中川翔子/前作から9ヶ月で、早くも2ndアルバム『Magic Time』が完成! 魔法少女しょこたんが、聴き手に音楽の魔法をかける!
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中川翔子 中川翔子
中川翔子 中川翔子
Excite:前作『Big☆Bang!!!』から9ヶ月で早くも2ndアルバム『Magic Time』が完成しましたが、どんな作品にしたいと考えてましたか?
中 川:やっぱり、前作の時はアルバムを出すこと自体が夢だったので、「出せるんだ!すごく嬉しい!あれもやりたいこれもやりたい!!もう全部詰め込んじゃえ! わ〜!!!」っていう感じだったんですよ(笑)。だから、テンションが高くて、ごちゃごちゃな感じもあったので、今回は、ちょっと落ち着いて、一歩前に出れたら良いなというのが目標でしたね。
Excite:タイトルの『Magic Time』にはどんな意味があるんですか?
中 川:松本隆さん、筒美京平さんに書いて頂けた夢のシングル「綺麗ア・ラ・モード」のレコーディングの時に、松本隆さんが「女の子は恋をして綺麗になって、そして、強くなるんだよ」って仰ってた言葉が忘れられなくて。もともと夕闇の時間、本当に一瞬しかない“青く染まってる瞬間”が大好きで、写真集とかいっぱい集めてたんです。“ブルーモーメント”とか“逢魔が時(おうまがとき)”っていう言葉もあるんですけど、ブルーだけじゃなくて、いろんな色があるから、もっと良い言葉はないだろうかって考えてた時に、ファンの子から「朝日が昇る時と、夕陽が落ちる時の空が青く染まる12分のことを“Magic Time”と言って、女の子がいちばん綺麗に見える時間という意味がある」っていうことを教えてくれたんですよ。「綺麗ア・ラ・モード」からも連想できる言葉だし、大好きな時間なので、このタイトルにしようと思って。ロックもあるし、バラードもあるし、昭和っぽいカワイイ曲もあるんですけど、全部が“Magic Time”っていう単語に合うような曲になれば良いなと思いながら作りました。聴いてる時間が“Magic Time”になれば良いなっていう想いを込めてます。
Excite:どうして黄昏時が好きなんですか?
中 川:なんでしょうね・・・。1日に12分しかなくて、空の色が魔法みたいにどんどん変わっていって。1秒ずつに空の色が変わって行くから、「今ってこの一瞬しかないんだ」とか、「残りの寿命ってどれぐらいなんだろう」とか考えちゃうんですよ(笑)。夕闇の空の色とか風の匂いで過去の悲しい出来事を思い出すことも多いんですけど、夜になって星が出て、また朝の“Magic Time”が来る。この空だけはずっと変わらずにあって、でも、色は変わり続けてて、過去と今と未来を繋いでる。“Magic Time”は12分しかないけど、世界のどこかで必ず起きてる時間でもあると思うと、世界と繋がってる気もするし、色んな空の色に元気をもらうことが多くて。悲しいことすらも、人生の螺旋の中では必要なことだと気付かせてくれるし、一瞬メランコリックになるけど、前向きに繋がれる不思議な時間なので、やっぱり好きですね。
Excite:今、“人生の螺旋”と仰いましたが、本作はまさに“らせん”を意味する、「Spiral」という前向きなロックチューンで幕を開けますね。
中 川:アニメ『グレンラガン』で「人生はドリルだ。人生は螺旋なんだ」っていう言葉に出会ったのが大きくて。落ち込んだり、悲しいことがあった時に、それを忘れるために、「夢を持って楽しいことをたくさんしなきゃ」って慌ててた部分があったんですけど。そうではなくて、昨日の出来事が一日でも違っていたら、今日は違う今日になってたと思うと、ドリルの螺旋で前に進むためには、悲しいことも辛いことも、色んなことが必要なんだってことに気付いて、すごく楽になれたんですよね。そういう意味では、「Spiral」という曲は、本当に今の自分の気持ちそのままを書いてもらっていて。一人っ子で、一人でいるのが好きで、友達付き合いも苦手だったはずが、コンサートで皆に会えて、同じ趣味や同じ貪欲をみんなで作るっていう瞬間を知って、色んな人に会えることを楽しみにするようになって。ステージで歌う度に人生が変わったし、こうして今、出会えてる人も、過去の一瞬でも違ったらお互いに会えてないと思うと、人生のスパイラルって不思議だなって思ったりして。しかも、この曲は何かのアニメのオープニングっぽくも聴こえるし、とにかくガンガン前に行こうぜっていう感じではなく、迷いながらも前に進みたいっていう気持ちの曲なので、すんなり歌えた感じがありますね。
Excite:「Shiny GATE」と「Brand-new day」も前向きですが、前向き度はみんな違いますね。
中 川:そうですね。「Shiny GATE」は「それは無理だろ」って突っ込んじゃうぐらい、やたら元気な歌で。最初はちょっと元気過ぎて、「大丈夫か、おい!?」って思ったんですけど、それぐらい元気なまとめ役みたいな存在がいないと、やっぱりクラスは成り立たないじゃないですか(笑)。だから、このアルバムの中では学級委員、実行委員、体育委員みたいな感じで、実際に人間だったら、元気過ぎてうざいぐらいの人ですね(笑)。でも、そういう人がいるから、周りが明るくなるみたいな感じ。「Brand-new day」は、<敗者復活戦の繰り返し>とか<またBad day>とか暗い単語から始まるんですけど、クヨクヨしつつも、前に行こうねみたいな歌なので、ちょっと自分に近い感じですね。ネガティブもあるからポジティブがあるっていう。嫌なこともあるけど、それも新しい日に向かう為には必要なんだっていう気持ちがあって歌ってる。すぐに行くのは難しいかもしれないけど、急に明日が来なくなるのがいちばん怖いから、今を大事に生きたいなっていう。ロック4部作とはまた違う切り口のロックで、メロディもかっこ良くて、またしてもアニソンっぽいところも気に入ってます。
