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第五回「デビューの実感」
2005年2月23日。この日、YUIはシングル『feel my soul』でメジャー・デビューをした。この曲は、彼女が上京する直前、まだ福岡にいた頃に作られたもので、プレゼンテーション用のビデオの中に収められていた曲の一つだという。
「この曲をデビュー・シングルにしようとは考えていませんでした。オーディションが終わった後に、テレビ局のドラマ担当者である方が聴いてくださったのがきっかけで、ドラマの主題歌、そしてデビュー曲になることが決まったんです」
新人アーティストのデビュー曲が、ドラマの主題歌に起用されるというのは異例のこと。その時の心境を聞いてみるとこんな答えが返ってきた。
「『すごいなぁ』っていう感じはしたんですけど、まだそれほど実感が湧いて来なかったですね、最初は」
主題歌に決まってからは、一度形になっていた「feel my soul」を、ドラマが持っているイメージとリンクさせるために曲の修正した。
「何かに合わせて曲を作ること自体初めてでしたから、これも新しいチャレンジだったと思います。メロディーを付け足したり、歌詞を変えたりしていくうちに、ものすごい数のパターンが出来上がったんです。最終的にどれにするかというのは、ドラマのプロデューサーの方と会った時に決めました。ギターを持って行ってたので、その場で弾き語りを聴いてもらいました。『私はこういう感じだと思うんですけど』って。それから長い時間、色々と意見交換をして、シックリ来るメロディーが見つかったので、それに決めました」
CDのリリースに先駆けて、「feel my soul」が主題歌として起用されたドラマが、1月からスタートした。
「自分の曲がテレビから流れて来ることに、最初は不思議な感覚がありました。それもやっぱり実感が湧いてなかったというところから来てるものだったと思うんですけど。とにかく、ドラマと曲、二つが一つであって欲しいなって思いました」
本人の実感はまだなかったようだが、ドラマを観た人たちの中にYUIの歌が着実に浸透して行ったことは確かだ。そして、デビュー曲のリリースが近付き、取材を受けたり、キャンペーンを行うことで、徐々に実感を得るようになった。
「それ以前と大きく変わったところは、雑誌などの取材を受けたり、キャンペーンが始まったりしたことですね。その合間に、曲作りやレコーディングもやっていたんですけど。最初の頃の取材は、すごく緊張してて、上手く話せなかったです。固まってましたね(笑)。キャンペーンにはギターを持って行きました。弾き語りをさせて頂けるところもありましたし、良い経験をさせてもらいました」
ストリート・ライヴで『その曲、聴いたことある』って立ち止まってくださった方が多かったんです
オーディションで初めて東京へ来たというYUI。キャンペーンで色んな土地を訪れたが、そのほどんどが初めての場所だった。
「結構細かく回りましたね。大きな都市はもちろんなんですけど、すべての場所に、個性というか、独特な雰囲気があるなって感じました。でも、なかなかその土地を実感することは出来なかったです。スケジュールがタイトでしたから、一ヵ所に長く居られなかったですからね。名物の食べ物でその土地を実感していたかもしれません。キャンペーンを廻ってるときの日記は、食べ物の日記になってましたから。『今日は名古屋で味噌カツを…』とか、そんな感じでした(笑)。印象に残っている食べ物はいっぱいありますよ。仙台の牛タンとか。あ、それと盛岡の椀子そば!次々とお蕎麦が運ばれて来るじゃないですか。絶対に『もう結構です』って止められないと思ったので、結局食べなかったんですよ。初めての県に行ったっていうことだけでもドキドキしていましたね」
キャンペーンで様々な土地の空気や雰囲気に触れ、たくさんの人に会ったことで、大きく視野も広がったと言う。
「広過ぎましたね(笑)。東北地方とか、初めてのところばかりでしたし、日本ってすごい広いんだなぁって思いましたよ」
キャンペーンも初めての経験だったが、デビュー直後に、生放送の音楽番組へ出演したことも大きな経験となった。
「出演したときのことは良く覚えてますよ。スタジオに入った時に、『あ、このセット、テレビで観たことある』って思いましたから(笑)。冷静でいようと思ったんですけど、やっぱり緊張しました。歌の合間にドリンクを取った時に手が震えていたりして『緊張してるんだ』って気付いたりしたんです。“自分が観ていた番組に出ている”っていうのが不思議でしたね」 
本人は緊張したと言っているが、画面から観たYUIの姿は、初登場とは思えないくらい落ちついていて、堂々と自分のペースで歌を聴かせてくれた。
「あぐらをかいて弾いたことで、自分らしさが出せて良かったんだと思います。番組を観てくださった方も、“あぐら”っていうのが強く印象に残ったらしくて、たくさんの反響がありました」
メジャー・デビュー、キャンペーン、そしてテレビ番組への出演も経験し、YUIはプロのシンガーとして、決意を新たにスタートを切った。
「『feel my soul』がリリースされた後で、ラジオの収録で福岡に帰った時に、ストリート・ライヴをやったら、『その曲、聴いたことある』って言って立ち止まってくださった方が多かったんです。それで『たくさんの方が聴いてくれてるんだな』って。その時くらいから、デビューした実感が湧いてきたんだと思います」
第五回「デビューの実感」
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