L'Arc~en~Ciel インタビュー
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INTERVIEW
エキサイト 「GOOD LUCK MY WAY」のデモがtetsuyaさんから上がってきたときの最初の印象はどうでした?
hyde tetsuya君っぽいな、と思いました。
エキサイト アレンジに関しては?
hyde

デモの段階でだいぶ作り込んでありましたね。あとはhyde君が歌えば、っていう感じだったと思います。

エキサイト リズムアレンジに関してはどうだったのでしょうか?
hyde

「BPMを落としてみませんか?」という提案があったらしくて、「落としてみるのもいいかもね」という話になって。BPM150を146にしたのかな。4つくらい落とした記憶があるけど。

エキサイト

そのことによって、リズムの印象は変わりました?

hyde

そうですね。変なせわしなさはなくなって、逆に疾走感が出たような気はしますけどね。ただ速いっていうだけではなくて。最初に聴いたときは、「うわ、速いな」って思ったんですよ。フレーズも細かかったし、展開も多いですからね。

エキサイト ギターソロのパートのリズムパターンもかなり派手で。
hyde 長さは最初からあれくらいだったんですけど、「このままだとちょっと間が持たないな」っていうのもあって。まあ、ダカダカやってるだけですけどね。そんなに難しいことはやってないんです(笑)。
エキサイト 全体的に細かいフィルが詰め込まれた印象があるんですよね。特に2ビートの部分は「READY STEADY GO」のパンキッシュなリズムを彷彿とさせるところもありますね。
hyde 最初はもっと似てたんですよ。だから、どっちか変えたほうがいいと思ったんですよね、リズムパターンなのか、それともテンポなのか。岡野さんには、「このテンポで“ドッタンドドタン”っていうパターンをやり続けられる?」って聞かれたんですよ。「いやー、このテンポだと…」って言いながらも、やり切りました(笑)。
エキサイト 個人的にはすごくパンクを感じましたけどね。楽曲全体はすごくポップなんだけど、ビートはパンクだな、と。
hyde なかなかできなかったんですよ。僕の記憶のなかでは3テイクか4テイクで録れたって思ってたんですけど、後で聞いてみると、15か16くらいのテイク数を録ってたみたいで。「そんなに叩いてたかな?」って言ったら、「途中2~3回、キレてました」って(笑)。1度スティックが折れたのを今思い出しました。テイク16くらい残ってるんだったら、その倍は叩いてると思います。途中までやって止めたりもしてるので。
エキサイト 今年の“20th L’Anniversary”始動前にスティックの握り方を変えた、という話を聞いたのですが?
hyde

はい、変えました。前は全然気にしてなかったんですよ。自分のやりやすい感じでいいやと思ってて。でも、何か煮詰まって、いろんな人の教則ビデオとか見てたら、みんなスティックを短めに持ってるんだなと思って。

エキサイト スティックエンドの部分を手から少し出してる感じですよね。
hyde

そう、ちょっと余して持ってるというか。僕は全部手の中に入っちゃってる感じだったんですよ。で、「あれ?」って思って。じゃあ、出してみるか、と。

エキサイト 自己流だったんですね?
hyde むちゃくちゃ自己流ですね。たぶん、あんまり強く持たないで、ブラブラさせて振り回してた感じだと思うんですよね。遠心力を利用して叩いてたというか。今は少し余して持つから、叩いたあとのバウンドを拾ってコントロールできるような気がする(笑)。
エキサイト スティックの握り方を変えると、当然、叩いてるときの感覚も変わるんじゃないですか?
hyde でも、ソロ活動中で、全然ドラムを叩いてなかったので。逆に、何て言うんだろう、そういうところからやり直すのもいいかなって。変なクセも抜けてるだろうし。前回のツアー(【TOUR 2008 L’7~Trans ASIA via PARIS~】)のときも、そういうことにはチャレンジしてたんですけどね。
エキサイト ドラムセットへの影響もあるのでは?
hyde

ドラムセットも何回か組み直しました。「GOOD LUCK MY WAY」のレコーディングは前のセットで叩いてるんですけど、それからまた全部組み直して。今、大体出来上がってきた感じですね。

エキサイト でも、ドラマーとしては大きな変更ですよね。このタイミングでそれをやるっていうのもすごいと思いますが。
hyde そうですね。まあ、いいんですよ。「あ、そういう握り方なんだ」って気が付いちゃったので。だから、ちょっとは上手くなった気がします。もちろん、上手いにこしたことはないだろうし。
エキサイト ハハハ(笑)。カップリングの「metropolis -2011-」(P'UNK~EN~CIEL)についてはどうですか? ベースに対するこだわりとか。
hyde 全然ないですよ(笑)。なるべく簡単なフレーズにしてくれ、ルートだけにしてくれと思ってます。P'UNKは3テイクまでっていう決まりもあるし。kenちゃんのドラムと一緒に録るんですけどね。kenちゃんが疲れ果てたら、そのあとにベースをもう1回録るくらいで。自分がアレンジ担当じゃなければ、気楽にやってますね。
エキサイト 原曲の「metropolis」は「winter fall」(1998年1月発表)のカップリング曲だったわけですが、この作品はyukihiroさんがL’Arc~en~Ciel正式加入後の最初のシングルなんですよね。
hyde そうですね。「metropolis」は1小節か2小節だけ録って、それをサンプリングしてループさせてるんですよね。「winter fall」に関して言えば、「こういう感じなんだ、kenちゃんの8ビートは」っていう。新鮮でしたね。あれくらいのテンポの8ビートだったら、僕の場合、もっとグルーヴがタテ割りの8ビートになるんですよ。もっとパンクっぽいというか。他の楽器もカッティングしたりとか、そういう曲になりがちだと思うんですけど、「winter fall」はそうじゃなくて。
エキサイト もっとゆったり流れるイメージですよね。楽曲自体も壮大だし、ロマンティックなムードもあって。それだけでも「なるほど、こういうバンドなのか」っていうヒントになりますよね。
hyde そうそう。「ヘー」って。あとね、「winter fall」だけ、自分のドラムセットじゃないんですよ。ドラムチューナーの人がいて、その人が持ってきたドラムを叩いたんですよね。「こういうことは2度とやらない」って思いましたけどね(笑)。とにかく叩きづらくて。
エキサイト そのときに他のドラムセットを使った理由は?
hyde 音色だったんだと思います。僕は基本的に「自分のドラムの一番カッコいい音が一つできればいい」っていう考え方なんです。でも、そのときはいろんなスネアを試したり、ドラムセットも2~3個用意していて。それがホントに叩きづらかった(笑)。それ以来、そういうことはしてないです。曲によってエンジニアの人と話したり、作曲者の意見が入ることはあるけど、基本的にドラムを録るときは、音が良ければそれでいい。あとはお任せです。
エキサイト では最後に「GOOD LUCK MY WAY」以降のL’Arc~en~Cielの方向性について、yukihiroさんが感じているところを教えてもらえますか?
hyde 曲作りはやっています。ライヴが終われば、制作のほうも始まるんじゃないかな。
エキサイト 作曲者の一人としては、今、どういうモードなんですか?
hyde 秘密です。
(取材・文/森朋之)
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