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「supernova」 「supernova」 藤原基央
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藤原 藤原:言葉が生まれた理由っていうのはそれだけのことだと思う。「カルマ」って言葉にマイナスのイメージを持っている人もいるのかもしれないけど、僕は「カルマ」っていう言葉に初めからマイナスのイメージは持ってないから。だから、そこから僕の作詞活動が始まるというか、それが僕の中での最低基準というか。僕は「僕は罪を背負ってます」っていうことをまったくマイナスとして捉えていない男なんです――罪って言うと語弊があるかもしれないですけど、その語弊が生まれる理由も人が付けたイメージがあるからというだけで。別に“罪”という言葉自体は悪い言葉じゃない。そこに感じる悪いイメージは僕らが“罪”という言葉に付けたイメージでしかない……わかります?」
Excite 震え来るほど、わかります。
藤原 藤原:だから「カルマ」っていう言葉を歌にするんだったら、まず「カルマ」っていう言葉そのものを僕自身が受け止めなきゃ、歌になんかできないですよね。僕よりも先に生まれた人が作り上げた道徳を当てはめた「カルマ」だったら、それはやっぱり曲にはならないと思うんですよね。
Excite だから藤原の創作は、結果的にひっくり返してるんですよね。それを生業にしてるわけですよね。あなたはそれが自然にできてるわけですけど、それは自分自身がけったいな道徳観やけったいな価値観から逃れたいという本能から生まれてくる現象なんですかね?
藤原 藤原:まぁ面倒くせぇなっていうのはありますよね(笑)。たとえば「死ぬ」って言うと、「死ぬなんて言うな」って言う人いるじゃないですか。でも「死ぬ」って言葉は別に悪くないんです。そこに意志が生まれるから、そういうこと(「死ぬなんて言うな」)を言う人が出てくるんですよね。僕は死にます。絶対に死にます。これは悲しいことじゃなくてただの事実だと思う。だから生きていられるし、それをプラスの方向に持って行くこともできるし。さっき“ひっくり返してる”って言いましたけど、僕はひっくり返すというよりは――ひっくり返すっていうことはマイナス100だったものがプラス100になるってことじゃないっすか。でも僕はそうじゃなくて、マイナス100だったものをゼロにしなきゃいけないと思うんです。マイナスとかプラスの価値観をまったく取っ払ったところにあるのが“言葉”だと思う。だからそれをゼロのまま歌う、ゼロのまま歌詞にして紡いで行く。で、それを捉えた人がプラスなりマイナスなりを勝手に付ければいいと思う。歌を聴いた人が「プラスに響いた」と思うんだったら、それはその人の力だし、その人の素晴らしい才能のおかげだと思う。
Excite それはつまり、みんなが自由に感じられて、自由に意識を持てる場所を生み出したいということですよね。そのためには、藤原にとってはメロディや音色が自然に付いてくるものなんですか?
藤原 藤原:逆から言うと、歌にしかできないことだったから歌になったんだと思うんです。僕は本当に説明できないですから、「カルマ」が何なのかも「カルマ」について自分がどう思っているかも、言葉で説明できない。でも歌になると、それが説明できちゃうんですよ。歌だったり、ギターやベースやドラムが入ることだったりで、それが説明できちゃう、表現できちゃうんですよ。それに……1回曲になってしまえば、それこそ聴く人はそれぞれどうにでも取れるじゃないですか。そういうことが歌になって行くんじゃないかな。捉え方がいくつもあればあるほど、よくできた歌なんじゃないかなと思う。
Excite ただ、それは曲によるよ。曲を作った人には伝えたいことがありますよね。そこには意味がありますよね。で、もしかしたら、それを強制的に「そう感じて欲しい」と訴える楽曲もたくさんあると思う。でもあなたの曲は違う。
藤原 藤原:きっと本当に伝えたいことっていうのは――僕は伝えたいことがあるんです。それが本当に伝わっているかどうかっていうのは二つ言い方があって。一つは「100%伝わってるよ」っていう言い方、もう一つは「100%わかるわけがない」っていう言い方。最初のほうは、僕が歌って誰かが聴く耳を持ってくれた、その時点で成立するんです。それでもう「伝わった」って言っちゃっていいと思うんです。後のほうは、その先の話ですよね。それはまったく別のものだと思うんだけど。
Excite それは「カルマ」の中でも歌われていますよね。要するに“出会う”っていうこと、そして“ここにいる”っていうこと、それ自体が一つの結論であってもいいだろうということですよね。
藤原 藤原:そうそう。それが“事実”ですよね。だからそれが“伝わった”ということ。でもやっぱりその先っていうのも、こういう仕事やってると――まぁ仕事とはとても思えないんですけど(笑)――その先のこと、世の中とかね(笑)。そういうこともどうしてもありますよね………うん……はい(笑)。
Excite わかりました(笑)。次はチャマに聞きたいんですけど。
直井 直井:はい。
Excite この曲は凄くシリアスな曲だし、とても意味の深い曲だと思うんですね。こういう曲が最初に自分に届いた時にはどういうふうに感じましたか。