Excite:また、本作には筒美京平さんが書き下ろしの新曲「シャーベット色の時間」も収録されてますが、今風のエレクトロポップ風でびっくりしました。
中 川:私も歌謡曲っぽく来るかと思ったら、新しめのアレンジだったので、「意外と攻めるな、筒美さん」と思いました(笑)。歌詞は大好きなmeg rockちゃんが書いてくれたんですけど、“Magic Time”の空をシャーベット色に例えたのが彼女らしくって。これは夕方というより、夜明け前の時間っぽいなっていう印象なんですね。確かに、紫、オレンジ、ピンクとか、空の色ってシャーベットみたいだなって思うようになって。<シャーベット色のとき>って繰り返してると、食べたくて狂いそうになっちゃったので、遊園地とかで売ってるシャーベット「ディッピンドッツ」全種類を自分で買ってきて、食べてから歌いました。この曲はラブソングなんですけど、恋も、過去の恋を振り返ってる人もいれば、いま恋が始まったばかりの人もいるし、恋をしてる真っ最中の人もいる。世界のどこかで常に、色んな恋が起きてるっていう楽しくて不思議な、とても素敵な歌だと思います。
Excite:<魔法がとけるまで>というフレーズもありますが、もし魔法(マジック)が使えたら、何をしたいですか?
中 川:まず、スタジオぴえろの魔法少女シリーズのアニメになりたいですね(笑)。あとはやっぱり、変身したいです。全然違う髪の色の少女になりたいですね。魔法は常に心にあって欲しいと思うんですよ。どの世代の女の子も魔法少女のアニメを見るのが必要だと思うし、大人になってからも、「クリィミーマミ」や「マジカルエミー」とか、魔法少女のアニメから参考になることが多くて、常に毎日考えてるんですよね。最近、びっくりしたのが、小5から今まで、「セーラームーン」のことを考えてない日がないことに気付いたんですよ!一日に一回は必ず、「セーラームーン」のことを考えてる。「脳みそ、大丈夫かな」って心配になったんですけど(笑)、それくらい夢や希望は持ち続けていたいので、「まぁ、いいや」と思って。「シャーベット色の時間」は不思議な歌なので、どういうふうに歌おうかなって考えてるんですけど、衣装や歌い方で色んな人を魔法の世界に連れて行けたら良いなと妄想してますね。
Excite:コンサートのことをもう考えてますか?
中 川:はい。“マジカルツアー”っていうタイトルまで決めました。“貪欲☆まつり”からタイトルが変わるし、“マジカルツアー”というからには、何か手品をやらなきゃいけない気がしてて(笑)。好きなアニメ「マジカルエミー」の変身シーンで、シャボン玉がすごく出るんですけど、かくし芸でシャボン玉をやったことがあるので、シャボン玉はどうかなって考えてて。でも、床がすごく滑るので、転んで尻もちついたこともあるし、無理かなって(笑)。でも、そういう魔法の世界に誘えるような演出が出来たら良いなって考えてるし、歌うことがまた好きになってるので、またコンサートを通じて成長して行けたら良いなって思いますね。
Excite:最後に、今年いちばんエキサイトしたことを教えてください。
中 川:いっぱい歌う機会を頂けてビックリした1年だったんですけど、その中でもいちばん大きいのは、やっぱりアメリカでコンサートが出来たことですね!張り切ってコスプレしたのに開会式でスルーされたり、リハーサルで電源が落ちたり、コスプレの早着替えが大変だったり……。ほんとにハプニングまみれで、何度も「もうダメか」って心が折れそうになったんですけど、日本から応援に来てくれた人たちが最前列で盛り上げてくれて、すごく嬉しかったです。あんなに大勢の前で歌ったこと経験は日本でもなかったので、こんな経験が出来るなんて、「アメリカ最高!」って思ったし、通常の3倍の速度で寿命を消費してる感じがするくらい、濃厚なライヴだったんです。それと、最近急上昇したマイブームがあって、現在もエキサイト中なんですが、“ダイオウグソクムシ”っていう深海生物に出会えたことですね。深海800mから連れて来た、世界最大のダンゴムシで、甲冑を身にまとっていて、足がめちゃくちゃいっぱいあって。目が複眼で光ってて、サングラスみたいな形で、すんごいカッコ良いんですよ。超カッコ良くて、人間だったら絶対イケメンだと思って。シャアとかダースベーダみたいな。もし人間だったら鎧をまとってて、その中には深海色の目をした銀髪のイケメンが入ってて、戦闘力が強くて、魔法をはね返して、声は草尾毅さんで。すごくカッコ良いけど、女には弱いっていう設定だったらどんなに萌えるかって、擬人化してます。深海生物はもともと好きなんですけど、生で見て、恋をしてしまって。もう興奮して、ダイオウグソクムシのことばっかり考えてます。毎日めちゃくちゃ色んなことあるんですけど、生きてるっていう感じがするんで、2009年もさらに新しい趣味も世界も増やしていきたいと思いますね。
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