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伊藤由奈
伊藤由奈 写真
Excite: 前作「Mahaloha」はグルーヴィーな曲でしたが、今度はメッセージ性の強い、歌モノが届きました。
伊藤 由奈: まず、歌詞が今の自分の状態にすごく近いですね。デビューして2年と少し経って、やっと“自分らしさ”に気付いてきたんです。
   
Excite: <素直でいたい 私らしくある為に>など、印象的なフレーズが次々と出てきますね。
伊藤 由奈: この2年間、すごいペースで色んなことを経験して、最初はバタバタしていましたけど、今は身体的にも精神的にも安定しているんです。レコーディング中に想像したのは、朝起きて、洗面台の前に立って、歯磨きして、顔を洗って、鏡を見る…という場面ですね。とくに女の子は、そこで「今日は良い日になりそうだな」と思う日もあれば、「あれ…今日は肌の調子が良くないなぁ」と元気がなくなってしまう日もあるんです。自分も含めて、色んな女の子が洗面台の前に立っているシーンを思い浮かべました。
   
Excite: 思い浮かべたのは、同世代の女の子?
伊藤 由奈: そうですね。働き出したばかりの人もいるだろうし、学校に通っている人もいるでしょう。特に学生は、学校に行きたくない日は「風邪ひいちゃった」って休めちゃうのに、それでも頑張れる人はスゴイですよね(笑)。
   
Excite: 確かに(笑)。この曲を聴いた人には、どんな気持ちになってほしいですか?
伊藤 由奈: 「今日はムリ」っていう日は、どんな女の子も一緒だと思うんです。女の子は何かと準備に時間がかかりますから…。この曲を聴いて「よし、今日は頑張るぞ!」というところまで行かなくても良いんです。パッと切り替えるのは難しいですから。ただ、「最大限努力してみて、ダメなら仕方ないか」と思ってもらえれば。「もう時間だよ、早く出ないと!」ではなくて、「今日も頑張ってね、いってらっしゃい」という気持ちです。
   
Excite: 由奈さん自身、支度に時間がかかって待ち合わせ時間に遅れてしまうことは?
伊藤 由奈: ありますね。そんな時はとにかく「申し訳ござません!」って(笑)。ただ最近は、友達と食事するくらいだったら、そこまで気合を入れなくても良いのかな、と思えるようになりました。
   
Excite: <裸のままが 私らしい強さ>というフレーズはどんな気持ちで歌いましたか?
伊藤 由奈: 24歳になって、“裸のままの自分”がどんなものなのか気付いて。それは、全てに対して、自分が最初に思ったままの素直なリアクションをとること。色んな人の意見を聞いて迷うのは良いけれど、本当にしたいことを曲げてしまうのはよくないって思うんです。まだまだこれから色んな経験をするんでしょうけど、それが分かっていれば怖くないかな。100%の力で頑張れば、ミスも自分で認められるんです。
   
Excite: 曲名の「Urban Mermaid」というのは素敵な言葉ですが、由奈さんの中ではどんなイメージ?
伊藤 由奈: 大きな街の中を上手く泳いでいく女性”の例えだと思っています。私自身、小さなハワイから東京に出てきて、ファッションや音楽シーン、カルチャーの違いに慣れていかないといけなくて。
   
Excite: 自分自身を振り返って、“上手く泳いで”きた感覚はある?
伊藤 由奈: そうですね。今は強い波が来ても、波が全然なくても、自分のペースで泳げるようになったと思います。
   
Excite: ボーカルに関しても、そういった強さが出ていると思います。歌入れに関してはどうでしたか?
伊藤 由奈: トラックからのインスピレーションや歌詞のイメージで、声が自然に出てくる感じでしたね。プレイバックを聴いてみて、どうしても想像と違った場合は、録り直したりもしたのですがなるべくインスピレーションを大切にして歌うことを心がけました。
   
Excite: サウンドに関しては、アコースティックギターが効いていますね。
伊藤 由奈: 最初はもっとポップな感じだったんですけど、何かもう一つ欲しくて、押尾コータローさんに参加してもらったんです。ライヴDVDも観させていただいていたんですけど、彼のギターは本当に素晴らしくて、まるで身体の一部になっているんですよね。レコーディングでご挨拶をしたんですけど、チューニングでも曲に聴こえてしまうんです。思わず「何の曲ですか?」って訊いちゃったくらい(笑)。
   
Excite: 押尾さんのギターが入って、トラックのイメージが変わった?
伊藤 由奈: かなり変わりましたね。ギターソロのところでは、本当に心が自由になる感覚があって。私の声や歌い方を聴いてもらった上で、演奏してもらったので、すごく自然な仕上がりになりました。
   
