エキサイト 今回のアルバムタイトルは『WITH』と、Tから始まらないんだね(笑)。
ユンホ
“共に(tomoni)”っていう(笑)。
エキサイト なるほど、日本語だとTで始まってると(笑)。
ユンホ
敢えて言えばそうなるんですけど。今回は深い意味があるものにしたくて、「みなさんと共に」とか「東方神起と共に」っていう意味でつけたんです。
チャンミン
このアルバムを聴きながら、東方神起と共にいる気分になってもらいたかったんですよね。だから、ファンの皆さんと共に歌えるとか、ファンの皆さんと共感できる感情をこのアルバムには入れていて。
ユンホ
だから、曲を選ぶところからいつも以上に真剣に取り組みました。皆さんの心に永遠に残るような曲が欲しくて、全体的には最近流行ってるジャンルというより、ちょっと懐かしい感じもあるような、時が経っても古びないようなジャンルを選んだんです。
エキサイト 今回はシンセサウンドによるアグレッシブなダンスナンバーが少ないですよね。ボーカルもトゲトゲしい感じではなく、柔らかでしなやかなトーンが増えたし。
チャンミン
東方神起って激しいダンス曲っていうイメージが強いじゃないですか。でも、これまでのアルバムには「この曲いいな」って思うバラードもあったし、個人的にはそういう部分をもっと見せたくて。“共に”っていう感じを伝えるためにはダンスナンバーよりはバラードのほうが感情を伝えやすいし。
エキサイト だから、全体的には穏やかでメロウな印象がありました。ダンディズムや、愛する人をつつみこむ優しさ、包容力も感じたし。
ユンホ
なんか成長したなっていう感じがありますね。東方神起のキャラクターが成長したっていうのかな。昔は若いから激しい感じとかがあったけど、ここには大人になってる二人の姿がちゃんと入れられたと思ってます。
エキサイト 二人が思う男の包容力って? たとえば、失恋した女友達がいたとします。その女性にかける包容力のある男のひと言とは?
ユンホ
逆に、何も言わないんじゃないですかね。何も言わないのが男の優しさ。何も言わずに側にいるだけでも、すごく安心できると思うから。
チャンミン
僕は、その彼の悪口を一緒に言います。
ユンホ
それもいいかもね(笑)。
チャンミン
アイツひどいよね、ダメだよねって。「男なんてみんな一緒だよ。男なんてダメダメ、俺も男だけど(笑)」みたいな。ちょっとふざけた感じというか、笑われ役をやってあげて、テンションを上げてあげようと思う。
エキサイト やっぱり二人、キャラが違うね(笑)。
チャンミン
ですね(笑)。
エキサイト アルバムは力強い「Refuse to lose〜Introduction〜」からスタート。リスナーを勇ましく先導していく曲ですね。
ユンホ
語り継がれるような伝説のアーティストになりたいって願いを込めた曲なんです。これからのステージをリードしていくからちゃんと見ていてくれっていう内容ですね。これが東方神起だっていう。
チャンミン
超イントロらしい曲だと思うんですけど、ライヴでもこれは最初の曲だっていうイメージがあって。「負けるもんか」みたいな気持ちが出てるし、二人の迫力が出ていて、いいと思います。
エキサイト この曲のサウンドは前作までの東方神起のイメージに近いかも。
チャンミン
そうですね。
エキサイト 次曲「Spinning」は、けたたましいホーンがさらに気持ちを高めてくれるようなサウンドになってる。
チャンミン
そうなんですよ。「Refuse to lose〜Introduction〜」の次にふさわしい曲。イントロのホーンが1曲目と繋がってる感じになってるし。
ユンホ
僕は最初にサビを聴いたときメッチャあがりましたね。メロディーというより伴奏のホーンセクションがかっこいいと思って。
エキサイト 歌詞は、愛欲の渦に巻き込まれる感じというか…。
ユンホ
女性に振り回される男性を描いていて。僕がこの前出たドラマ『野王』の役もこんな感じだったんですよね。
チャンミン
確かに。ユンホが演じたキャラクターの相手役がこの歌詞の女性と似てる。
エキサイト 女性に翻弄されちゃうわけだから、男としてはあまりかっこよくないかな?
ユンホ
というより、女性としてすごく理想的な人なんだと思いますよ。
チャンミン
そう。それくらい女性が超魅力的だっていうことじゃないですか。逆に考えると振り回されてみたいです。Spinningされたい、うわーって(笑)。
エキサイト 「Spinning」はホーンセクションが印象的だけど、他にも「SURISURI [Spellbound]」「Time Works Wonders」「SWEAT」と、本作はホーンが多用されているのが特徴だよね。本作に漂うジャズ、ソウル、ディスコテイストはそれが一つの要因となってる。
ユンホ
ソウル風、ディスコ風な曲は、シングルの「SURISURI [Spellbound]」から始まっていて。時代が変わっても色褪せないジャンルってあるじゃないですか。それが「SURISURI [Spellbound]」、こういうジャンル。それを東方神起らしく、パフォーマンスもつけて見せたから僕らにしかできない曲になったと思います。
エキサイト 「Time Works Wonders」は、東方神起のイメージをいい意味で覆す、ニュークラシックソウル風情の逸品だと思いました。
ユンホ
僕はこういうソウルが大好きですね。
チャンミン
曲調は今まで歌ってきたジャンルと全然違って落ち着いてるから、大人っぽい印象がありました。エリック・ベネイとマックスウェルの間みたいな。そういうイメージがありましたね。
エキサイト 「Time Works Wonders」の歌詞は、切ないながらもどこかハートフルな感じがあるよね。
ユンホ
タイトルには、時が奇跡を生むっていう意味があるんです。最初は辛かったり、苦しかったり、怒っちゃったりしてるけど、時間が経って振り返ると「あのときは良かったなぁ」って思えることもある。悪いことでも時間が経つと良い思い出に変わるっていう内容の歌ですね。
エキサイト リード曲「Chandelier」も、切なくも温かい曲でした。
ユンホ
この曲は大好き。ラブソングに聞こえるように作ってるんだけど、僕たちと聴いてくれる方たちの関係を歌ってるんです。今までみんなに会えて良かったっていう。温かさもあるんだけど、僕は切なさのほうを強く感じるんですよ。温かい雰囲気があるから、もっと切なさが増すんです。
エキサイト ラストのサビはとてもエモーショナルなボーカルでした。思いを噛みしめてる感じがすごく伝わってきた。
ユンホ
そうなんです。これは東方神起らしいバラードだと思う。
エキサイト “ただいま”と“おかえり”がこの曲のテーマだと思うけど、チャンミンはこの曲にどんな印象を持った?
