、BUMPにとって宇宙とはどういう存在なのか聞かせて下さい。
   
藤原 升くん、どうでしょう?(笑)
   
藤原

え〜と…それは生理的なものとしか言い用がないですね。もしかしたら、僕の自覚が及ばない範囲で外的な要因があったのかもしれないですけど。とはいえ、そこから4曲、5曲、6曲と書けると思いきや、そんなことはなく。

   
升

4人がずっと共通して好きなものの一つですね。中学生の時から、宇宙のことを少ない知識でい色々話すことがすごく楽しくて。そういうワクワク感を共有出来る大切なものです。

   
藤原

「また宇宙かよ」って思っている人もいると思うんですけど、「また宇宙です!」みたいな(笑)。ホントに、確信をもって色々言えることは好きだということだけで。そのことを考えたらドキドキするし、ワクワクする存在で。それは変わらないんですね。あとは、曲を聴きながらリスナーそれぞれに想像してもらえたら、僕らはすごくせです。

   
Excite アルバムが完成した今、楽しみにしていることはなんですか?
   
直井

僕は4人でライヴがしたいですね。この曲達をステージで鳴らしたいという想いでいっぱいです。生で鳴らしたら絶対気持ちが良い曲がそろっているので。

   
増川

僕も直井くんと同じ気持ちなんですけど、このアルバムは演奏する上で自分のキャパシティを越えた曲が揃っているとも思うんです。だからこそ、ライヴに挑んでいる自分を想像するとすごくワクワクします。

   
升

とにかくこのアルバムを聴いてもらって、色んな人の感想を聞くのがすごく楽しみです。

   
藤原

ただ一言、やっと聴いてもらえることがホントに嬉しいです。全ての曲がリスナーに聴いてもらって初めて完成するので。それが、曲の使命だと思うから。

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