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 10月9日に初日を迎えたsonarsound tokyo 2004の当日はなんと東京を台風が直撃。沖縄から向かう私は東京へ向かう飛行機と共にソナー開催の有無を心配した。午後3時に東京を直撃した台風は夕方には勢力を弱め、台風一過特有の単なる雨へと午後6時にはなった。
開催を心配した私は一路 会場である恵比寿ガーデンプレイスへと向かう。
そこには予想以上の人 そして当日券を求める長蛇の列。予想以上の人とそこから伝わってくる興奮。みな口々に開催を心配したことを話していたが、開催は決定されたとがわかりひとまずホッとする。

混み合うエントランスを抜けホールへ。メインホールへ向かう階段通路は人・人・人・人。
多くの人は今回のソナーに登場したライブやDJが行われる「ソナーサウンドホール」と「ソナーサウンドラボ」、そしてショートフィルムや世界中のミュージッククリップを紹介・上映する「ソナーサウンドシネマ」、また現在最もホットな音響や映像の製品・グッツを紹介するテクロノジーショーケースのどこに行こうか迷っていた。
私はサウンドラボを横目に見ながら、まずはメイン会場でもあるサウンドホールへ。
会場は長方形でビッグアーティスト出演のライブとしては、比較的に小さな会場であった。ステージの上ではカラフトがDJをしており、彼の後ろにはVJが音と同期して作り出す映像が大きく投影され、それもまた迫力を更に上乗せしてくれる。


「アドヴァンスド・ミュージック=前進しつづける未来音楽」

ソナーのキーワードでもあるこの言葉は実際に来て早々伝わり始める。
存分に伝わってくる深い音とそれにあわせて変化する映像のレベルの高さで今回のソナーサウンドのすごさを実感する。一人のDJライブが終わるとどっと会場からドリンクを求める人が外へと出て行きそれに準じてサウンドラボへ。そこでは最先端のアーティストがライブを行っていた。ソナーサウンドはもともと”ADVANCED=最先端”がひとつの軸としてあり、本家スペインのイベントではsonar BY DAYとしてバルセロナ現代文化センター(CCCB)において多種多彩のアプローチに根ざしたアーティストがパフォーマンスやメディアアートの展示を行っているのだが、それも今回から本格的に東京へと進出した。単なる音楽好きの人にはかなり驚きのある展示・ライブが行われるためここにもたくさんの人がごった返す。
 

私の個人的な意見ではあるが、単なるDJやバンドのライブプレーもよいが、その構造に触れるような展示を一般のオーディエンスの前でやる事はこれから更に変化を続ける音楽の未来にとってはとても意味のあることだと思う。ソナーはそれを受け入れたくさんのアーティストにギャラリーやクラブでのライブではできない発表の場を与えていた。関心と共に感謝!?の感情が私の中でソナーに対して芽生えた。
そんな感動をした後、またライブ会場へ。
レイ・ハラカミのライブが終わってしまったようで、次のアクフェンのセッティングをしていた。セッティングはコンピューターや音響機材のインストールされたテーブルごと入れ替え、よくあるメディアアート系のライブの形式で10分もすればすべてのセッティングは完了する。


アクフェンのライブはカナダ発クリックハウスの大御所らしいライブで、心地よい音を聞かせてくれた。会場はまだ11時前だというのに、オールナイトイベントとは思えないほど人は入っていて、アクフェンを目当てに来た人も多い様だった。ライブが終り次はカラフトと思いきや、レイ・ハラカミが登場!? この日2度目!?と思ったが、実は台風の影響で到着が大幅に遅れたらしく、アクフェンの前だったプログラムを後に急遽変えたようだ。台風の影響はこんなところにも出てきた。
しかし、レイ・ハラカミのライブはそんなこともあってヒートアップし、その熱はダム・タイプのシロー・タカタニのビジュアルと混ざってとても気持ちのよい空間になった。
 

 その後会場を満喫しようとバーコーナーや、シネマに足を運ぶとたくさんのアーティストが観客に混じってソナーサウンドを楽しんでいた。ラフに観客とも話をしているようで、いつもビックイベントで見ているアーティストの感覚とは違いソナーの良いコンセプトをまた眼にすることができた。
音楽好きが、音楽好きに与える最先端の音楽のイベント、しかも境界はさほどなく皆が交流する。
よくある事のように思えるがなかなか実現できなかった空間がそこにはあった。

ソナーサウンド・シネマはサウンドホールの歓声とは離れ落ち着いて映像が見ることができる。私が関心を寄せていたジェフ・ミルズが「THREE AGES」(邦題:キートンの恋愛三代記)というサイレントムービーを再編集するMK2とのプロジェクトにおいて作り出したサウンドトラックについて同フィルムの上映後ディスカッションをしていた。彼なりの映像と音のコラボレーションの方法を聞いたのだが、とても興味深いものだった。

このようなディスカッションの機会はギャラリーや大学ではあるが、なかなかライブと共に聞くことはできないので、更にソナーに驚かされた。
しかし、残念なことにそんなときもほかでは盛り上がるライブが行われており、そっちも気になってしまったのは私だけではないと思う。
そんなこともあり、またホールへと戻り、チックス・オン・スピード、カール・クレイグ、ホワン・アトキンスで朝まで盛り上がった。
 



