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Interview with Utada Hikaru 宇多田ヒカル

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「なぜなら、歌いたかったから。だって歌手だもん」

「嵐の女神」は、宇多田ヒカルが自分の母親に対して今までなかなか素直に伝えることができなかった想いを、「ありがとう」という言葉にすることが出来た歌だ。

「自分と向き合うっていう事の必要性を感じた時に、じゃあ自分を知るってどこから始まるんだろうって思って。やっぱり自分の親を知るというか……、自分を迎え入れるってことは、自分にとって母親を受け入れるってことと同義じゃないかなと思ったのね。その人の子供って状態で生まれてきたんだから、まずそこをクリアしようよ、って思ったの」

力強いバンド・サウンドと意思のある声が印象的な「Show Me Love (Not A Dream)」は、2年前に作っていたデモの段階では、仮タイトルが"PURPLE"だった。

「要するに、自分の中の矛盾が心をどんどん疲れさせてって、エネルギーを奪っていくんだってことを言いたかったの。青信号の『行け』っていうのと、赤信号の『止まれ』っていうのが重複した気持ちが紫色なんだよね。現代社会に生きてる私達って、みんな混乱しているんだなと思ったの。泣きたいのに泣けない、泣き方が分からないってヤバくない? 泣くってさ、食べるとかトイレに行くっていうことと同じくらい大事なことなのに、それが出来ないって、脳で考え過ぎちゃってるんだろうな」

「Goodbye Happiness」は、「『traveling』の時みたいに、元気な曲が聴きたい!」と思って書いた軽快なダンス・ソング。

「ちょっと90年代風の王道ダンス・ソングみたいなのをやりたかったの。アレンジやメロディーは結構王道なんだけど、ベタにはしたくなくて。普遍的なものなんだけど、その中に"私"っていう個性がちゃんと出てくれれば、実験成功かな」

彼女が出演した話題のCM(ペプシネックス)で歌っていた「Hymne à l'amour 〜愛のアンセム〜」は、フランスのシャンソン歌手・エディット・ピアフの「愛の賛歌」のカバー曲。宇多田ヒカルは、歌詞の一部分を訳詞している。

「私は、原曲の歌詞からフランスの革命の時の有名な絵(注・ドラクロア画『民衆を導く自由の女神』)の女性がいるじゃない? 旗を掲げて、国民を導き、突き進む女っていう姿をイメージしたの。この曲は、ピアフが最愛の人を事故で亡くした直後のものすごい心境の時に書いた曲なのね。私にはそんな経験はないけど、訳詞って彼女のその時の想いをすごく理解しようとしないと出来ないと思ったし、そうやって人を理解しようとすることが、結果的には自分を理解することになるんだなって思えて、すごく良い体験が出来たと思った」

DISC2の最後は、宇多田ヒカル初のクリスマス・ソング「Can't Wait 'Til Christmas」。

「なんか、かわいい曲を作りたかったんだよね。しかも、かわい子ぶってる感じじゃなくて。私自身もそうなんだけど、なんか女の子って強がるじゃない? 自分のかわいさとかを表に出せなくて、確実に自分の中にある乙女な部分を隠して、『私、ヤキモチなんか妬かないわ〜』『約束なんかいらないわ〜』なんて言っちゃうような。でも、恋愛だけじゃなくても、そうやって自分の中にある一部分を、かわいい部分もおどろおどろした部分も隠すとか否定するってホントに体に悪いと思うの。今まで私も(歌詞や曲で)あまり書いてこなかったと思うんだけど、今なら書ける気がすると思ったんだ」

12月には、国内のコンサートとしては約4年振りとなる横浜アリーナでのコンサートが決定している。

「ホントはツアーをやりたかったんだけど、会場がどこも空いてなくて、横浜アリーナだけになっちゃったのね。でも、たった2日間だけでもコンサートをやりたかったの。なぜなら、歌いたかったから。だって歌手だもん」

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