Excite: ミュージック・ビデオに関しても訊きたいのですが、150人の女の子と一緒に撮影したそうですね。このアイデアはどこから?
伊藤 由奈: スタッフの皆さんとブレインストーミングをしている時に出てきたアイデアですね。私が「それやりたい!」と言ってしまったので、スタッフは「150人か……」という感じだったかもしません(笑)。150人の女の子は全員私服だったんですけど、すごく頑張ってくれて、皆さん本当に素敵でした。
   
Excite: 現場はどうでしたか?
伊藤 由奈: 何回も同じシーンをやるので、撮影に慣れていないと疲れちゃいますよね。最初は楽しんでいても、だんだん疲れてきてしまう。なので、女の子たちに集まってもらって、「1テイクでできたらスゴイよね。はい、みんなスマイル!」って言ったんです(笑)。それで、本当に1テイクで録れたんですよ。すごく楽しかったし、もっと皆さんと話したかったなぁ。
   
Excite: その結果、曲の世界観ともリンクした映像となりましたね?
伊藤 由奈: そうですね。色んな女の子のムードやエモーションを表現したくて。それに、元気の出ない朝も、私一人ではないし、あなた一人でもないと伝えたかった。
   
Excite: カップリングの「Colorful」に関してはいかがですか?
伊藤 由奈: ポップだけど、ソウルが入っているところが好きで。レコーディングでも、ずっとニコニコしながら歌っていました。「Urban Mermaid」は、慌しい日常の中で、自分の良いところも、嫌なところも認めることが出来る。「Colorful」では、もっと自信を持って楽しむイメージですね。
   
Excite: 「Colorful」の方が、一歩進んだイメージ?
伊藤 由奈: そうかもしれないですね。例えば、コートを選ぶ時に、黒とグレーしか似合わないと思っていたとして、この曲では「あれ?赤でもグリーンでも良いじゃん」という、チョイスが出来る余裕があるんです。それは日常を楽しんでいる証拠ですよね。
   
Excite: ソウルフルなボーカルも印象的でした。こういう曲のほうが歌い易い?
伊藤 由奈: そうですね。ただポップなだけだと物足りないかな。このシングルではソウルが入ったり、押尾さんのギターが入ったりして、スペシャルな感じが出ていると思います。
   
Excite: 前作「Mahaloha」が大反響を呼んで、Microさんとのコラボレーションが良い形で実を結びました。今後もコラボレーションはやっていきますか?
伊藤 由奈: 是非やっていきたいですね。今回は押尾さんに参加して頂いて嬉しかったし、実力のあるミュージシャンの方とやれるのは楽しいです。普段の自分と違うテイストが出ることもあるし、成長出来ると思います。
   
Excite: Microさんとの作業で得たものとは?
伊藤 由奈: 色んな点ですごく勉強になりましたね。詞もアレンジも一緒にやったんですけど、私は作詞に自信がない部分もあって。書けたらすぐに「これどう思う?」って電話するんですけど、「今夜中の3時だよ?まだ起きてるの?」って言われたこともあります(笑)。意見を求めると、「由奈はどう思う?」という言葉が返ってくるんですよ。それで、結局自分がどうしたいか、どう思うかが重要なんだと分かって。
   
Excite: このシングルを作り終えて、今思うことは?
伊藤 由奈: やっと肩の力を抜いて過ごせるようになってきましたし、自分がちょっとだけレベルアップしたように思うんです。辛いことにも悲しいことにも、堂々と向き合えるようになったので、これからの色んなことが楽しみで。もっと大きなアイデアが出せるようになるんじゃないかな。
   
Excite: 今後はどんな作品を作っていきたいですか?
伊藤 由奈: 色んなシチュエーションやエモーションを、音楽で描いてみたいな。すごく切ない伊藤由奈がいれば、すごく明るい伊藤由奈もいる。さらに「これなんだろう?」って思われるような伊藤由奈がいても面白いですよね(笑)。これからは微妙な気持ちも表現できたらなって。まずは、100%自分で日本語の歌詞を書けるように頑張ります!
   
Excite: 忙しい日々が続いていると思いますが、プライベートとお仕事のバランスはどうですか?
伊藤 由奈: お休みちょうだい!って感じですね(笑)。でも、自分で「よっぽどこの仕事が大好きなんだな」と思うくらい、楽しんでいます。この仕事が出来ることを、本当に感謝していて。他のお仕事だったら、「今日は会社いかない!」とか言って、すぐにクビになっていると思いますから(笑)。
   
Excite: 最後に、Excite Musicをご覧の方にメッセージを。
伊藤 由奈: もし朝起きて「今日は元気がないなぁ」と思ったら、ぜひこの曲を聴いてください。「頑張るぞ!」という気持ちにはなれなくても、そっと背中を押してくれる曲になったと思います。そういう気持ちが伝われば嬉しいですね。
 
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