フラワーカンパニーズ/胸に深く迫る“たましいの歌”を聴いて欲しい
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Excite メジャー離脱から7年8ヶ月という数字を見て、そんなに歳月がたったのかと改めて思いましたが、皆さんにしてみればメジャー復帰したからと言って、スタンスは変わらないとは思いますけど…。
グレートマエカワ その辺は変わらないですよ。ただ、こうやって幾つか取材を受けたりすると、「これがメジャーってことなのか」とは思いますね(笑)。
ミスター小西 そういう意味では、僕なんか特にそれを感じますね。元々こういう場に出てきても、あまり話さなかったりしてたけど(笑)。
竹安堅一 7年8ヶ月っていう数字は確かに驚くけど、逆にこの年月が一番忙しくしてたんですよ。年を追うごとにライヴの数は増えていったし、コンスタントにCDもリリースしてたし。だから、自分達の中では充実してましたね。
Excite そんな中で今回、メジャー復帰第1弾として12枚目のアルバムとなる『たましいによろしく』をリリースしますが、心に染みる人肌の作品ですね。自分の内面に眼差しを落とした楽曲が勢揃いしてるだけに、アルバム全体を示唆した良いタイトルだなと思いました。
鈴木圭介 (タイトルは)結果的にそうなったというか。アルバムが出来上がって聴いてみたら、同じようなことを歌っているなって。そこで思い浮かんだタイトルなんですけど。今の自分よりも小さい時の自分の方が“たましい”ってものに近かったような気がするんですね。“たましい”のもっと近くにいたような…何て言うのかな、もっと地球に近かったっていうか。体も小さかったというのもあるけど、小さい頃は地べたで遊んでいたっていうのもあるし。それが二十歳を越えた頃から昆虫とかも触れなくなってきて、川の中に入ることもないし、砂遊びもしないし、泥だらけにもならないし。そういうのを含めて小さい頃の方が“たましい”の本質に近かったんじゃないかなと。アルバムでいう小さい頃って、小学校2年、8歳を想定してるんだけど。だから「たましいによろしく言っといてくれ」って、昔の自分に伝えているんですよね。
グレートマエカワ 収録曲自体、小さい頃と今の自分の対比みたいな曲も多いし、そういう意味でも良いタイトルだなと俺も思います。
Excite 曲作りやレコーディングはいつから?
鈴木圭介 今年の頭くらいからツアーの合間に録ってて、その時に良いと思った曲を録音してた感じですね。
グレートマエカワ メジャー復帰の話が来る前から自分達で録り始めてたんですよ。でね、今回、鈴木圭介が全曲、作詞作曲しているんですけど、それはフラカン史上始めてのこと。今までは俺や竹安が作ってきたり、こんな曲欲しいねって言って、「真冬の盆踊り」みたいに、みんなのアイディアから出来た曲もあったけど、今回は全くの鈴木オンリーで。というのは、2〜3年前から年に2〜3回、鈴木がソロ・ライヴをやっているんだけど、そこで歌っている曲がどれも良い曲で、だったらそれをバンドでやってみようかってことになったんです。その中で特に良いなと思ったのが、シングルになった「この胸の中だけ」とアルバムの1曲目の「大人の子守唄」。
Excite その2曲はアルバムを象徴している曲のような気がしますね。
グレートマエカワ ですね。元々「この胸の中だけ」は、4月からライヴ会場限定でリリースしてたんですよ。会場で物販した時に、ライヴに来てくれた若いコ達から直接良い反応をもらったりしてたから手応えは感じてたんですけど。俺らが30年前のことを懐かしいと思うのは当たり前だけど、若いコ達にしても10年前の自分と今の自分を対比しているんだなって、その時すごく実感しましたね。で、今回シングルになったのは、声をかけてくれたレコード会社さん側から、「この曲は是非、シングルにすべきじゃないか」って言ってくれて、それでアルバムと同時リリースすることになったんですよね。
Excite 詞曲はすべて鈴木さんですけど、サウンド・メイクに関してはいかがですか?全体的に60年代〜80年代の洋楽邦楽のエッセンスを取り入れたフラカンならではのサウンドになっているのが、すごく楽しいですね。
ミスター小西 今回は鈴木が作ってきた時から既に基本が出来上がっていたんですよね。それをフラワーカンパニーズでどうやっていくか、それのみでした。だから、バンド・アレンジをどうしたらいいかっていうのは、昔と全然変わってないですよ。相変わらず、「これ、良いよねー」っていうやり方で。
竹安堅一 「大人の子守唄」と「この胸の中だけ」の2曲は、バンドで表現する上で特に苦労しましたね。
グレートマエカワ 「大人の子守唄」なんか、アレンジも色々やって迷ったりして。鈴木が弾き語りで歌っていた時は昔の“(吉田)拓郎スタイル”というか、フォークシンガーぽい感じでやっていたんですけど…。
竹安堅一 それが完結してて良かったんですよ。だからそこにギターを新たに入れるのは蛇足な感じがするなと思って。そこで色々考えて、弾き語りのフォークの良さを残しつつ、フォークロック系の感じに仕上げたというか。
Excite その「大人の子守唄」で「大人ってなんだ?」と歌った時点で、大人じゃないという話もありますが、大人をどういうものだと捉えてますか?
