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夏フェス特集2011 SUMMER FESTIVAL 開幕!!!
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ライブレポート

SUMMER SONIC 2011

SUMMER SONIC 2011 2011.08.14(SUN) 千葉県千葉市・QVCマリンフィールド&幕張メッセ

(C)SUMMER SONIC 2011 All Rights Reserved.

国内外の大物集結! 過去最高動員数を記録した夏の一大音楽絵巻

 前日同様の快晴の下幕開けた、サマーソニック2011幕張会場2日目。全券種が7月の時点で完売していただけに人口密度も高い。だが、すれちがう皆のキラキラした表情に、こちらのテンションもアップしていく。この陽のヴァイブの相乗効果もフェスならでは。

 P.I.L.、THE POP GROUP、BOW WOW WOWらポスト・パンク/ニューウェイヴの伝説バンドの揃い踏み。SMITH WESTERNS、THE MORNING BENDERS、DEER HUNTERへとつながる現米インディ・シーンの一側面を凝縮したようなSONIC STAGE。そしてONE OK ROCK 、TOTALFAT、MUCC、Pay money To my Pain、FACTと日本のパンク/ヘヴィ/ミクスチャー・ロックの猛者たちが続々登場するRAINBOW STAGEなど、各ジャンルの好事家にとってたまらない流れがタイムテーブルの随所に。個人的にはYELLE、TWO DOOR CINEMA CLUB、FRIENDLY FIRESの英仏インディ&エレポップ3アーティストが引導したMOUNTAIN STAGEの盛り上がりが印象的。集客力も抜群で、皆それぞれ思い思いに身体を揺らして楽しんでいた。

 だが、なんといってもこの日のハイライトはMARINE STAGE、マキシマム ザ ホルモン、X JAPAN、RED HOT CHILI PEPPERSへと至る流れ。タイムテーブルが発表された瞬間から、満員御礼の予感はあったが、マキシマム ザ ホルモンの途中からスタジアムに駆けつけてみれば、予想を上回る盛況ぶり。スタンドとグラウンドをみっちり埋めた5万人のオーディエンスによるメロイック・サイン、ヘッドバンキング、拳挙げはなんとも壮観。アリーナのモッシュ&サークルもとんでもないことになっていて、「爪爪爪」「ぶっ生き返す」といった爆上げ曲が繰り出されるたびに、オーディエンスのジャンプと歓声が湧き起り、スタジアム全体がうごめいているかのよう。もちろん芸人顔負けの絶舌MCも健在。熱烈なレッチリ・ファンとして知られるベース上ちゃんの赤パンを“レッチリ仕様”とイジッてみたり、まさかの少女時代のネタが飛び出したり。「恋のメガラバ」「握れっっ!!」による怒涛のエンディングまで、スタジアム全体が一つになってホルモン・サウンドを受け止めた。

 続くX JAPANは、スタジアムの熱気と人口密度はそのままに、一音で場内の空気を漆黒と紅色の競演に塗り替えてしまった。海外オーディエンスも唸らせてきた爆裂サウンド、メンバー各々が醸し出すオーラ、待ち受けるオーディエンスの期待感…彼らのパフォーマンスにまつわる、なにもかもが破格のスケール。冒頭の特攻花火をはじめとするスリリングなステージ演出、「Rusty Nail」「紅」と名曲群が惜しげもなく飛び出す。生で体感するTOSHI の圧巻ヴォーカル、YOSHIKI、PATA、HEATH、SUGIZOという鉄壁の演奏陣によるプレイ。すべてにおいて当然のように期待を上回るものをたたきつけてくる。加えて、ドラマチックだったのがYOSHIKIのMC。フェスのオーディエンスには一見さんも多いが、YOSHIKIはその語りで、バンドの軌跡=X JAPANのストーリーを、居合わせた数万人に一瞬で共有させてしまう。お待ちかねの「X」では、座席スタンドもほぼ総立ち状態でX ジャンプ!!! サマーソニック史上最大の跳躍率を記録したのは間違いなく、あまりの爽快感にあちこちで思わず笑顔があふれていた。ラスト、カーテンコールを思わせる華麗なエンディングまで、サマーソニックという独特の磁場においても、彼らの世界観は1ミリもブレることがなかった。そんな離れ業をやってのけるX JAPAN。この桁違いのアーティスト・パワーは唯一無二。おそるべし、である。

 そして、いよいよヘッドライナー、RED HOT CHILI PEPPERSの出番だ。グラウンドもスタンドも通路までぎっしりあふれんばかりの人。おそらく入場規制もかかっていたのではないだろうか。4年ぶりの来日パフォーマンスである。待ち構えるオーディエンスの高揚感がすごいことになっている。そんななか鳴り響いたギターのイントロだけで、はやくも場内は沸点に。なんと、1曲目に飛び出したのは「BY THE WAY」。演奏音がかき消されるのではと思うほどの歓声、そして5万人超のオーディエンスによるシンガロングが場内にこだまし、アンソニーが吐き出した「ウェイティング・フォーッ!」の一節で一気にエモーションが爆発。アリーナのモッシュ・ピット化が加速していく。セットリストは、「Can't Stop」「Scar Tissue」「Dani California」「Otherside」といった人気曲の大盤振る舞いに加え、新作『アイム・ウィズ・ユー』からの「レイン・ダンス・マギーの冒険」も披露され、場内の反応も上々。前ギタリスト、ジョン・フルシアンテ脱退以来、初の来日ステージとあって、新ギタリスト=ジョシュ・クリングホッファーのパフォーマンスにも熱い視線が寄せられた。そもそも、ジョシュはジョンのソロ・プロジェクト=Ataxiaのメンバーであったり、2007年のレッチリ日本ツアーでサポート・ギターを務めるなどしてきたマルチ・ミュージシャンである。そうした活動のなかで積み上げられてきた信頼関係もあるはずで、アンソニー、フリー、チャドとのリレーションシップはばっちりの模様。この来日がワールド・ツアーのスタート公演なだけに、まだまだ手探り状況な部分も感じさせたが、新機軸をみせる新曲「Ethiopia」のパフォーマンスは、新体制レッチリの大きな伸びシロを予感させるに十分だった。本編は「Higher Ground」から「Under the Bridge」という、レッチリ印の緩急を聴かせる、圧巻の展開でクローズ。そこからのアンコールもすごかった。チャド、フリー、ジョシュによるエキサイティングなジャム・セッションから「Sir Psycho Sexy」「They're Red Hot」という『Blood Sugar Sex Magik』収録曲連発の、なんとも感慨深い流れ。アルバムを出すたびに新世代のファンを獲得して、00年代もたくさんの代表曲を生み出してきたレッチリなだけに、こうした流れがむしろ新鮮にも感じられた。彼らのファンク魂が炸裂するアンコール3曲目「Give it away」で、スタジアムの熱狂もピークに。サマーソニックの終わりを惜しむかのように、きっと誰もが我を忘れて腰を揺らし、身体をくねらせていたんじゃないだろうか。エンディングの花火を見上げながら、早くも、新アルバムを引っ提げてのレッチリ単独来日の実現を願わずにはおれなかった。

 同じころ、MOUNTAIN STAGEではクロージングを務める少女時代のステージがスタート。こうした意表を突く流れで、新たな音楽との出会いを楽しめるのもサマーソニックならでは。アジア圏のアーティストを中心にブッキングしたISLAND STAGEも、年々ヴァリエーションを広げ進化していくサマーソニックらしさを感じさせるものだった。来年はどんなドラマが繰り広げられるのだろうか。

(取材・文/長瀬多美代)

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