ソナーのキーワードでもあるこの言葉は実際に来て早々伝わり始める。
存分に伝わってくる深い音とそれにあわせて変化する映像のレベルの高さで今回のソナーサウンドのすごさを実感する。一人のDJライブが終わるとどっと会場からドリンクを求める人が外へと出て行きそれに準じてサウンドラボへ。そこでは最先端のアーティストがライブを行っていた。ソナーサウンドはもともと”ADVANCED=最先端”がひとつの軸としてあり、本家スペインのイベントではsonar
BY DAYとしてバルセロナ現代文化センター(CCCB)において多種多彩のアプローチに根ざしたアーティストがパフォーマンスやメディアアートの展示を行っているのだが、それも今回から本格的に東京へと進出した。単なる音楽好きの人にはかなり驚きのある展示・ライブが行われるためここにもたくさんの人がごった返す。
運ばれる機材はYMO時代の鍵盤・ドラム・ベースではなく、ほとんどがコンピューターやそのほか電子系音響機材。それを見ていて、音楽機材や音楽の進歩を感じたのは僕だけではないと思う。ライブが始まると、YMOの音が脳裏によぎりつつもエレクトロな心地よい音に圧倒され、高橋幸宏氏の脳をなでるようなヴォーカルで更に美しさを増す。それに付けてRYOICHI
KUROKAWAの美しい映像。高橋氏が歌うところではあえてVJをOFFにするなど、演出もばっちり。もう言うことなしといった感じで、ライブが終わると、脳の中にはなんともいえない、「音楽の進化」を見たような気持ちでいっぱいになった。
そんな良いメッセージを頭に残しsonarsound tokyo 2004の2日間にわたるライブのプログラムがすべて終了した。
特に好奇心旺盛な子供がアート作品を玩具として扱い、興味を抱いているのが印象に残った。
The SINE WAVE ORCHESTRAはその中でインスタレーションを行い、パソコンを手にしたオーケストラのメンバーと子供や一般の人も混じって面白い空間を作り出した。メディアアートは「一般」に対して閉じているイメージが私の中であったのだが、間違っていたことに気づいた。それほど、大きな反響を目の当たりにすることができた。
3日間のsonarsound tokyo 2004を通して、初の本格上陸ということもあり様々な細かい問題があったようだが、3日間sonarsound
tokyo 2004を通してとても濃密な音楽の時を過ごして音楽に対するステレオタイプが少し変わったと思う人が何人もいるであろう。
現在、日本ではたくさんの大型ライブイベントが毎年開催され、大型の会場で万を超える人が集まる。
日本はとても大きなミュージックシーンを作り出しているのはもう世界では常識とされるほど、日本人は音楽を理解している。しかし、世界各地で様々な国のアーティストが行っている「音楽の進化の過程」を見る機会はなかなかなかったことに今回気づいたような気がする。
アートと音楽はとても深くつながっているのだが、一般の眼に触れる機会はまだ日本では実際に少ない。sonarsound
tokyo 2004の様なそれを一般レベルにもつないでくれる機会がこれから多くなっていくのをとても楽しみにしたい。
文:斎藤 精一
sonarsound tokyo 2004のオフィシャルTシャツをオフィシャルウェブサイトで限定発売しております。
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