鈴木圭介 「大人ってなんだ?」っていうのを忘れた段階で“大人”だって初めて言えるっていうね。だから、そんなことを疑問すらないのが大人だと思いますね。でも、「大人ってこうでしょ?」という明確な答えってないと思うなぁ。
Excite そういったテーマを描こうと思った要因って?
鈴木圭介 来年40歳になるってことが大きいんじゃないかな。29歳から30歳になる前もそうだったけど、39歳から40歳になる今、色々と考えるんですよね。もう一回、自分の今までの生い立ちを整理したくなるっていうか、そういうことが本能的に働くんですよ。それで昔の自分を思い出すことが多かったんですよね。
Excite 今回描いて歌ってみて、カタルシスのようなものは得ましたか?
鈴木圭介 んーカタルシスっていうか…でも、長生きしたな、俺…とか、思えば遠くに来たもんだみたいなのは感じたかな(笑)。実はね、ここ2年ぐらい、ツアーで実家の名古屋に帰る度に昔通っていた通学路とか、昔の友達の家とか、自転車で回ったりしてたんですよね。そしたら無くなってる家もいっぱいあって、店もコロコロ変わってるにもかかわらず、小学校入学の時からあった喫茶店がまだやってたりするんですよ。そういうのを見ると感動しますよね。「誰が来てるのかな」って思うような感じなんだけど、俺もこういう喫茶店みたいな存在になれば良いのかなって思ったりして。ここ2〜3年。40歳までの自分の人生のまとめに入ってましたね。それが歌詞に素直に出たというか。
グレートマエカワ 鈴木圭介日記でありながら、誰にもでも当てはまるっていう。実は人間の根本や本質的なことを歌っているんですよね。今回はそれが分かり易いスタンダードな作品だと思いますよ。
Excite では、最後にexciteをご覧の方にメッセージをお願いします。
ミスター小西 多くの人に聴いてもらえる機会で出せるのは久し振りなので、是非、1度聴いてみて下さい。その上でライヴに来て頂きたいですね。
竹安堅一 末永く付き合ってもらえるアルバムが出来たと思います。この先、お互い何が人生にどう転がっていくか分からないけど、その節目節目で響いてくるアルバムじゃないかなと。僕も何年か後に聴くのが楽しみだったりしてます。
グレートマエカワ 全身全霊を込めたニューアルバムです。8割方、みんなに良いって言われる自信があるアルバムになりました。全曲、鈴木圭介作詞・作曲なのも初めてなんで、作者の鈴木圭介に「お前、凄いぞ」と言ってあげて下さい(笑)。
鈴木圭介 そんなこと言われたら余計にネガティヴになるな(笑)。えー、『たましいによろしく』もよろしくお願いしますなんですけど、俺の単行本も出ます。
グレートマエカワ えっ、自分の宣伝?(笑)。
鈴木圭介 アルバムについてみんな言ってくれたから。改めて『三十代の爆走』という本です。そちらもよろしく!(笑)。
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