 |
 |
11月14日、代官山UNITで「Ki/oon Next vol.1〜16年目もイカした新人が多いんです。〜」が開催された。これは、サブタイトルからも分かるように、多くの個性派アーティストが所属するKi/oon Recordsのニュー・フェイスたちが一堂に会するスペシャルなイベントだ。
先陣を切ったのは、9月に1st E.P.『IN A WAY』でデビューした井上ジョー。ロサンゼルスで生まれ育った彼は、日本とアメリカの文化を、日本語と英語を、そして多様なジャンルの音楽を融合させた新世代のシンガー・ソングライター。「ライヴ経験があまりないんですが、その初々しさを楽しんでください(笑)」とMCで言っていたが、バンドを引き連れたその堂々としたパフォーマンスはクオリティが高く、洋楽に通じる芯のあるロック・サウンドと日本的なメロディで、オーディエンスに強烈な印象を与えてくれた。
次に、関西を中心に活動しているロックバンド、JAPAN-狂撃-SPECIALが登場。「PUNKY PUNKY PUNKY」をはじめ、ストレートで熱いパンク・ロックは、潔くて清々しい。会場全体を巻き込むパワーを持っているバンドだけに、彼らのライヴ・パフォーマンスは必見だ。
3番目は、12月5日にシングル『カリキュラム』でデビューするシンガー・ソングライターの依布サラサ。井上陽水と石川セリを両親に持つ彼女は、井上陽水の「長い猫」やSalyuの「マハラジャの夜」の歌詞を手掛ける作詞家としても活躍中だ。ポップ・センスが光るメロディックなサウンドに、詩的な歌詞、そして伸びやかで透明感のあるボーカルが相まって、会場の空気を一変させた。
4番目に出演したプリングミンは、名古屋芸術大学のクラスメイトが集まって2004年に結成した、女性2人、男性3人によるポップなギター・バンド。どこか懐かしさを感じさせるキャッチーなサウンドは、一度聴けばクセになるほど。最後に演奏した「泳ぐ声」のような浮遊感のあるサウンドとボーカルが、彼らの持ち味だ。
そして、宇川直宏。映像作家、グラフィックデザイナー、現代美術家として活躍している彼は、パードンと共に登場し、紙にマジックで文字を書いたものや広告や雑誌などを利用した即興的なパフォーマンスを披露し、映像と音楽を融合させた独自の世界を展開した。
イベントも終盤を迎え、登場したのはNICO Touches the Walls。11月21日にミニ・アルバム『How are you?』でデビューする彼らは、「初めて知った人も多いと思うので、色んな曲を演ろうと思っています」とMCで言っていたように、ヘヴィなサウンドを聴かせる「そのTAXI, 160km/h」、ア・カペラで始まるメロディアスな「梨の花」など、彼らの幅広さが感じられる選曲だった。
イベントのトリを務めたのは、11月28日にセカンド・アルバム『SUBTERRANEAN ROMANCE』をリリースするDOES。Guest Actとして特別出演した彼らは、最新シングル「サブタレニアン・ベイビー・ブルース」をはじめ、3ピースバンドならではのタイトなサウンドを聴かせ、一足先にメジャーシーンに飛び込んだバンドらしい、貫禄ある演奏を会場いっぱいに鳴らした。
およそ4時間に及んだ今回のイベントでは、7組のアーティストが自分たちの持ち時間をフルに活用して、それぞれのオリジナリティを呈示。半年後、一年後…と、この先彼らがどのように飛躍していくのか楽しみになるライヴだった。
(取材・文/田中隆信)
|
 |
|