 この日はほかの用事があったが、それを断りソナー2日目を見に行く。 一日目を見に行った人二日目を見逃せなくなった人は多いだろう。
二日目は一日目にソナーを賑わせた台風の名残で小雨。
今日は、ソナー東京ならではの日本人のビッグネームHUMAN AUDIO SPONGE(SKETCH SHOW+坂本龍一)のライブもあるため、たくさんの人が予想された。

会場へ行ってみるとやはり昨日に負けず劣らずたくさんの人・人・人。
サウンド・ラボは今日も盛り上がっている。
しかし、今日は多彩なアーティストがサウンドホールでライブを行うので、それを中心に見ようと決めていた。
まず圧倒されたのは、T.ラウシミールのライブ。パンク+エレクトロで彼はステージで熱演。それに合わせて音もボルテージを上げていた。前に一度見たことがあるのだが、そのころよりも更に彼のサウンドは良い意味で突起していた。
 

YOSHIHIRO HANNNO X AOKI TakamasaのライブはF1レーシングの音でいきなり始まり、腹まで響く音で興奮すると同時に、JUN HORIKIRIの映像でまた音の厚みが増す。
アーティストのライブプレイの最大の特徴である普段CDで聴くコンポーズされた音との差異はもちろんあるのだが、ソナーではその振れ幅がほかのライブとは違っていた。それはメディアアート的ともいえる、「LIVE=リアルタイムの面白さ」を最大限に表現したものだと思われ、たまに見られるライブ中のコンピューターのフリーズや機材のトラブルもオーディエンスの側から見れば興奮材料となりそれはまたライブの面白さやエッジ度を高くしてくれるように感じた。観客はそれを良質のサウンドシステムとビジュアルエフェクトによって体感し普段味わえない何かをアーティストから直接受け取る。それによってまたボルテージは上がりだんだんと会場がひとつになる。


 最後のアーティストHUMAN AUDIO SPONGEの時に会場の熱気は最大になり、固唾を呑んで登場を待つ。ご存知の通りYMOの元メンバーの三人+コーネリアスの小山田圭吾が登場することを知っているオーディエンスはパンパンの会場の混雑にもめげず一つ一つの機材が運ばれるのも興奮してライブが始まるのを待つ。
 

運ばれる機材はYMO時代の鍵盤・ドラム・ベースではなく、ほとんどがコンピューターやそのほか電子系音響機材。それを見ていて、音楽機材や音楽の進歩を感じたのは僕だけではないと思う。ライブが始まると、YMOの音が脳裏によぎりつつもエレクトロな心地よい音に圧倒され、高橋幸宏氏の脳をなでるようなヴォーカルで更に美しさを増す。それに付けてRYOICHI KUROKAWAの美しい映像。高橋氏が歌うところではあえてVJをOFFにするなど、演出もばっちり。もう言うことなしといった感じで、ライブが終わると、脳の中にはなんともいえない、「音楽の進化」を見たような気持ちでいっぱいになった。
そんな良いメッセージを頭に残しsonarsound tokyo 2004の2日間にわたるライブのプログラムがすべて終了した。



 今日は昨日までのホールでのライブイベントはないが、ガーデンプレイスの屋外において初日から開催される予定であったが、台風の影響もあり実質2日間の開催となったsonarsound Extraの最終日ということもあり会場へ足を運ぶ。ソナーサウンドエクストラはその名の如く主にマルチメディアを主としたイベントで無料で見ることができる。
「生意気」というデザイナーがデザインした会場はおもちゃ箱をひっくり返したような場所を作り出し、台風一過の雨の降らなかった週末ということと、ガーデンプレイスならではの待ち合わせや、デートで訪れる普段メディアアートに触れることがない一般の人々もが多数訪れ会場はにぎわった。
アーティストはその中でライブや設置式のインスタレーションを行い。様々な反応を得たようだ。

特に好奇心旺盛な子供がアート作品を玩具として扱い、興味を抱いているのが印象に残った。
The SINE WAVE ORCHESTRAはその中でインスタレーションを行い、パソコンを手にしたオーケストラのメンバーと子供や一般の人も混じって面白い空間を作り出した。メディアアートは「一般」に対して閉じているイメージが私の中であったのだが、間違っていたことに気づいた。それほど、大きな反響を目の当たりにすることができた。

 
 
 


 3日間のsonarsound tokyo 2004を通して、初の本格上陸ということもあり様々な細かい問題があったようだが、3日間sonarsound tokyo 2004を通してとても濃密な音楽の時を過ごして音楽に対するステレオタイプが少し変わったと思う人が何人もいるであろう。
現在、日本ではたくさんの大型ライブイベントが毎年開催され、大型の会場で万を超える人が集まる。
日本はとても大きなミュージックシーンを作り出しているのはもう世界では常識とされるほど、日本人は音楽を理解している。しかし、世界各地で様々な国のアーティストが行っている「音楽の進化の過程」を見る機会はなかなかなかったことに今回気づいたような気がする。
アートと音楽はとても深くつながっているのだが、一般の眼に触れる機会はまだ日本では実際に少ない。sonarsound tokyo 2004の様なそれを一般レベルにもつないでくれる機会がこれから多くなっていくのをとても楽しみにしたい。



文:斎藤 精一

 

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