チャンミン
帰る場所があるっていうのはすごく温かいイメージがあって。なんかうらやましかったです。僕、ひとり暮らしだから、仕事終わって家に帰ると電気の消えたリビングに歩いて行くのが寂しくて。「ただいま」って言ったら「おかえり」って言ってくれる、その声を聞いてみたいです。
ユンホ
おかえり!(笑)
チャンミン
いやいやいや! 違うでしょ、それは(笑)。韓国語には“おかえり”を直訳する言葉がないんですよ。日本の映画とか観ていると、男性が「疲れたー、ただいまー」ってくたびれて帰ってくると、女性が「おかえりー♡」ってすごい温かい声で迎えるシーンがあるじゃないですか。あれを最初に聞いたとき衝撃で。だから、日本語で「おかえり」って言われたらグッときますね。
エキサイト 「DIRT」「I just can't quit myself」は、新境地といえる異色作だよね。前者は90年代のオルタナロック調、後者はロカビリー調な曲で。
チャンミン
「DIRT」は、僕にラップのパートがあって、すごく嬉しかったです。歌ってて面白かった。
ユンホ
そのラップの最後のフレージングがちょっとジェイZみたいな感じで新しくて。ずっとチャンミンはラップをしてきたけど、いよいよチャンミンらしいラップが完成したと思いましたね。「ヤバイね、これ。ヤバイ、ヤバイ」ってレコーディングのときにチャンミンに言ってたくらい。
エキサイト 「I just can't quit myself」は、思い混んだら一直線、みたいな男性象がユーモラスに描かれてる。
ユンホ
いたずらっぽい感じがあるんですよね。反省しない男というか、マイペースな男というか。ナンパ師みたいなイメージもありました。こういう曲調もミュージカルみたいで僕は好きです。リズム的に歌うのは難しかったけど、新しいところが出てるから好き。
エキサイト 反対に、これぞ東方神起といえるバラードが「Calling」。
ユンホ
僕が歌いたかったドラマチックな曲調が久々に戻ってきたなっていう感じでした。そういう曲はこれまでに「シアワセ色の花」とか「TREE OF LIFE」があるけど、この曲のほうが歌唱力は必要だから。ボーカリストとしての力を発揮できる曲だなっていうことで嬉しかった。
エキサイト 恋愛ソングという一面もありつつ、すごく大きな愛も歌ってるよね。親から子供へ、みたいな愛情にも取れる。
ユンホ
これは本当に大きな愛を歌っていて。正直言うと、歌詞の深い部分はまだ全部理解できてないかもしれない。でも、男として、僕もいつかこういう気持ちになるんじゃないかなって想像しながら歌ってました。
チャンミン
さっき男の包容力の話をしたじゃないですか。これは包容力以上の、男の使命、甲斐性を歌った曲だと思いました。大切な人を守ってあげたい、いや守るんだっていう。ちょっとした優しさもありながら、男らしさを強く出した曲だし、僕はシングルとして歌いたかったくらいの曲ですね。
エキサイト 来年2月から自身2回目の5大ドームツアーが始まります。最後に、ツアーに向けた意気込みを。
ユンホ
まだ具体的にどんなことをやるかは決めてないですけど、今回は皆さんに楽しさ以上の感動を伝えたいなと思ってます。観終わってお客さんが帰るとき、「あぁ、本当に東方神起のファンで良かった」っていう感動が伝わるようにしたいなって。
チャンミン
今までよりも歌で、ファンの皆さんと僕たち東方神起二人が繋がってるって思わせるステージにしたいですね。僕たちとファンの皆さんの絆を歌で証明したいなと思ってます。
エキサイト MCで日本のギャグを言うのが恒例になってるけど、もうネタは見つけた?
ユンホ
最近スタッフさんに「ダメよ〜、ダメダメ」を教えてもらいました(笑)。
チャンミン
本番でやりますよ、たぶん。「ダメよ〜、ダメダメ」は、久しぶりに僕がやろうと思って見つけたネタなので(笑)。
ユンホ
チャンミンがすぐ「ダメよ〜、ダメダメ」って言うんですよ。でも、そのためには相手がずっといろんなことを言わなきゃいけないじゃないですか! その役、僕ですよ(笑)。そうなると大変だと思ってるから、違うネタを今から探そうと思ってます(笑)。