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総力特集 Vol.8 いきものがかり TOP
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音楽的価値観
吉岡聖恵 01 02 水野良樹 01 02 山下穂尊 01 02

 歌に導かれて今日の吉岡聖恵があるのだ、と感じた。ガムシャラにシンガーになるために走ってきたわけではなく、生まれ出る以前から音楽に触れ続けてきただけ、という彼女は常に歌の傍に日々を過してきた。「だって、歌うことしかしてきていないんですよ」と彼女は笑顔を見せる。不思議なくらいなのだ、と。例えば、歌以外の他の目標、他の夢を思い付くこともなかった彼女は、呼吸するのと同じようにいつも歌を口ずさんで、ただ歌と共に生きていただけ。いきものがかりの楽曲を聴くと、メロディと一体となった歌声が映画を見ているのかと錯覚させるほどに楽曲の持つ表情を伝えてくる理由。それは彼女が歌と共に生きてきたからなのだ、と感じる。歌に導かれたシンガー・吉岡聖恵の『桜咲く街物語』に至るまでの物語のような日々のことを、彼女自身の言葉から共に振り返る。そこから滲むのは、吉岡と“歌うこと”の蜜月の時間。

(取材・文/えびさわなち)
私が音楽に出会ったのは、きっとお母さんのお腹の中にいる頃です。そんな風に言うとびっくりされちゃうかもしれないけど、本当なんですよ。私のお母さんは幼稚園の先生をしているんですけど、胎教にいい音楽とかディズニーのCDとかを「赤ちゃんがお腹にいるときから聴かせるといい」っていう風に思っていたらしくて、ずっと掛けていたんですって。だから、きっとその頃から私は音楽を聴いていたんじゃないかと思うんです。
小さい頃は、いつも家族の前で歌を歌う子供でしたね。私の家は、曾祖父母と祖父母も一緒に暮らす大家族だったんですけど、お祖父ちゃんお祖母ちゃんって子供に歌を歌わせるのが好きじゃないですか。特に、曾祖母に可愛がられていたんですけど、いつも童謡を教えてくれたんですよ。今の子供たちは知らないような、曾祖母の時代のすごくマニアックな童謡とか、他にも『赤い靴』とか『ちょうちょ』とか。その教えてもらった歌を、いつも歌っていたんです。両親が録っていた子供の頃のビデオを見ると、本当に歌っている場面が多くて「小さい頃から歌うことが好きだったんだなぁ」って自分でも驚きます。いつでも歌っていたから、幼稚園の頃にお母さんがピアノを習わせてくれたんですよね。それで幼稚園時代は一生懸命、ピアノを練習していました。ムリヤリやらされてはいましたけど(笑)。だから当時は歌が好きで、ピアノも習っている。そんな音楽環境でしたね。

小学生になってから、さらにそこに合唱団が加わったんです。地域の合唱団で童謡とか『太陽がいっぱい』とかを歌うようなところだったんですけど、その合唱団には小学校1年生から6年生まで在籍していましたね。そこでは地域の友だちと一緒にピアノの伴奏で歌って、1年に1回ミュージカルの発表があったりもしましたね。高学年になると役がもらえて、4年生で初めて役をもらって、5年、6年のときはソロで歌うパートがあったんです。そういうみんなで歌うような音楽が大好きで、ひと際張り切って歌う子という感じでした。中学1年、2年では地元であったミュージカルのオーディションを受けて、そのステージにも上がったんです。でもミュージカルが好きということではなくて、自分の声を出すということが好きだったんですよね。歌うことが。

リスナーとして初めて買ったCDは小学校4年生のときのMr.childrenでしたね。ドラマの主題歌になっていた曲だったんですけど、それ以降はポップ・ミュージックの、本当に流行っているものを聴いていたって感じです。普通に聴こえてきたものを買ってみる感じで、のめり込むって程でもなかったし、むしろ童謡の方が好きだったかもしれない。だから歌を歌うようになったきっかけは童謡でしたね。わたしの場合は。

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