直井 直井:そういうことは全部取っ払って、凄くカッコいい曲だなと思いました。「俺はこういう曲がやりたかったんだ!」って凄く思ったし。だから「カルマ」っていうタイトルについても詞の内容についても考えないようにしようと――というか、考える必要性がゼロだったというか。なんて言うんだろう、さっき藤くんが言ったけど、「100%わかる」とか「わからない」ということに俺は興味がなくて。なんでかって言うと、バンドっていうのは、そして俺らの曲っていうのは、一緒に生活して行く中で日々変わるものだってわかってるから。たとえば凄く悲しい時に聴くとふっと手を差し伸べてくれたり、すっげえ元気で「俺すっげえ自由だぜ!」って時に聴くと一気にがんじがらめにさせられる。昔、鹿野さんに言われたけど、「お前ら痛いところ突き過ぎなんだよ」っていう時もあるし。
Excite (笑)。
直井 直井:でも「なんでお前らこんな優しい曲を書くんだ」っていう時もある。それは人と一緒だよね。俺、メンバーとずっと一緒にいるけどいまだにわからないことだらけだし、「でも普通の人よりはわかるでしょ?」って言われたら、たぶんそうだろうし(笑)。
Excite ただ、僕はバンプ・オブ・チキンの曲を聴くと、どんなに優しい曲でも涙が流れるんですよ。優しい部分を突かれてもあんまり安心できない、「そこまで突くなよ」って安心を突っ切ったところまで突いてくるんですよ。そう感じている人は多いと思う。そういう曲を音にして行くということには、相当の覚悟がいると思うんですけど。
直井 直井:その覚悟はもうとっくにできてる、とっくに腹を括ってるから。作詞作曲してる、いいもの作っている人間がいるんだから、あと俺ら3人がやることはすげぇシンプル。その形を作れるようにするにはどうしたらいいかってことだけを考えればいい。これが藤くんが作ってくる曲が全然よくなくて、それでもバンドとしてやらなきゃいけない――っていうんだったら話は別だと思うんですけど、もういい曲がそこにあるんですから。自分が凄く共感できてれば、もう新たな覚悟も何も要らない、ただその曲を作ればいい。それほどシンプルなことはない、でもそれほど他者から見たら難しいことはない。
Excite はい。
直井 直井:で、それほど人生で没頭できることって他にないと思う。だから俺は(歌の意味や素晴らしさについて)いちいち考え込まないっす、本当に。でも考えてないくせに、たとえば車の中で聴いてていきなり泣いてしまったり、ライヴでやってる最中にいきなり芯を掴む瞬間があったり。……やっぱり俺の場合、人に聴いてもらうってことが一番幸せなことだと思ってるから。もちろん藤くんの曲を聴く瞬間っていうのもとても幸せなんですけど――喜怒哀楽すべてがある場所にいられるってことはとても幸せなことだから。さっき藤くんが言ったように、“辛い”って言葉は凄くネガティヴだけど、でもとても素敵な言葉だと思う。自分を高めてくれるのって、どっちかと言ったら“辛い”とか“怖い”とか“暗い”とか“絶望”っていうほうで。そっちのほうがリアルだから。“楽しい”とかのほうが無意識で、何も考えなくていいからあまり成長しないよね。平穏無事ってあまり成長しない。…………俺はお客さんに届けてる時に自分が何を考えているかってこともわかってないけど、でも届けてる感触はある。そういう時に歌い手の詞がモニターから聴こえてくるわけですよ、そうすると「うぉーーー」ってなっちゃう。その時はもう弾く感覚すらなくなってしまう。で、そういう時は最高の演奏になってると思う――でも後で聴くとボロボロなんですよね(笑)。
Excite (笑)。
直井 直井:で、「ああ、全然ダメだ〜」ってなって、また次がある。だから「『カルマ』で覚悟が必要だったか?」って言われても、俺にとっては「supernova」も「ガラスのブルース」も「ノーヒットノーラン」も「ナイフ」も全然変わらない。だからいい意味で、自分達の歌に対してゼロで入れるんだなって思う。失礼ながらいいって思う曲はとっても少ないし、本当に凄い少ないし、だから俺は音楽やってるんだと思うんですけど。藤くんの曲っていうのは、全部自分に言えることだから。心って凄くたくさんのピースでできてる、数えることのできないピースでできてるわけだけど、その一つに“supernova”って言葉が当てはまる――それまでは自分でも読めないんですよ、「ん? ウーパールーパーって書いてある?」みたいな感じなんだけど(笑)、藤くんの詞を読むと「あ、この感情はsupernovaだったんだ」ってわかる。そうやって心の中に“supernova”っていうピースができて、一緒に生きて行くんだよね。でもそれはずっと持ってたものなんだけどね、自分がずっと持ってたものが、たまたま藤くんが言葉にしてくれたことによって浮かび上がってくる。だから自分が持ってなかったものを押し付けられたことは1回もないから。藤くんの作ってきた詞と自分の感情が一致しなかったことは1回もない。……だから俺にとっては、本当に息を吸うのと一緒くらいというか。バンプ・オブ・チキンという行動を起こすのは電気を点けるよりも簡単。だから“生きる”っていうことと何も変わらなくなってる。そういう意識は凄い強い。特に「カルマ」なんて本当にそうだと思う。みんな「重いテーマだ!」って言うけど…………確かに<カルマ=業>を言葉で説明することはできないの。
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