エキサイト 今回は「遊turing」が3曲ありますが、中でも「わがまま 遊turing TEE」は、個人的に名曲が誕生したなと思いました。
遊助
本当に!?(ICレコーダーのマイクに口を近づけて)めちゃくちゃ嬉しい!!
エキサイト (笑)。二人のガサガサした声は熱くて甘くてほろ苦いし、そういう歌声でこういうシンプルなバラードを歌われると余計染みてくる。これはどういう風に作っていった曲なんですか?
遊助
出会いの根本は何だろう?って考えた時に、母親だと思ったんですよね。俺はめちゃくちゃわがままだったし、迷惑かけてきたんだけど、その“わがまま”と“我がママ”をかけようと。そしてそれを“我がまま”に歌おうみたいな。
エキサイト それを TEEにも伝えた。
遊助
そうです。最近、一番彼と飲んでるんだけど、たぶんオカンに手紙とか書いたことないだろうなぁと思って。だったら、母親に書いてみない?みたいな。「ありがとう」なんて、自分の結婚式でも言わないかもしれないんだからって。だから、ちゃんと結婚式にこの曲を歌えば親が泣けるような曲を作ろうって言って。
エキサイト なるほど。
遊助
で、たまたまなんだけど、俺もアイツも年子の兄弟がいて。俺は弟がいて、アイツは兄貴がいるの。だから、兄弟で親に伝えられるような感じもあって。で、二人で歌詞をしたためながら、「何か母親に言えることがあるかな?」「何かパンチあるワードありますか?」みたいな話をしていたら、その時にポンと<誰よりもあなたに似てる僕>っていうフレーズが出てきて。
エキサイト その言葉がグッとくるんですよね。その感覚って親に反発しているような年頃の男性にはまだわからないかもしれないけど。
遊助
そう。とにかくこの曲は下手な小細工するのはやめようって言ってたんですよね。あるがままの自分たちのことを書いていこうって。なんかね、単純にこれは母親を泣かせたいなと思ったんですよね。TEEは実際お母さんに聴かせたらしいんだけど、そしたらめっちゃ泣いてたって(笑)。俺はまだ聴かせてないんだけど。
エキサイト 今回は初回盤と通常盤で2曲差し替わってますが、「遊援歌」と「アンコール」はちょっと面白いインタールード的な曲ですね。
遊助
これは箸休めです(笑)。ライヴでこの曲たちを使って何か面白い演出ができるようにと考えて作った曲で。あと、この曲を通じて出会った人たちを応援したいなと。だから横浜高校の野球部の応援歌をベースに作って。
エキサイト 通常盤のみに入っている「Fire Bird」も気になったんです。これはとても私的なメッセージの歌なんじゃないですか?
遊助
よくお気づきで。これは大事な先輩がピンチを迎えた時に書いた曲で。その知らせを聞いて、「曲作ってきたから、聴いて」「絶対大丈夫だから」って渡した曲なの。だから、最初はその先輩との具体的なエピソードを書いていたんだけど、リスナーの周りにもそういう大事な人は間違いなくいるだろうから。そういう人が自分の歌にできるように具体的な描写は省いて作ったんです。
エキサイト パーソナルな曲といえば、「History Ⅱ」もそうですよね。これは前作収録の続編でもあって。
遊助
今回は25、26、27歳くらいの自分を書いていて。仕事がやっと忙しくなり始めた頃の恋愛ものを作ってみようと思ったんです。
エキサイト これは実話ですか?
遊助
実話です。26歳でやっとファミレスで彼女におごれた。27歳で誕生日にプレゼントを買えたのに会えなくなってたっていう。応援してくれてたけど、どんどん距離が離れていったとか、手を繋いでたけど繋げなくなったとか。その“なんだこれ?”“ちょうどいいってないんだな”みたいな。それをどう受けとめて良いかわからない頃の恋愛の葛藤を表現してみようと思って。
エキサイト ところで、6月から全国ツアーが始まりますね。今回はどんなライヴにしたいと考えていますか?
遊助
前回のテイストも入れつつ、“ライヴってこんなこともしていいんだ”っていうことを常に考えたいから。さらにエンタテインメントとしてパワーアップさせた、びっくり箱みたいなライヴを作ろうと、今、いろいろ考えてます。
エキサイト 今回のライヴに来る人に、この曲のここでこういうレスポンスをしてほしいっていう“宿題”はありますか? この曲は間違いなく覚えてきてほしいとか。
遊助
「Ragga Ragga Birthday」かな。俺、ブログで毎月、最初の更新日に、その月に生まれた人にお祝いメッセージを書いていて。毎日誰かの誕生日だし、もうそれを歌にしちゃおうと思ったんですよ。
エキサイト この歌の時は、会場のお客さんを誕生月ごとに分けて盛り上がれそうですよね。「1月生まれ、手を挙げて!」「はい、2月生まれ、手を挙げてー」とか。
遊助
それ、たぶんやる(笑)。それに出会いの最初は誕生日でしょ。生まれた瞬間にこの世と出会うのが誕生日だから。それをおめでとうって言える曲をソカで歌いたいなと思って作ったんですよね。これは覚えてきてもらって、ライヴでアガってほしいです!