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このベストアルバム『QUADRINITY ~MEMBER’S BEST SELECTIONS~』の企画が出てきて、どう思われましたか? |
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L'Arc~en~Cielでも『Clicked Singles Best 13』、『The Best Of L'Arc~en~Ciel』と、過去にも何枚かベストを出していますけど、それとはまた違った形になるので良いじゃないかなって。最近はシングル曲を集めたものをベストと呼んでリリースするケースがほとんどじゃないですか? それはそれで良いんですけど、昔は“ベスト”という言葉の中にもっと自由度があったと思うんですよ。だからそういう空気も入ってくれれば良いかなとは思いました。 |
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アルバムとシングルとしてリリースされた作品の中で、kenさんが作曲したものを数えていくと、53曲ありましたが、その中から7曲をどういう基準で選んだのですか? |
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どうだっけかな? 深くは考えてないんですけど、流れで決めていきました。1曲目がこれであったら、2曲目はこうあって欲しい、その次はこうやって繋がって欲しいって。このベストのセレクトをする時に、違う曲を1曲目にしようって思い浮かんでいたら、まったく違った一枚になっていたと思うんですよ。選んだ曲順を全く忘れて、今決めたら、多分、また違う流れの一枚になってると思う。その時の気分に従って選んだ結果がこの『ken best』ですね。 |
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『ken best』を聴いて思ったのは、コンポーザーであるkenさんならではの選曲だなということでした。どの曲も広がりがあって、深みがあって、シンフォニックで、表情豊かだなと思いました。 |
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選ぶに当たってイメージしたことがあるとするならば、4人のプレイヤーとしての個性が出ている曲ということですよね。「花葬」はライヴ(「TOUR 2008 L’7~Trans ASIA via PARIS~」)で演奏している時に、正にそういう曲だなと思って。その時の印象が強かったから、こうやって選びました。 |
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7曲目は「虹」です。色んな想いが詰まった曲、意味のある曲でもあると思うので、ラストに入っているのが相応しいという印象を受けました。 |
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やっぱり意味というよりは流れですよね。「the silver shining」が入って、その流れで「虹」が入ってきた。ただ、曲作りという意味では、一つのキッカケの曲ではあるのかなって。あっという間に曲が出来る瞬間が増えてきているんですけど、そのキッカケとなったのがこの曲かもしれない。 |
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あっという間に出来るということは、自然に湧き出てくる、ということですか? |
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無理矢理、作ろうとするのではなくて、その時に自分が感じる空気をそのまま曲にするという作り方ですね。そういうので初めて作った曲という。 |
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完成して、この並びを見て、改めて何か感じたことはありますか? |
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うーん、どうだろう。自分がどうのこうのっていうよりも、「TOUR 2008 L’7~Trans ASIA via PARIS~」の時もそうだったんですが、ライヴで演奏するのがすごく気持ち良かったので、曲を並べながら、あの時の感触を味わいたいな、最近、ライヴでやってない曲を演奏したいなと思ってました。「うわー、これ演奏したい、これ聴きたい」って(笑)。 |
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“聴きたい”っていうところが面白いですね。 |
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演奏してる時、同時にリスナーの自分もいて。L'Arc~en~Cielが出すこの曲の空気はどんなんだろうって、楽しくなります。 |
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kenさんはソロでも色んな曲を作ってきていますが、L'Arc~en~Cielでの曲作りとソロとの曲作りとで違いはありますか? |
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やっぱり4人のメンバーがいるということですよね。曲によっては、“当て書き”することもあります。「hydeのあの声でこのメロディを歌ったら、どうなんだろう」ってこともイメージしますし。「Coming Closer」なんかはユッキーのドラムに対する“当て書き”なところもあって。 |
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ドラムの“当て書き”って、初めて聞きました。 |
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ユッキーがこのドラムのフレーズを叩いてるところを想像しながら作っていったんですよ。そうやって作っていくものは自然にL'Arc~en~Cielの曲になっていく。で、自分が作る時にイメージしたものを、実際にメンバーが歌ったり、演奏したりすると、そのイメージを超えて、濃くなっていったりするんですよ。年々、その密度がさらに濃くなっていって、L'Arc~en~Cielの色になっていくんだと思います。 |
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ベストアルバムのリリースに続いて、ライヴDVD『TOUR 2008 L’7~Trans ASIA via PARIS~』のリリースもあります。ツアー自体も素晴らしかったですが、今回のこのライヴDVDの東京ドームのステージでも、kenさん、実に気持ち良さそうに、楽しそうに演奏していますよね。 |
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演奏する喜びはどんどん増えていますね。元々リハではそんなにいっぱい演奏する方じゃなくて。この曲とこの曲の曲間はこんな流れとか、確認すべきことだけ、チェックしていって、演奏をいっぱいしようという感じではないんですよ。なので、実際のライヴは数少ない演奏する機会なので、みっちり楽しもうと。 |
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ギターを弾く上での意識で、何か変わってきたことはありますか? |
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昔と比べてですか? うーん、どうなんでしょう。ギターって、ほっといてもハウリングしたりするし、ピック・スクラッチとか、ノイズも含めて、空気感を出せる楽器じゃないですか。そういう空気を放出するものだと思って弾いてるという点は昔からずっと変わってないんですけど、その空気を出す上で追求する意識はちょっと変わってきたかもしれない。昔はどこかまで弾けたら、満足出来るものなんだろうなと思っていたんですよ。でも今はキリがないんだなって思うようになってきました。 |
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キリがないって、大変なのではないですか? |
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途中で腹が立ったりもしますよ。でも同時に、まだ先があったんだって分かると、楽しくなってくる部分もあるんですよ。 |
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L'Arc~en~Cielの一員であることの喜びはどんなところにありますか? |
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パッと曲を作った時に、どういう方向に振れたとしても、なんとかなっちゃう。自分を抑制しなくて良いというか。これを作っちゃいかんとか、ないんですよ。そこにL'Arc~en~Cielで曲を作ったり、ギターを弾いたりする醍醐味があると思います。 |
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自由度も高いわけですね。 |
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フレキシビリティと頑固さを両方持ってるメンバー4人でやるというところが良いなと思っていますね。 |
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それぞれの頑固さがそれぞれの個性に繋がっているということでもあるんでしょうね。 |
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愛すべき要素ですよ。愛すべき要素としてその二つがあるところが良いんだと思います。 |
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『QUADRINITY ~MEMBER’S BEST SELECTIONS~』 【ken best】
[Disc.3]
1.花葬 2.ガラス玉 3.MY HEART DRAWS A DREAM 4.Coming Closer 5.真実と幻想と 6.the silver shining 7.虹(Album Version) Music all composed by ken Mastered by Howie Weinberg(Masterdisk,NYC) |
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