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2008年にデビュー10周年を迎え、ホールツアーにライヴハウス・ツアー、さらには25000人を動員した茅ヶ崎でのフリーライヴと、10年の活動の全てを見せるように ライヴ三昧な日々を送ってきたaiko。「ライヴは常に、毎回が初日でファイナルと いう気持ちで臨んでいる」という彼女が、瞬間、瞬間に放つ全開パワーを余すこ となく感じることの出来るライヴDVD『DECADE』が3月4日にリリース。どのライヴ もいつでもスペシャルな気持ちでいる彼女が、さらに10周年という“スペシャル”と 共に駆け抜けたステージを、このDVDで堪能出来る。今回は、完全限定生産の 『プレミアムエディション』に収録される3枚のDVDについて話を訊く。
(取材・文/えびさわなち)


Special Site aiko
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Excite デビュー10周年という記念すべき年となった2008年のライヴをまとめたライヴDVD『DECADE』を拝見していても感じますが、昨年は本当に“ライヴ三昧”の一年でしたね。
aiko 本当にそう、いっぱいやりました。嬉しかったですね。昔はライヴが怖かったんですけど。
Excite 怖かった?
aiko (観客に対して)ちゃんとした返事が返せないこととか、お客さんは本当に楽しめているのかな?とか。とにかく不安で、不安で。チケットをわざわざ買って来てくれているのに、私は何も出来ていないじゃないかと思ってしまって、怖くて仕方がなくて。本当に、昔はライヴが苦手でしたね。
Excite 楽しくなったのは何かきっかけがあったんですか?
aiko 何となく気持ちが変わった時があって。ステージってちゃんと立ってなくても良いんだなって思ったんです。コケても座っても良いんだなって。見せる側と観る側じゃないんだ、私のライヴはみんなで作るものなんだなって感じて。もちろんショーとして“見せる”ライヴをする人もいるし、一緒に作るというのではなく“観る”というスタンスでライヴに行く人もたくさんいると思うんですけど、私のライヴはそうじゃないなって思ったんですよね。それを知った時にすごく気持ちがラクになって。不安な気持ちがあっても、MCの時にこぼしたりして、会場のみんなと吟味したりしちゃうんです。「どう思う?」とか相談したりすることもあるし。前にも「aiko、髪の毛切らないのー?」って客席から言われて、「切った方が良い?どう思う?」って相談しましたね。「じゃあみんな、アンケートの右下に長い髪の方が良い人は“な”って書いて、おかっぱが良いと思う人は“お”って書いて出してね」って言ったら、みんな書いてくれたんですよ。全員“お”とか“な”とか(笑)。そういうコミュニケーションが広いホールでも出来るんだってことに気が付いてラクになりましたね。

