• interview page
  • 1
  • 2

Interview with 加藤ミリヤ
FLY――もっと自由に羽ばたきたい

今年3月に発表した「勇者たち」から3ヶ月、早くも加藤ミリヤがニュー・シングルを完成させた。今回は強力なダブルAサイドで、サウンドは前曲からスタイルチェンジして焼けつく夏の陽射しにハマるものに。1曲目「DESIRE」は開放的な夏の刹那な恋を描いた疾走感あふれるアッパーチューン。2曲目「BABY! BABY! BABY!」は、ザ・ブルーハーツの「リンダリンダ」をサンプリングしたドラムンベースナンバーで、発売前から話題を集めている一曲だ。まずはファッションの話、最近変えたヘアスタイルの話から訊いてみた。
(取材・文/猪又 孝[Do The Monkey]、スチール撮影/木村隆宏)

Video Comment

Excite:今日のファッションはどんなイメージなの?

ミリヤ:髪の毛を染めたので、服はわりとシンプルに。色も黒でシンプルに、って感じですね。

Excite:髪の毛はなんで染めたの?

ミリヤ:単純にやりたかったんです。アハハ。今回のジャケットの写真はエクステンションなんですけど、カラーのヘアーのヴィジュアルを打ち出したら面白いかなって思っただけで。それが意外とハマったので、自分の地毛は黄色とピンクの髪みたいにしようと。今はちょっとした「より自由な表現を手に入れたい!」モードなんです。

Excite:今回のシングルを聴かせていただいて「アレ?」って思ったんですね。というのも、前回のシングル『勇者たち』のインタビューの時に、「今は懐かしめのヒップホップとかR&Bをやりたい」って発言していたでしょ?

ミリヤ:ハイ(笑)

Excite:だけど、「DESIRE」はイマドキな4つ打ちサウンドだし、「BABY! BABY! BABY!」は「リンダリンダリンダ」をサンプリングしていて。

ミリヤ:ちょっと気分が変わりました(笑)。(リリースが)夏っていうところが大きいんですよ。季節を感じる曲で、すごいパワフルで、今っていう瞬間を楽しんでいるようなメッセージにしたいなって考えた時に、こういう音になったというか。

Excite:なるほど。

ミリヤ:すっごい単純な話で、やっぱ夏になったらアガる曲を聴きたい!みたいな。季節と音楽ってすごく密接な関係にあるような気がするんですよ。ホント、そういう理由ですね。

Excite:季節と音楽もそうだし、ファッションと音楽もリンクさせようとしていない? 「勇者たち」は、音はR&Bテイストだったけど、ヴィジュアルはブリーチジーンズをロールアップして穿いてパンキッシュなイメージがあったのね。ロックというよりパンク。その辺の志向が音の変化にも表れているのかなって。

ミリヤ:さすが。鋭い! パンク好きなんです、今、ファッションは。そういうのが表れているのかもしれないですね。

Excite:そもそも「DESIRE」はどんな経緯で生まれた曲なの?

ミリヤ:これはもともと1曲目用に作っていたものをやめて。「やっぱりコレ違う」みたいな感じで一から作り直した結果この曲が出来あがったんです。

Excite:「やめて」って、全部ひっくり返したの?

ミリヤ::ハイ(苦笑)。8割、9割くらいまで出来ていたものをゼロに。

Excite:スタッフからすれば「エーッ、うそー!」って話でしょ?(笑)

ミリヤ:その曲も気に入っていたんですけどね。それこそそっちは懐かしい感じのヒップホップR&Bだったんです。私の中では最初、むしろそっちの方が好きだった。

Excite:なぜ、それをひっくり返したの?

ミリヤ:「勇者たち」があまりにも神懸かって出来た曲だったんですね。本当、10分、15分くらいでメロディが出来て。歌詞も言うべきことがすぐ明確に浮かんできたし、曲を書く者として久しぶりに自分のソングライティング能力を素晴らしいと思えたんです。でも、今回その最初に作っていたものにはそういう感覚がなかったというか。けっこう悩みながら、「どういう感じにしようかな」とか「どういうメロディにしようかな」とか、ちょっとずつ止めながら進んだ感じだったんですね。

Excite:そこに違和感を感じた。

ミリヤ:そう。「これでいいんだろうか!?」みたいなところがあったりとか。で、時間がちょっとでもあるんだったら、一から別のアプローチを試したいって提案したんです。

Excite:けっきょく、作り直した方はスルスル書けたの?

ミリヤ::いや、けっこう苦戦して……(苦笑)。

Excite:(笑)。けど果たして、「DESIRE」の歌詞は、欲求を抑えられないひと夏の恋、って感じだよね。

ミリヤ:そうです。だからDESIRE(笑)。

Excite:サマーソングの定番といえば定番のテーマだけど、そこに難しさはなかった?

ミリヤ:難しいですね。でも、敢えてやってみたかった。夏が「この一瞬を楽しもう!」っていう気持ちがより強くなる季節だとするなら、そういったことと、でもちょっと先のことを案じるっていうか、「この人ともっと一緒にいたいな」って願う切なさとか憂いみたいなものが少しだけ垣間みられるといいなっていうバランスをめざしたんですね。ただ単純に明るい楽しいっていうだけじゃなくて、「こうだったらいいのに」、「こうなったらいいのに」っていう感情が少しだけ入っているものにしたかったんです。