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MUSIC VIDEO
ミュージックビデオ撮影密着記
   
6月26日、ニュー・シングル”プラネタリウム”のクリップ撮影が行われた。
場所は厚木。厚木と言えば、米軍基地で有名な郊外住宅地だが、バンプのクリップには基地も郊外も住宅地も出てこない。彼らが厚木で撮影したのは、そこに「プラネタリウム」があったからだ。渋谷の駅前にあった「五島プラネタリウム」も閉館してしまい、今やこの日本でプラネタリウムを探すのも一苦労だが、バンプは厚木で「星に包まれるドーム」を見つけた。名前は「こども科学プラネタリウム」・・・ほい、まさにバンプにふさわしいネーミングのスポット。というか、まさに「バンプ=こども科学」なシチュエーションでございました。みなさんも是非、訪れてみてはどうだろうか? 実際、かなり遊べる。
僕、鹿野は午後3時頃、プラネタリウムに入った。撮影は順調に進んでおり、チャマがドラム台に座って、ドラムを一生懸命叩いている。・・・・へ? 何でチャマがドラムを叩くシーンを? 「順調過ぎて、撮影が巻いてる(予定より早く進んでいるという意味)んだよ。4人とも、もうソロ・ショットは終わっちゃってるの。来るのが遅い!」と、いつものように屈託なく話しかけてくれるチャマがいた。
しばらくして、そのチャマに場内を案内してもらった。何よりチャマが興奮しながら説明してくれたのが、プラネタリウムの天井ドームに星を投影する機械。それは黒光りしながら、まるで宇宙と交信しているかのような、巨大望遠鏡のような、いや、人工衛生のような圧倒的な存在感を放っていた。「これ、いくらすると思う? 5000万円だって、すごいよね! 高いのか安いのかまったくわかんないよね!!」と言いながら、携帯のカメラで撮った写真を自慢するチャマ。ちなみに、5分後に逢った増川が僕に話してくれたのは、「すっげーよ、プラネタリウムのマシーン。かっけーよ、あれ。携帯で撮って、待ち受け画面にしちゃったよ。あれ、いくらするか知ってる?」----みなさん、バンプは相も変わらず一枚岩のようだ。
楽屋のような部屋へ行くと、藤原が星を眺めるようにのんびりと携帯電話のゲームに興じている。去年のツアー時、藤原は時に剣玉、時にハーモニカ、そして時にゲームボーイでMOTHER2(ロール・プレイング・ゲーム)と、手を換え品を換え、一人遊びに興じていた藤原は、ここでも同じように足を投げ出し猫背になり、一人で「歌うようにゲームしている」。最早藤原が楽屋で一人で遊んでいると安心するのは、スタッフ全員のようだ。みんなせっせとことを進めていく宇宙の中心には、動かず動ぜず携帯ゲームと向き合う藤原がいる。
アーティスト写真の撮影も同時に行ないながら、さらに順調にシーンが撮影されていく。序盤戦で撮影したバンドで演奏するシーンがコンセプトの行き違いでやり直しになり、スタッフの間でちょっとした緊張感が走ることがあった。急遽、セットの組換えをする。こういう時、メンバーは・・・びっくりするほどよく遊ぶ。プラネタリウムのロビーにある「こども科学館」で、こどものように輪になって遊ぶのだ。重力、反響、遠心力・・・次々に実験おもちゃ&ゲームを試し、唖然とするほどの遠足状態。この瞬間、バンプ・オブ・チキンはバンドから幼馴染みにクイックに変わる。幼稚園時代からの幼馴染みとしての時間と比べ、彼らがバンドで共に「喰う」ようになった期間は短いが、その短期間に彼らが辿った道のりや葛藤、そしてお互いに対する音楽的な欲求は、時間軸を超えたシビアでハードな経験だった筈だ。だからこそ彼らは「自分たちを守るために友情」を繋ぎ、「自分たちの音楽を守るためにシリアスなバンド運営」をし続けるのだ。緊張と緩和、和音とリズム、花と石・・・これらは反発し合うことも出来るが、織り成すことも出来るものだ。バンプ・オブ・チキンがどっちなのかは、もう僕らはわかっている。
最後に4人でプラネタリウムに入場するシーンを撮影した。普段4人で歩く時、彼らは必ずといっていいほど「たこ入道のような舞い」を見せるので、普通に4人で縦に並んで歩く姿が全然しっくり来ない。そんな一番普通な「ただ歩くだけ」のシーンに一番時間がかかるのが、バンプ・オブ・チキンという稀代のバンドなのだった・・・。
最後に一言。この日の撮影中、一回たりともプラネタリウムが暗くなって星が降り注ぐことはなかった。そもそも4人ともプラネタリウムに執着があるわけでもなく、撮影が終わるとあっさり帰途に向かっていった。星は空に輝くだけのものではなく、心の中で光り続けるものだと確信したまま、4人は”プラネタリウム”のためにプラネタリウムで時を刻んだのだった。
取材・文/鹿野 淳(fact-mag.com)
 
 

 
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