Excite 会場が大きくなっていくことに対しても不安があったということですか?
aiko ありました。だからそれを解消すべくいつも花道を作ってもらうんです。大阪城ホールなんかは縦に長いので、一番端っこのお客さんの所まで行ける花道を作ってもらう。だから大体ライヴの最後は花道の一番端から帰ることが多いですね。一番前にいる子達は「えっ!?そっち!?」って思うみたいですけど(笑)。でも未だにそういう広いところになると不安はあります。「どうやったら届くんだろう」って思って、私が一人サワサワとしているのをスタッフの皆さんが察知してくれて、後ろの人まで見えるように巨大モニターを置いてくれたりとか、配慮してくれるんです。そんなみんながいるから、不安は少しずつ解消されていっているとは思いますね。
Excite 今回の『DECADE』は、完全限定生産の『プレミアムエディション』がDVD3枚組となっています。その3枚についてお話を伺いますが、まずはホールツアー【Love Like Pop add. vol.11.5】の日本武道館公演の映像中心に収録された一枚を。
aiko 武道館はすり鉢状なので、他の会場と並べても狭く感じるんですよ。だからみんながすごく近くに感じられるんです。しかも友達が来てるのも見えたりするから思わず手を振ったりしちゃうし、よく来てくれるファンの人が見えると会釈しちゃうこともあるんです。それくらいみんなの顔が見えるのがすごく嬉しかったのが印象に残っていますね。それと思い出深いのは飛行機!
Excite 飛行機?
aiko 業者の人が「こんな大量に、ライヴで使用したことがないです」って驚くくらいの量のハート型の飛行機を上からぶわぁ〜〜〜っと飛ばしたんですよ。それが映像で観てもすごくキレイでした。「すごいなぁ〜」って思いましたね。この武道館では色んなことに挑戦して作ったので思い出はたくさんありますね。1日目の後の夜中に私もスタッフさんと一緒に残って、ステージにテープを貼ったり、仕掛けが上手く行かなくてその直しをする間、私がライトを当てて作業をしたり、夜中、みんなが疲れていたので、一人ひとりに栗きんとんを配ったり(笑)本当にみんなで作りましたね。私もステージ作りに参加したライヴです。
Excite 続いて2008年8月にサザンビーチ茅ヶ崎で行われたフリーライヴ【Love Like Aloha vol.3】のお話を。
aiko これは「雨が降る」って言われてた時期だったんですよ。あの頃って、丁度ゲリラ豪雨がすごかった時で「aikoも降られるかも」って言われていたので心配していたんです。そうしたら案の定、前日は豪雨でバリバリ雷も鳴っていたんです。その雨の中、私達は前打ち上げをしていまして(笑)。真っ暗な海に落とされたりしていたんですけど。騒ぎながらも「明日、大丈夫かなぁ」と心配していて。そうしたら翌日、思いっ切り晴れたんです。「やったー!」って思っていたら午後からまた豪雨。みんなすごく待ってくれていて、「雨止めー!」って念じたら本番直前に雨が止んだんです!それでライヴが始まったんですけど、上手い具合に「KissHug」の時だけ雨が降って、それが演出みたいにキレイでしたね。しかも曲が終わったらまた止んで。そのまま最後まで歌って「ありがとー!バイバーイ!」って退場して、花火が上がったので「良かったぁ」って思ったら、花火の直後に豪雨。奇跡的でした。これはやっぱり私達も来てくれた人も、みんなで念じたからライヴの時間だけ豪雨が抜けたんじゃないかと思うんです。気持ちが届いたんだろうって思いました。すごかったですね、本当に。楽しかったし、夢のようでした。だからそれがDVDになったのは嬉しいです。茅ヶ崎でしかやっていないから、来られなかった人にも観てもらえるのが嬉しいですね。
Excite そして最後はライヴハウス・ツアー【裏Love Like Rock】の模様が収録された一枚があります。
aiko これも思い出深いですね。デビューして初めてやったライヴハウスとかでもやったんですよ。DVDには赤坂BLITZの模様が収録されているんですけど、ここでも花道を作ったので、よりみんなが近い感じがしますね。とは言え、ライヴハウス・ツアーの中では赤坂BLITZが一番広い会場だったんです。だから始めは「広いなぁ」って思ったんですけど、映像で改めて見るとギュッと凝縮された空間の中にみんながいて、驚きましたね。過ぎてみるとすごい昔のことのような気がするくらいに、あの時のテンションはすごかったのを思い出しました。

Excite ライヴハウス・ツアーこそ、観られなかったお客さんも多かったわけですしね。
aiko そうなんですよね。それに招待制だったので、当選した人しか観られなかったんです。「初めまして」のお客さんもすごくたくさんいて、それも新しい感じがして良かったですね。ノリもいつもとは違っていたのも新鮮でした。尚且つ、特典映像がふんだんに入っているので、楽しんで欲しいですね。
Excite 特典映像?
aiko 私のDVDでは恒例なんですけど、特典映像があるんです。それも『グラディウス』ばりに「ここでこのボタンを押して。ここでこれを動かして」みたいにコマンドを入力して、出てきたゲームをクリアしないと観られないような(笑)。ファンの人達はお互いに情報交換しながら特典映像に辿り着いているんですけど。今回もそれを楽しんで欲しいですね。

Excite それは楽しそうな謎解きですね(笑)。そんな特典も満載の『DECADE』ですが、本来なら一枚ずつ発売しても良いくらいのものが一挙にパッケージされているのはファンには嬉しいですね。
aiko 赤字です(笑)。箱も全部イチから作っているし、全部にブックレットも付いているし、ステッカーも付いています。本当にみんなに観てもらいたいし、みんなの“特別な一本”にしてもらいたいなと思っています。
Excite 10周年という特別な時間をこのDVDにパッケージしたことで、次は10年から先のaikoを見せるステージに期待が掛かりますね。
aiko そうですね。また更地から始めたいなと思っています。私も楽しみです。

 

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