間違いなく、今、最も“ソロの作品が聴きたいバンド・アーティスト”の待望のソロ・アルバムである。MOTOO FUJIWARAという変則的な名称ではあるが、言うまでもなく藤原基央が1人で綴ったサウンド・スケッチである。弦楽器の慄然とした音色が目立つ、インスト中心のゲームのサウンド・トラックだが、出来合いの3分間ポップスが身体にへばり付くこの世の中で、音楽の純粋さを鳴らしている“藤原らしい”作品である。
“音楽という名の腹から生まれた、音楽という名の生き物”のような男が、ゲームと音楽の中に張り巡らせた糸を解いたり絡めたりしながら、五線譜の上を渡り歩く――まさにRPGのような、ロマンチックなスペクタクルを体験出来る機会がここにある。
内容は、全部で13曲。ストリングスを軸にした、羽を広げて大海原を羽ばたく楽曲が印象的に響く。幼い頃からテレビの主題歌やゲームのテーマ・ソングに魅せられてきた藤原が、夢の中に出てきた憧景を大切にしたためていったような、慄然としたストリングス・サウンドが素直に心に染み込んで行く。これは、“音のストーリー・テリング”である。自分なりのイメージで幾通りもの愛し方を見出せる、音の宝物である。
(取材・文/鹿野 淳[fact-mag.com]、撮影/沖村アキラ、動画/小嶋貴之) |
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| 収録曲 |
1.譜歌 〜quartet〜
2.meaning of birth
3.promise
4.time to raise the cross
5.in between 1 and 0
6.a place in the sun
7.mirrors |
8.finish the promise
9.譜歌 〜song by Tear〜
10.promise 〜live〜
11.カルマ
12.abyss
13.譜歌 〜solo〜 |
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